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ねこだれる

コミケ72東京旅行のたび4 一日目 陰謀と飲茶とフクロウと見つからないコンビニ編

2007.09.21 19:32

前回のまとめ
 疲労と暑さの中、無駄に若さを使うべく観光に乗り出した我々。
 坂登ったり夢二を見たり東大生のフリしたりお花と写真を撮ったり、アキバを歩いたりおでんを買ったりとやることやった後、めづさんと待ち合わせるために乗り込んだ電車はなんと途中で、突然停車してしまった!
 おそらくこれは○○団の陰謀に違いない! ああ、助けて超神ネイガー!(事実と異なる表現が含まれております)

 てなわけで止まった列車。
 けっこう頻繁に車掌さんはアナウンスをしてくれます。実況中継です。
「線路内に人がいるとの通報があります」
「現在係員が向かっております」
「車外には出ないで下さい。非常装置が作動し、再開が遅れてしまいます(車内からドアが開く開閉装置がある)」
 うーん。
 留さんがぽちぽちとメールをめづさんに打っています。私はケータイメールを打てない無力な一市民なので、その様子を見ながらくだらないトークでヒマをつぶします。
「今トイレにせっぱつまってたらアウトだったよねえ」
「乗ってから止まってよかったよね。駅で待ってたらすごく暑いところだった」
 今思い返してもえらいくだらない話だな……。
 ともあれメールでめづさんと連絡がついたようです。どうやらめづさんの方でも列車が止まっている模様。いろんな人に迷惑をかけている線路上の人はいま、駅員に追い詰められているのでしょうか。
 その模様を車内の宣伝用モニターに映し出して欲しいものです。いやきっと見られちゃマズいシーンがあったら困るから見せないに違いありません。
 何十分かけっこう待ったのち。
「係員が捕まえた模様です」
 おお!
「安全確認をしてから運転を再開します」
 がたこん。
 ああやっと動き出しました。動いたよとメールをして、会う場所を決めます。
 池袋で飲茶の予定なので、そこの東口だか西口だかで待ち合わせです。後で聞くと、通常はいけふくろうの前で待ち合わせるらしいですが、我々がわからないので却下した模様。というかいけふくろうって何だ。
 なにやらもうヨラヨラとふらつきながら行くと、いました、めづさんです!
「会えてよかった~」
「悪いね、疲れてるのに~」
 コミケ帰りと観光帰りで三人とも疲れているはずですが、妙にハイになりながら再会を喜ぶ我々。
 さあ、飲茶だ! 飲茶を食べにいきますぜ!
 ……。
 ……。
 見つからない。
 なぜだ。住所も地図もあるのに見つからないのは何故だ!
 なんか目印のロマンス通りも見つからない。人に聞いてもよくわからない。
 札幌と違って碁盤の目になっていないし、どこもかしこも繁華街で絞り込めません。
 しかも探す途中でコピーセンターでみんな一生懸命コピー本を作っているのを目撃して、明日へ微妙に思いを馳せてしまったりします。
 ともあれ地図をひっくり返したりしながら探すと、ようやく見つけることができました。ふふうー。
 階段を上がって入店です。見た目、別に豪華そうでもなんでもなさそうな中華料理店に見えます。早い時間のせいか、まだそんなに込んでもいません。
 2500円で90分食べ放題のようで、お茶は別料金みたいです。
 んで、まずお茶を選ぶ時点でつっかかりました。「決まったら呼んでください」とオバちゃんがあきれて向こうへ行ってしまいました。むうー。
 これではいけないと焦ってお茶を決め、オバちゃんを呼んでみんなどんどこ注文していきました。よーし。
 注文してしばし待つと、すぐにオバちゃんがお茶を運んできてくれました。
 ここのオバちゃんは物凄い速さでお茶を淹れてくれると聞いていたのです。
 が!
 はええ!
 想像していたのより三倍くらいはええ!
 ざばばばくるくる(杯を回す仕草)ざばばばとぽぽぽ。
 オバちゃん早いよしかもお茶美味しいよ! とか思っていたらどんどん料理もきます。

 どん。


 どん!

 どこどん!

 野菜炒めにフカヒレスープに春巻きに海老蒸しギョウザにかにチャーハン。台湾ソーセージに翡翠ギョウザ。焼きギョウザに大根モチにショウロンポウに湯葉揚げ春巻き。

 私はいろんな店で飲茶を食べているのでちょっと記憶違いがあるかもしれませんが、なんかこのくらいは軽く頼んでしまった気がします。うーまーいー。

 んで明らかに食 べ す ぎ る。

 これが若さか。ともあれ食べながら話をしたりです。

 話はやはり明日のコミケの話とかです。どうやら基本的にそんなに売れるものではない様子。壁サークルとかがあるのは聞いていたのですが、どうやら蓋サークルというものまである模様。ふ、ふた!? 場所が文ではうまく説明できないですが。

