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口を育てるブログ

〈生後0ヶ月〜〉哺乳から始まる口育

2020.07.10 20:31

赤ちゃんの食べる力を育てるトレーニングは、お母さんのお腹にいるときから始まっています。羊水を飲んだり、口をすぼめたりして準備をしているので、産まれてすぐおっぱいを吸うことができます。

生後お乳やミルクから離乳食へ移行するまでも、赤ちゃんのお口はめまぐるしく成長しています。ある研究では、生後2〜3ヶ月の間が特に大きな変化が訪れるそうです。そんな時期に私たちがしてあげられることはあるのでしょうか。


乳児のときからはじまるトレーニング


赤ちゃんが母乳を飲むときに学ぶことは、「口を大きく開ける」

「舌を動かす」

「飲み込む」

赤ちゃんは、舌を上にあげ乳首をしごくようにして飲みます。

舌の位置や舌の筋力は、人間本来の呼吸など口の機能を働かせる上で、とても重要になります。

赤ちゃんが舌をちゃんと動かしやすいよう、そして、嚥下の達人になれるようにサポートしましょう。



姿勢

母乳やミルクに関わらず、安定した姿勢が大切です。

頭がのけぞっていたり、足がブラブラだったりすると、赤ちゃんはちゃんとお口や舌を動かすことができません。また、この時期は口を大きく開けることが大事です。乳首を深く加えさせ、できるだけ胎児姿勢抱っこ(胎児のようなまん丸姿勢)に近づけて、全身を支えましょう。


哺乳以外にも、寝ているとき・抱っこ・抱っこ紐を使うときも、頭と足が垂れ下がると、気道が狭くなり、口呼吸になりやすいです。いつでも鼻呼吸がしやすい姿勢を意識しましょう。



哺乳瓶

赤ちゃんの口の形態の発達において、母乳と人工乳かによる違いは根拠がないことがわかっています。

哺乳瓶は、赤ちゃんが舌を動かしやすいものを選んであげることでトレーニングができます。

日本口育協会では、舌を鍛えることに特価したビーンスタークという哺乳瓶を推奨しています。

他にも口の発達を考えた哺乳瓶はあります。

赤ちゃんのお口の状況により、柔らかく飲みやすいものにするのか、硬めのものでトレーニングさせるのか選択してあげましょう。





〈参考文献〉
0歳からの口腔機能と歯列の育て方/益子正範
口腔機能発達不全症対策 全身の発育を口から見る 口育/日本口育教会
そしゃくと嚥下の発達がわかる本/山崎祥子