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今日も何かを間違えた

くらくらするよ、ユーミン

2020.07.10 12:18

くらくらするよ、ユーミン

ユーミンの歌詞はきらびやか。

どこまでもアーバンでメロウで

やさしい歌詞をイントロデュース!


①「COBALT HOUR」

あなたは昔 SHONAN-BOY

わたしは昔 YOKOSUKA-GIRL

なつかしすぎる海が見えたら

二人の胸によみがえる恋


見えましたか?

夕陽に染まる海辺を流す二人の姿が。

あまりにベター。あまりにロマンス。


湘南ボーイ横須賀ガールなんてだっさい言葉を、

わざわざローマ字にしてよりださい方向へ

振り切っちゃう潔さ。

たまんねぇ~。


②「14番目の月」

つぎの夜から欠ける満月より

14番目の月が一番好き


14番目の月は満月の1日前の月です。


なんでしょうね、この感じ。

ピークの1歩手前が1番いい、っていう感じ。

わかりますよね?

いろんな気持ちが込み合ってて

ピークを超える120%の気持ちになる時。


それを"14番目の月"って言葉で

表現するんです。どこまでムーディーなの。

まいっちゃうよ。


③「やさしさに包まれたなら」

小さい頃は神様がいて

不思議に夢をかなえてくれた

やさしい気持ちで目覚めた朝は

おとなになっても奇蹟はおこるよ


あったかい…

どこまでもあったかい歌詞…

クリーム色の光に包まれるような

やさしさに満ち満ちています。


ポイントはやはり

"おとなになっても"


現実でぎゅうぎゅうになっている都会人を

やさしく解きほぐすような

純正シティポップシンガー:ユーミンの

魔法のような言葉にたまりません。


④「さざ波」

愛が終わるのを繕ったら

明日を生きるのに遅れたわ

オールももたず漂いながら

やさしい人に手紙を書きたい

心も文字もすこしゆれてる

グレイの影とわたしだけの10月


これを明るい曲調で歌えるのが

ユーミンの奥深さである。

一文一語にせつなさが滲んでいるのに

さらりと綺麗に歌うので悲壮感を

感じさせない。


相反する要素を抱き合わせながら

高次元へと昇華させるセンス。


心も文字もすこしゆれてる…

くぅぃ~……!!


⑤「生まれた街で」

生まれた街の匂いやっと気づいた

もう遠いところへとひかれはしない

小さなバイクを止め風を見送った時

季節がわかったよ


はぁ~…

泣きそうになる歌詞です。

解説するのも野暮なくらいの

美しい情緒をたたえた歌詞です。

もう、そのまま味わってほしいです。


"季節がわかったよ"というワード。

この一語が無限の広がりを作り出しているんです。


はぁ~…

最高~……


この曲はユーミンの曲の中でも

僕がトップクラスに好きなので、

ぜひ聞いてください。




PS.先日自宅を掃除していたところ、

  見覚えのないピアスが出てきて

      怖くなってすぐに捨てました。