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退屈と惰性と 改

FAG ハンドスケール イノセンティア & ギガンティックアームズ オメガリアクター レビュー

2020.07.13 13:50

 今回のレビューは、ノンスケール フレームアームズ・ガール より、

“FAG ハンドスケール イノセンティア” と、

M.S.G. モデリングサポートグッズ より

“ギガンティンックアームズ オメガリアクター” です。


 FAGをおよそ半分の大きさ(約1/24スケール相当)にダウンサイジングしたハンドスケールシリーズに

“イノセンティア” が登場。

 今回は、公式画像でも組み合わせて紹介されていたギガンティックアームズ、

“オメガリアクター” と

一緒に紹介していきたいと思います。


 ハンドスケールもあれよあれよという間に3体めですね。

 轟雷、スティレットと来て次はアークテクトになるかと思いきや、マテリアも追い越してイノセンティアの登板となりました。

 こうなると、当然レティシアへの流用も考えられますが、そのときはまた豊富なハンドパーツやヘアアクセサリが追加されるんでしょうか?

 もうすでになくしそうやけど・・


 そしてオメガリアクター。

 これまでのギガンティックアームズとはまた方向性の異なるアイテムで、遊びの幅がさらに広がること間違いなしです。


 では、レビューしていきます。

 キットは素組みに一部塗装での仕上げです。


ハンドスケール イノセンティア

 小さいです・・

 小さいですが、各部のディティールはオリジナルのイノセンティアをかなり忠実に再現しています。

 もちろんプロポーションも遜色ないのですが、サイズに合わせて若干調整が加わっているようで、相対的にほんの少しムッチリ感が増しているような気がします。

 さすがに色分けは最低限で、設定のカラーを再現するには、轟雷、スティレットのときよりもさらに細かい塗り分けが必要になってきます。

 今回は設定色は無視し、僕なりに気になった部分にだけ、好きな色を足しています。

 なお、パンツのデザイン、カラーリングがオリジナルから変更されており、ある程度関係各所に配慮したかたちになっています(笑)。

 胸部や太腿は、おそらく轟雷から設計データを流用していると思われますが、ランナーとしてはすべて新規造形。

 いわゆる素体系のガールなので、肩や膝などにアーマー類もなく、そのため一層華奢に見えます。

 轟雷、スティレットではハンドパーツはボールジョイント、あるいは2㎜の軸接続でしたが、イノセンティアでは前腕の形状ももちろん素体タイプになっているためクリアランスが確保できなかったのか、ハンドパーツの接続軸は約1㎜とめちゃくちゃ細くなっています。

 ハンドパーツ自体は2種類の平手、握り手、持ち手と前2体よりも豊富(あまりに小さいため別途撮影はしていません)ですが、可動、交換の際にねじ切ってしまわないかビクビクです。

 また、轟雷、スティレットについては、万が一のときの予備として腕部がもう1組組めるようになっていましたが、イノセンティアに予備パーツはなし。

 肘部分は轟雷、スティレットのような挟み込みではなく、1パーツの前腕をパチンとはめ込む仕様に変更されているのですが、それでむしろ破損確率上がってる気がするんだけど・・

 足首もボールジョイントではなく前後可動の軸接続に変更され、左右スイングができなくなったために開脚時の接地性が損なわれてしまいました。

 素体系ガールのデザイン再現上、どうしようもない部分もあるのかもしれませんが・・

 一方で、腰部に可動軸が追加されたことで轟雷、スティレットでは不可能だった前屈姿勢がとれるようになっています。

 構造的にはオリジナルのイノセンティアの簡易版で、隙間をスカートパーツで隠す部分も踏襲しています。

 ただし、曲げ過ぎると胸部が外れます。

 なお、この構造の採用にともない、股関節のスライド可動はなくなっています。

 背面パーツはデフォルトの2㎜穴が空いているもの以外に、上の画像で取り付けている3㎜穴が空いているものが付属。

 背中にオプションを追加したり、フライングベースミニなどを使う際はこちらに交換するほうがシンプルです。


 フェイスパーツは2種類と、それぞれの印刷なしのっぺら顔の4つが付属。

正面向き通常顔

右向き笑顔

 アイプリントは轟雷、スティレットと同じインクジェット方式だと思われますが、わずかな間にかなり精度が上がっています。

 アップにしてもほとんどドットが気にならない・・すごいです。


 前髪パーツも通常のもののほか、イノセンティアになくてはならない(?)ネコ耳付きのものも付属。

 耳毛は要塗装ですが。


 後頭部については、ツインテールの基部となるハードポイント付きのものだけ。

 ここは今後出るだろうバリエーションに期待です。

 ツインテールは基部で回転のみ可能。横方向へ開いたりはできません。

 というか、イノセンティアの髪の色ってこんな暗い色だったんですね。


 なお、あくまで素体系ガールということで武装の類いは一切付属しません。

 オプションは、轟雷、スティレットにも付属した2㎜穴を3㎜軸に変換するパーツや、3㎜軸の付いたグリップパーツ、オリジナル同様のハードポイント付きの上腕リングパーツくらいです。


ギガンティックアームズ オメガリアクター

 リアクターという名の通り、いわゆる化学反応炉、あるいはなんらかの培養槽等をイメージしたアイテムになっており、これまでの同シリーズのようなギガンティックコンビネーション・・組み換え遊びメインではなく、“フィギュアディスプレイの拡張” をコンセプトに、シチュエーション再現という新たな方向性を示した意欲作になっています。

