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ねこだれる

コミケ72東京旅行のたび3 一日目 いきあたりばったり観光旅行編

2007.09.20 18:52

前回のまとめ 東京はソーラービームという単語を感じるほど暑く、なんかベンチとゴミ箱がなかった。まず重い荷物を抱えつつ最初に向かった銀座だったが、パフェ1680円もするしミスドも無いし。疲れうちひしがれて「早い時間ですが荷物だけでも置かせてもらえませんか」と電話をかけてホテルへ行くと、なんとチェックインもさせてくれた。ありがとう! ありがとうホテルのひと!

 クーラー最高。 クーラー天国。
 服を着替えたり靴脱いだり水分補給したり。
 少なくとも私はちょっと本気で夜までここにいたい気持ちでしたが、「ちょっとアンタ東京まで来て何やってんの」という内なる声に耳をかさざるを得なくなり、仕方なく動くことにしました。五十代だったらそのまま倒れていたところですが、○○才ではちょっと動いておかないと世間様に顔向けもできません。つーかここまでの交通費がもったい無い。
「アキバを一度見ておきたい。あとはどーでもええ」
という私の希望を留さんに伝えると、「じゃあガイドブックを見にどこか本屋さんへ行こう」という話になりました。我々の旅が思い返せば返すほど行き当たりばったりだったことを如実に表しています。
 まだ景気のいい太陽ビームを浴びながら、とりあえず駅のとなりくらいのパルコの本屋へ向かう我々。ちょっとパルコで服を見たい衝動にかられましたが、今はそういう時ではないので我慢です。
 立ち読みする留さんを、ハードコンタクトずれたりしながら待っていると、留さんから「下町っぽい所と、竹久夢二美術館へ行っていいか」という言葉。
 えええ! 全然いいんですが、どこから夢二がやってきた!
「ぜんぜんいいよ」
「じゃあ根津、根津に行こう!」
「はーい」
 どうやら両方そこにあるようです。てけてけといいなりに乗り継いでいき、駅から出るとすぐ坂です。
 みーんみんみんみんにバイブレーションが入ったセミ声が響いています。
 木があって、耳が痛いほどセミが鳴いているようです。ここで来て初めてセミを聞きました。銀座と池袋にはたしかにあまりいなさそうだが……。
 あついーあついと思いつつじりじり歩きます。これがいきあたりばったり旅のダイゴミです。そういえば10年前も似たようなことがありましたが長くなるのでそれはいつか。
 ともあれ角を九十度に曲がると、なんか立派な建物と立派な門がでてきました。
「! コレ東大だ!」
「東大だよ!」
 あることは地図で知っていましたが、門がここにあるとは思わなかった東大。何学部かは忘れましたが、やたらと立派な門です。東大生はあの急な坂を毎日登っているのだろうか。
 まあ帰りに寄ることにして進むと、ようやっと竹久夢二美術館(弥生美術館)が現れました。
 なんというか和風でかわいいたたずまいです。玄関のところにネコいます。
 学生料金はもう使えないので800円払って見学です。ちゃりーん。
 ……。
 うわあ凄く面白かったよ!
 武部本一郎展を先に見て、竹久夢二を次に見たのですが、それがまた対照的で面白かったです。
 武部本一郎さんは、いかにももんのすごく絵が上手く、上手すぎてどこか一般ウケしないタイプです。基本的に貧乏で、絵具が無いから入選した絵を削って描いたりして(だったかで)苦労がたえません。
 竹久夢二は基本的にセンスが良くて、デザイン的で、それがすごくかわいい。沢山の恋をしてアハハンお金持ちっぽい感じです。
 クーラーも効いていたし(重要)、面白かったしで大変満喫してしまいました。
 ワーイと帰りにポストカード買って、なんでか微復活したデジカメでネコと写真を撮り、東大生ごっこして門の前で写真を撮り、咲いていたお花の前でポーズをつけて写真を撮り(バカきわまりない)とかして、根津を満喫して駅に戻りました。写真は本人達が写っているので、載せられないのが残念でもあり安心でもあります。
 ちなみに「下町っぽい場所」は人に聞いてもよくわからんかったです。暑くて探せなかったしなあ。
 そんで次はアキバへ行くことにしたのでした。

 乗り継いでぽいっと着くと、流石に感じる空腹。  実はあと二時間くらいで中華(しかも飲茶)を食べる予定なので、何かを食べるわけにはいきません。  するとアキバ駅構内に、おにぎり屋とかソバ屋とかが入っていて食べられるちょっとしたところが! 「おにぎり……」 「うん」  心を一つにしておにぎりと漬物を頼みます。私はえび天むすにしました。  うめえ!  エビがぷりっとしててそんでエビについた塩味がまたうめえ!  もっと食べたいところですが、ここでおなかを一杯にするわけにはいきません。  でもちょっと元気になって改札を抜けます。抜け……。

 !  改札の床に! おおおう! さすが!  周りのカンバンもいろいろおたくで立派です! スゲエ!  外に出ると電気街!  キャー、キャー、キャー!  絵に描いたような秋葉原です。  ちょうとめづさんとも連絡がとれ、六時半に待ち合わせようということになりました。  とりあえず基本を抑えておこうと思い、おでん缶を探す私。  おでんありました。おじさんから一つ買うことに成功です。  店から出ると、自販機があったようです。なんだ。

 おでん……。自販機?  いや、待て。札幌らーめん缶って! 札幌から来た私に札幌らーめん缶って!  荷物が重いので買っちゃダメだとは思いましたが、結局味噌味を買ってしまいました。麺がこんにゃく麺だそうです。なるほろ。  ちなみに、おでん缶とらーめん缶はいまでも封を切られることなく家に置いてあります。いやまだおでんには早いしさあ。  そんでぐるっと歩いてアキバを満喫。なんかどこでも「うみねこがなく頃に(ゲーム)」が売っていました。  結局メイド喫茶は込んでたのと時間が無いのと勇気が無いのとで行けず、駅前にいたメイドさんはどっかのお店の人なので写真はダメでした。商売かー。  おっと大変なことを忘れていました。なんでかアキバで彼に遭遇です。

 超神ネイガー!  私は知っていたのですが、彼は秋田のヒーローです。なまはげが「悪い子いねがー」というのでネイガーです。なんかウィキペディアでも彼の項目があったので今びっくりした。  一緒に写真をとってもらいました。ステキです。  ともあれ時間も来たので、めづさんと合流すべく列車に乗りました。ごとっととーん。夕暮れに、コミケの紙袋持っている人とかもいます。  ……。  キキー。  プシュー。  ……。  へ?  ただいま駅線路内に人が立ち入り、緊急停止しました。現在駅係員が向かっております。  細かくは忘れましたが、という意味のアナウンスが流れます。  ええええ?  この東京の地の、今まさに待ち合わせに向かうさなかに、そんな大バカ三太郎が!?  止まり続ける列車。クーラーで涼しい車内。  果たして我々は無事にめづさんと合流することができるのか!?(あんま強くもないヒキ)