下品なお金持ちや成金の見分け方
成功が継続せずに、間もなく落ちぶれる下品なお金持ちや、成金の見分け方は簡単です。そういう人は、身の回りの全てを「金額」でしか、表現できません。教養やセンス、品格が無いと、人はこうなります。
この時計は800万円だとか、このフェラーリは5千万円したとか、この家は2億円で建てたとか。言うことが、金額「しか」ないのです。腕時計の職人の技術の高さとか、そのブランドの歴史は、何一つ語れません。そもそも興味がないからです。家に使われている素材も、全く知りません。こういう人にとっては、2億円で建てたという事実が、何より大事なのです。
絵画のコレクターでも、本物か成金かは、すぐに分かります。本当に好きな人は、画家のプロフィールを詳細に語り、他の作品も見ています。成金は入札した金額しか言えません。他は見ていないからです。一番分かりやすいのが、ワインやシャンパンです。あんなもの、大して高くありません。数百円から数千円で買えるものが、全体の9割です。成金は一本何十万円のワインを、嬉しそうに注文します。シャンパンを何本も開けて、一晩でいくら使ったと豪語します。本人は優越感に浸っていますが、周りは引いています。その人がモテたり、尊敬されている訳ではありません。札束がモテているだけです。
下品なお金持ちや成金の元からは、お金が無くなったら、すぐに人が離れていきます。人としては、周りと繋がっていないからです。唯一の繋がりは、お金だけです。それが無くなったら、繋がりもなくなる。とても分かりやすい話です。
お金持ちは世の中にたくさんいますが、メディアに出てくるのは、下品なお金持ちや成金だけです。そういう人の方が、一般大衆にはウケが良いからです。そもそも上品なお金持ちは、下品なメディアには出ません。お金を持っていることを、過度にアピールする必要もありません。静かにひっそりと、上品に暮らしています。そのことをよく分かっていたら、下品なお金持ちや成金に対して「かわいそうに」と思えるようになります。それが人として、成長した証です。