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人生で問題が起きたら略々、政治のせいだ~政治家を育てる概念~

2016.06.01 05:32

【コラム】 きれいゴトはない。日本人で日本に生きていれば、ほぼほぼ、法律に縛られる。それが法治国家の意味なのだが、年若い日本人は、これを理解してない。


子どもが子どもを産むまで、大まかに眺めよう。


  1. 赤ちゃんが誕生する;病院や役所のサポート
  2. 保育園・幼稚園に入れる;役所のサービス次第
  3. 小中学校に行かせる;国が教える内容を決めて、役所内の教育委員会(PTA)が校風を決める 
  4. 高校・大学;国や役所が関与、大学は国から補助金が
  5. 就職;大学や企業(リクナビ等)を通じ決める
  6. 働く;ずっとその企業にいるか、転職するか(政府の方針で企業は右往左往)
  7. 結婚;総務省に登録する
  8. 出産:母が仕事を辞めたり、行政がサポート


これは悪までも大枠だ。家の購入や親の介護、自身がシニアになった時が抜けているが、ほぼほぼ、行政が関係しているコトは分かるだろう。つまり、日本人の生き方は、行政で変わるのだ。行政とは、国の大きさでは内閣、都道府県の大きさでは知事、となる。内閣は国会できまる。国会は国民が選らぶ議員で決まる。知事は都道府県民が直接、選挙で選ぶ。これも法律で決まっている。




<そもそもの設定は>

 では、イマの行政が設定した日本人の生き方は、何だろうか。参ろう。

  1. 親が金持ちか貧乏かに関係なく、勉強で頑張れ
  2. 上級の大学に入れ
  3. 上場企業に入れ
  4. クレジットカードを作り、信用を作れ
  5. 社内でも何でも良いから、結婚せよ
  6. 家をローンで買え
  7. 子どもをつくれ
  8. 子どもを良い大学に行かせるタメ、親も頑張れ
  9. 自身の親が困ったら、金銭的・実生活的に助けよ
  10. とりあえず、七十五歳くらいまでは働く前提で
  11. 税金は収めよ
  12. 気に入らないなら、自身で稼ぎ、変えよ
  13. もし行政が定めたレールから外れたら、自身で頑張れ


これがこの国の資本主義である。基本的に行政は国民を助ける前提ではない。自身で頑張れ!だ。ナゼならば、国民が望んだからだ。国民に選ばれずに、総理や都知事になるコトは不可能なのだ。法律のほとんどは、内閣・知事が官僚や職員と協力して、つくる。議員は、ほぼほぼつくらない。というか、法的知識が高くないので、つくれない。



国民の上に公務員はいない

 現状の善し悪しは、国民が決める。もし先のレールが嫌ならば選挙で変えれば良い。権利は与えられている。ここで問題が出てくる。投票したい立候補者がいない。良くある問題だ。それはそうだろう。現在、立候補できる政治家を育てた政治家は誰だろうか。今のレールをつくった人達が、新たな政治家を育てている。政治家としての舛添都知事は、誰が育てたのであろうか。初当選もその後も自民党からなので、自民党産「舛添都知事」である。彼は安倍総理と麻生副総理の時代に、厚労大臣になっている。


そう、会社で考えよう。組織のトップの流儀で、末端は決まる。新入社員を育てるのは、上司たちだ。その上司を育てた人のやり方に大きく外れるコトはしない。いや、もししたら、クビになるだろう。

政治も同じで、今のレールを作った自民党系がいて、自民党から分離した民主党がいて、創価学会が母体の公明党がいて、社会主義的な共産党がいて、非共産党系の社民党がいて、自民党のやり方が気に入らなくて作ったみんなの党がいて、適当な公務員の仕事の仕方が気に入らなくて作った維新の会がいて。




<政治家を育てよう、レンジでチンは不可能>

 イマ、政治家の者は、誰かが育てたのだ。誰かが、その者を政治家に仕立てたのだ。当然に時間がかかる。国民がイチ早く育つなら、国民の代表である議員もイチ早く育つ。国民の成長スピード、まともさに議員らは比例する。国民がルーズで、ずる賢いのであれ、議員らもそうなる。国民がまともな育て親を選べば、まともな政治家が育つ。


国民は、政治家を育てるコトを放置してないか。自分ばかり考えるのであれば、議員らも自分ばかりを考える。この国の主権者が怠っているのではないだろうか。


十八歳らはシールズの奥田愛基の活躍により、政治の仕組みが分かり始めた。国民が政治家を育てるのだ。彼らは共産党系のイベントによく出ているが、共産党ではない。非自民党、非公明党なダケだ。そこに資本主義で負けたシニアが追随している。この数年で共産党は、ミニ政党から第二野党まで上った。



日本にある三択

 さて、働き手世代が多いハイムのユーザは、どうするだろうか。現状のレールのままで行くか、変えるか。日本には選択肢が三つある。


  1. 自民・公明(安倍晋三・山口那津男)系
  2. 民主・共産・社民・生活(岡田克也・志位和夫・吉田忠智・小沢一郎&山本太郎)系
  3. 旧みんな・維新(渡辺喜美・松田公太・橋本徹)系



1は、現状維持。2は、倒閣後が不明。3は、自公のやり方を根こそぎ変える。

政治の世界も数がモノを謂うので、どの系を多く通すか考える。実質、一人一票ではない。ユーザの一人が政治活動を行えば、何十万票、何百万票が動く。創価学会をみれば分かるだろう。彼らは選挙の時だけ、友だちだ。そして与党になった。成り続けている。



働き手世代が決める新レール

 学会員は総数で三百万人程度。彼らが動かせる数字は、自民党と協力して九百万票近く。この程度の数字なら、即、くつがえる。十八歳と十九歳でニ百万票を超える。働き手世代が真剣に動けば、即、くつがえる。現状維持を望まない。ナゼならば、働き手に夢と希望が全然ないからだ。

但し、まともな政治を育てるには、五年、十年、何十年と時間がかかる。だから可能性ある政党に集中投資をする。投資先の教育に期待をする。先の三択は、「誰を先生とするか?」でもある。

(了)