 とにかく人だかりは壁が終わったら蓋に行って、それが終わったら他に流れていくようなので、せっかくだからその流れを見るだけでも面白いのではということ。ほほうー。

 コミケに行ったらまず何をすればいいの? と尋ねました。これは重要です。我々には常識というものが存在しないのです。

 まず両隣のサークルに「よろしくお願いします」と挨拶をして、コミケのパンフレットにある見本誌表に記入をし、それを同人誌の裏表紙裏に貼ります。

 そしてそれをそこらに歩いているスタッフの人に渡すそうです。へえー知らなかったー。

 あとBLの話とか高校時代の先生の話とか仕事の話とかいろいろしましたが、いろいろネットで話すには微妙なので却下です(特に留さん発言)。

 とかやっている間に、時間切れでオーダーストップ。仕上げにウーロンゼリーとか食べたりしましたが。

 気がつけば全てのテーブルが満員です。それを二人とかで華麗に切り盛りするオバちゃんたち。凄い店だ……。

 満腹になったし、明日もあるのでこの辺で解散です。

 ところで、めづさんの分は我々二人で払うことを旅行前から決めていたのですが。

「ええっ! そんないいよ! してもらう理由が無いから!」

 と、めづさん、なにやら思いのほか頑強に抵抗(笑)

 なんとか留さんにぐいぐい抑えてもらっている隙に支払いです。そののち、

「ごめん、ありがとう、周りが年下ばっかりで、あんまり奢られ慣れてないから……」

 とか動揺しつつ、どこか恥らいながらつぶやくめづさん。

 ああもう! な ん て 可愛いんだ!(大爆笑)

 もうみんなめづさんにゴハンをおごってあげて下さい。かわいいです(笑)

 ともあれ彼女にも、サークルチケットを渡すためにホテルに来てもらうことに。

 その途中池袋駅内東口付近。


 いけふくろう!(ガーン)

 まあそれはともかく、ホテルに着きました。

 第二回の話にちらっと書いたのですが、なんでかホテルの申し込み名義が、申し込んだ留さんじゃなくて私になっていたのです。

 なので「山田寅吉(私の偽名)ですが……」と留さんがホテルに鍵を返して貰うべく言うと、

「えっ? ご名義は鈴木留蔵さんになっているのですが……」

とか言われる留さん。

 だからあの(笑)

 ともあれ鍵も返してもらって、部屋に入ることができました。

 明日の説明とともに、気前良く自分の同人誌をくれるめづさん。あああもう君ったら!

 そうだ、他にもめづさんは明日の列車の行き方もわざわざ友達に問い合わせてくれたのでした。ありがとう……(涙)

 彼女はこのところ当然極度の睡眠不足なので、明日のコミケには遅れてくるかもだが来てくれるということ。いやむしろ積極的に寝ていて欲しいところですが、彼女がいないとちょっと心配なのも正直なところです。ありがとう! ありがとうめづさん!

 こうしてめづさんが帰った後、「コンビニに、明日の朝食を買いに行こう」という話になりました。そうか、朝食の存在をちょっと失念していた。

 てぽてぽと夜の池袋にくりだします。でっかい街だからコンビニくらいすぐ見つかるでしょう。

 無い!(笑)

 なんか見当たらない!

 駅の前ではやたらと上手なストリートミュージシャンがぺるぺると小さめのサックス(名称失念)を吹き鳴らしています。

 みつからないーと通りをうろうろと歩き回ると、なんとかコンビニが見つかりました。ミニストップだったかなー。そこでケロロ軍曹のオマケがついたお茶とスパゲティサラダを買って帰ると、もう体力が全く残っていませんでした。

 倒れ付していると留さんがメイク落としシートをくれました。親切です。しかし化粧を落として歯を磨くのが精一杯。

 もうこのまま寝たい気持ちで一杯でしたが、留さんが「お風呂に入ったほうがいいよ~」と言ってくれたので、ヨロヨロと風呂場に行く私。しかし、なんか使い方がわからないです。洗うスペースないし。アホな質問ではありますが、ここは正直に聞きましょう。

「留さん、お風呂、どうやって入った……?」

 アホな質問にもきちんと答えてくれる留さん。

「まず熱めにお湯をはって、ゆっくり浸かって、そんでお湯抜いてバスタブの中でシャワー使って髪と身体を洗ったよ」

 そ、そうかあ。

 的確なアドバイスのおかげでなんとか風呂に入って日記を書いて、だらだらとおしゃべりしたりして、だらだらと眠ることにしました。

 もう二時くらいですが、明日は朝七時「出発」です。あああ。ともあれおやすみなしゃいー。

 ぐー。

 ……。

 ……。

 カタ。

 カタカタカタカタ……。

 !

 え!

 揺れてる!?

 ゆれてるよう!?

 そういや、ここはホテルの○○階!(忘れた)

 カタカタカタカタ……!(揺れてる)

 ギャアアア! 死ぬ! よく考えたらいまでっかい地震起きたら死ぬよ!

 ああ、私はこんな「東京=地震」というベタな考えを、今まで忘れていたなんて! なんたる不覚!

 暫く待っていたら、昔地学の勉強で習ったとおりに揺れはカタカタと小さくなっていき、そして終わりました。ふうー。弱い地震だったし、留さんは目を覚まさなかったようです。

 でもけっこう長いこと揺れてました。あーなんか怖かった。

 まあ、こうして深夜四時過ぎに一人でやたらと焦ったりしながら、あー明日早起きやだなーと思いつつまた眠ったのでした。いやそもそも明日のためにやってきたのだが。

 なんかもう旅行が終わった感一杯の我々でしたが、しかしやっぱり、明日は明日で大変だったのでした。ぐー。