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コロナ第2波は『2つの軸』で身を守る

2022.01.26 12:48

Facebook・本間真二郎さん投稿記事

ダイヤモンド・オンラインに私の記事が載りました。

https://diamond.jp/articles/-/242804

テーマは『「コロナ第2波は『2つの軸』で身を守る」ウイルス学専門の本間真二郎医師に聞く』になります。

内容は、

・ウイズコロナ時代の生き方とは

・免疫系の2系統を理解する

・『自己の軸』対策を忘れずに

・ 完全終息は見込めない、だから生活を変える

などになります。

少し内容を補足します。

感染対策には2つの軸があります。

①感染しないこと 手洗い、マスク、薬、ワクチンなど

②感染しても大丈夫になること 自然治癒力(免疫力、抵抗力、解毒力など)を高めること

私は、

①を自分の外へのアプローチ=他者軸

②を自分の内へのアプローチ=自己軸

と説明しています。

もちろん、どちらも大切なのです。

しかし、現代は、ほとんどの人(行政、専門家、医師、メディア、一般の人も含めて)の視点が他者軸に一方的に偏っています。

そこで、私は自己軸も大切であることを強調しているのです。そして、本当はそちら側が感染症やあらゆる病気に対する本質であるということです。

他者軸が意味がないとか必要ないということではもちろんありません。

免疫系にも以下の2つの軸があります。

①自然免疫系 

②獲得免疫系

もちろん、これらのどちらもが大切です。

自然免疫系は自然に備わっている免疫力で、まずはあるゆる感染源に最初に対処しながら、獲得免疫系に情報を提供します。獲得免疫系は自然免疫系だけでは対処できない場合に出動し、より強力に働きます。

無症状者や一部の軽症者は主に自然免疫系だけで治っていると思われます。軽症者は獲得免疫系の発動により速やかに回復します。重症者も獲得免疫系が働くことで多くが回復しますが、一部免疫系が暴走すると重篤になったり、死に至ると考えられます。

つまりCOVID-19の重症化には獲得免疫系が関与しており、感染しても免疫系(自然免疫、獲得免疫の両方)が適切に働き、暴走しなければ怖くない病気なのです。

この免疫反応が適切に働くためのスイッチやつまみ(反応の開始や程度)は、コロナウイルス側(他者軸)ではなく自分の内側(自己軸)の問題ですね。

つまり、獲得免疫系の暴走を防ぐためには他者軸の対策(手洗い、マスク、薬、ワクチンなど)をどんなにしても有効(むしろ弊害となりうる)ではなく、自己軸を整えるしかありません。そこで、私は自己軸の対策を強調しているということになります。

詳しくは、これまでに書いた記事を参照してください。

https://www.facebook.com/shinjiro.homma/posts/2641620056162997

私の新刊「感染を恐れない暮らし方」も発売中です^^

http://urx.blue/0VXK

どうぞよろしくお願いいたします。

https://diamond.jp/articles/-/242804 【「コロナ第2波は『2つの軸』で身を守る」ウイルス学専門の本間真二郎医師に聞く】  2020.7.10  より

「全てを免疫力の影響にすることはできませんが、新型コロナウイルスに感染する人は、免疫力が落ちているという表現をしてよいと思います。免疫力がしっかりしている人は、今回の新型コロナに関してはほぼ感染しておりません」

そう語るのは、米国立衛生研究所でウイルス学とワクチン学の研究に携わり、その後札幌医科大学で新生児集中治療室(NICU)の室長を務め、現在は栃木県那須烏山市にある七合診療所所長の本間真二郎医師だ。

世界では新型コロナウイルスの感染者が1日10万人単位で増加し続けている一方、日本では緊急事態宣言によって自粛生活を強いられた人々が、宣言解除とともにこれまで遅れた分を取り戻すべく、仕事にプライベートにと街に繰り出し始めた。その結果、いわゆる「夜の街」で感染した若者が増加したが、彼らの多くには症状がほとんど出ていないのだ。ウィズコロナ時代とは、まさに今の東京の状況であり、感染を最少減に抑えて経済との両輪をうまく回していくためには、避けることのできない通過点なのだろう。

新型コロナウイルスの特徴が明らかになってきたとはいえ、発生から半年経っても対処法は相変わらず「三密」を避け、うがい、手洗い、マスク、ソーシャルディスタンスといったところだが、実際にこうした生活を続けていくと、人間が本来持っている自然治癒力が弱くなってしまうのではないかという心配の声も上がっている。

 子どもたちの体力が落ちているといわれ、大人もテレワークなどで外に出る機会が減り、力はもちろん、免疫力も弱くなっているのではないかという指摘もある。そこで、感染を恐れることなく、免疫力を高める生活をするべきだという主張をしている本間真二郎医師に、来るべきニューノーマル時代のライフスタイル、「感染を恐れない暮らし方」(講談社ビーシー/講談社)とは、どういった生活を心掛ければよいかを聞いた。

免疫系の2系統を理解する

「免疫系には自然免疫系と獲得免疫系の2系統あります。『自然免疫』とは、もともと人間の体に備わっている原始的な防衛機能で、それに対して『獲得免疫』というのは、自然免疫で対処できなかったときに出動するというイメージです。自然免疫が強いということは、ウイルス自体が排除されやすい、もしくはウイルスが増えにくいという状態になります。獲得免疫系は何をするかというと、自然免疫系で対処できなかったウイルスの完全な排除に働くのが、獲得免疫系だと考えてください。新型コロナウイルスに関しては、両方が関与していると考えています」(本間真二郎医師)

 新型コロナウイルスでは基礎疾患があった場合、重症化したり、最悪のケースでは亡くなる場合があるが、それが人によっても異なり、治療薬を投与しても、効果がある患者と全く効果がない患者がいると報道されている。最近では若者が感染しても全く症状が出ないケースが多いため、夜の街などでは気が緩んでしまっているのが現実だ。

「症状が出ない、または軽症で済んでいる人は、自然免疫系だけで排除してしまっている可能性があります。それで対処できなかった人に獲得免疫系が発動するわけですけれども、その発動の仕方にも問題があって、獲得免疫系が発動して速やかに元に戻る人と、それが働き過ぎて暴走して重症化する人に分かれるということです。それが一部の人に起こっていると考えるのが、一番理にかなっているのではないかと思います」(本間医師)

 本間医師の主張は、私たちが日常生活を通して免疫力を高めていくことが重要であるということだ。自然免疫も含めた身体全体の「治癒力」を高めることが大事で、それが本間医師が推奨しているライフスタイルだ。

 しかし、大都会で生活していると、自然治癒力を高めるための生活は難しいのではないかという思いが頭をよぎる。

「自然に沿った暮らしというのは、大自然に囲まれて生活していなきゃダメだと思ってしまいがちですが、全く違います。私が一番に提唱しているのは腸内細菌を元気にする生活なんですが、それはヨーグルトを食べたり健康食品とかサプリメントを飲むとかそういうことではないのです。何を摂取するということではなくて、むしろ不自然なものを取らないようにする、ということが基本なんです」(本間医師)

 食事でいうと、自然食材のもので、添加物や化学調味料などを使っていない、地産地消のものを摂取するということだ。日本人なら日本の伝統食である和食を、余計な化学物質を使っていない、農薬や添加物が入っていない食事を積極的に摂りましょうということだ。

「新型コロナウイルスに関しては、よく噛むこともとても重要なんです。唾液が防御になれば一番いいのです。あとは口呼吸をしないとか。別に大自然の中で暮らさなきゃいけないという指示ではないんです。体をなるべく動かすこと、日光に当たること、体を冷やさない、ストレスをためないことなどが大事で、もちろん大自然に囲まれるとか、田舎で生活する方がより良くできるでしょうけれども、都会にいてもできることはたくさんあります。自分たちが今できる範囲内で積み重ねていく。その積み重ねが大事だということです」(本間医師)

『自己の軸』対策を忘れずに

 都市生活では満員電車や人間関係など、ストレスを抱えながらの生活が当たり前だ。自由な時間もあまり取れず、仕事以外でもさまざまなことを気にしなければならない中で、自然にこだわる生き方を実践することで、逆にストレスが増すことも考えられる。

 免疫力をつけることはハードルが高いように感じるが、簡単で手軽にできる方法はないものだろうか。

「食べ物でも洋服でも何でもいいんですけど、何かを考えるときに、自然に沿っているかどうかで考えればいいんだと思います。例えばこの食材とこの食材が横に並んでいるときにどっちを選ぶか。この素材の洋服にしようか、こっちの素材の洋服にしようか、というのもそうです。どちらが自然に沿っているかで判断するということから始めてもいいんじゃないかと思います」(本間医師)

 ではそういった生活を続け、免疫力を高めることができれば、うがい、手洗い、マスク、ソーシャールディスタンスを守るという生活を継続しなくてもよくなるのだろうか。

「感染対策には2種類あることをまず念頭に入れてください。1つは感染を防ぐという対策。もう一つは感染をしても大丈夫という対策で、私は2番目を強調しています。感染を防ぐのは自分の外側である『他者の軸』で、自分の力、免疫力を上げて感染防御力を強めるのは内側で『自己の軸』だと説明をしています。もちろん感染対策には両方が大事ですが、ほとんどの人は最初の方の感染をいかに防ぐかという視点しかないように思いますね。リスクが高い人でも自然に沿った生活をすることによって、重症化のリスクをかなり下げることができると思います」(本間医師)

完全終息は見込めない、だから生活を変える

2021年7月には1年延期となった東京オリンピック・パラリンピックが控えているが、ワクチンの開発がマストで、しかも全世界に行き渡らない限り開催は難しいといわれている。そんな不確定要素が強い中、新型コロナの終息について、いったい何をもって終息と考えたらいいのだろうか。

「患者数がゼロになることを終息というのであれば、はっきり言うと終息はしません。もしゼロにするために1つだけ可能な方法があるとしたら、それは戒厳令のようなものを出して、全員に強制的に、しかも数カ月以上にわたる極めて強力な対策をしないとゼロにはなりません。たとえ日本がそれを達成したとしても、外国から入ってくるでしょうから、コロナをゼロにするということは永遠に来ないと思います。今後を推測すると、最終的にはウイルスが変化して、感染症になるようなウイルスじゃなくて、普通に風邪が毎年流行ったりするようなものになる。何年かかるか分かりませんが、それが今回の新型コロナの終息だと思います」(本間医師)

本間医師はできる限り自然に近いものを選択し続けることが、免疫力を高め、何より新型コロナ感染の最大の防御力になると主張した。免疫力の重要性はこれまでも言われてきたが、新型コロナウイルスがもたらした社会環境の変化が、生活を見直すよいきっかけになり、個人が免疫力を高めていけば、必要以上に感染を恐れる必要のない社会が戻ってくるのかもしれない。