 通常、外壁を閉じた状態だと、ほぼただの筒。

 水筒か魔法瓶のようにすら見えます(笑)。


 外壁を開くと、内部にクリアグリーンのカプセルが出現。

 外壁の内側には、六角ディティールがびっしり入ったシルバーメッキパーツが使われています。

 本体内部にライトを仕込んだり、ただ照明を当てるだけでもかなり効果的ですね。

 カプセルのほうはリング状のパーツを積み重ねる仕様になっており、4つ重ねて天面のパーツで蓋をすることで、ちょうど外壁を閉じることができます。

 あとの画像のほうがわかりやすいですが、蓋パーツの中央にはスピーカーっぽいディティール(ここだけシルバーで塗装しています)があり、オーダークレイドルから続くオーディオ的要素も引き継がれています。


ストレージリング

 カプセルを構成するリングパーツは、ストレージリングと呼ばれ、中央に3㎜軸が生えたものを含めてオメガリアクターには5つが付属。

 なお、“M.S.G. ストレージリング” としてこの5パーツのみで単品発売もされているので、それを買い足すことで、事実上無限連結が可能な仕様になっています。

 同様に外壁も一部パーツの差し換えで無限連結が可能なのですが、そちらは別売されていないため、複数連結したい場合はオメガリアクターの複数買いが必要です。


スタンドユニット

 オメガリアクター本体を支える4脚タイプのスタンド。

 脚にはスリンダーなど、さも動いて高さ調節ができそうなディティールが入っていますが、固定。基部の取り付け位置でのみ回転可動します。

 デフォルトの縦向き接続の場合は、本体との間にアタッチメントを噛ませる必要があります。

 アタッチメントを外した状態で、本体側面に取り付けることも可能。

 基部が可動するので、本体の角度変更が可能です。もちろん、真っ直ぐに寝かせることも可能。

 この見ためだとそれこそスピーカーか、スポットライトのようですね。

 単独で見ていると、どうもサイズ感が狂ってきます。


 さらに外壁を展開すると・・


 なにかしらのレーザー発信装置か、高出力ビーム砲のような雰囲気にも。


 スタンドを外し、リングも最小限に減らしてみると・・

 人工衛星か。あるいはリフレクタービットかという感じになります。

 本体底部には3㎜穴や六角ジョイントがあるので、スタンドを使ったディスプレイも問題ありません。

 側面取り付け用には専用のアタッチメントも付属します。


 ヘキサギア用オプションパーツとしても。

 バルクアームに取り付けてみました。

 右腕の代わりに本体を取り付けて超大型レーザーキャノンに見立て、外壁は2枚を縦に繋げてこれまた大型シールドにしてみました。

 さすがに右半身が重過ぎて油断すると倒れてしまいますが・・


比較画像

 オリジナルのイノセンティア・・は持っていないので、なるべく同じ仕様に組み換えたレティシアと。

 全高は約半分。お値段も半分・・とはなっていないのかな?

 奇しくも、うちのレティ子とボトムスがお揃いだわ(笑)。

 同じハンドスケールシリーズの轟雷、スティレットと。

 陸、空ときて海担当のメカっ娘が来るかと思いきや、急にギャルが来た・・みたいな(笑)

 若干構造は変わっているものの、頭部、腕部、脚部などは大まかな部分の互換性はもちろんあります。

 フェイスパーツの交換も可能です。


 下半身の可動域の違いはご覧の通り。

 腰の可動に加え、イノセンティアは膝が二重関節になっているので、体育座りから正座まで可能になっています。

 オメガリアクターと並べてみると、

 オメガリアクターが非常に巨大に見えます。

 まぁ、実際思ってたよりもでかかったんですが。


 では、ハンドスケール イノセンティアにカプセルの中に入っていただきましょう。

 カプセル内に謎の溶液が満たされ、中のイノセンティアが浮かんでいるイメージ。

 3㎜軸が生えているストレージリングを組み込み、イノセンティアの背部パーツも3㎜穴が空いているほうのパーツにして取り付けています。

 カプセル内の上下に構造物があるので、干渉を考えるとリング5つ重ねがちょうどいいかな。

 ただそうなると外壁を閉じることができないので、とあえず外しています。

 アップにするとこんな感じ。


 ストレージリングの追加で、オリジナルサイズのFAGやメガミに入ってもらうことも可能です。

 こちらはリング9つ重ねでいいサイズ感。

 でも全長がえらいことに・・

 レティ子はどういうテンションで入ってくれてるのか・・(笑)


以下、画像

 すでに比較画像の項でも紹介しましたが、轟雷、スティレットより下半身の可動性能がぐんと向上。

 ただし、足首の構造の変更で接地性が損なわれているため、自立はかなり厳しくなっています。

上半身の可動についてはとくに進化した部分はなく、頭部の可動域も変わらず。ここは今後に期待ですね。

 轟雷、スティレットでは難しかった座りポーズが綺麗に決まるのはよいですね。この画像は腰浮いちゃってるけど・・

 アイプリントも精度アップもさることながら、表情自体もずっと自然になって可愛さ数倍増しです。

 固有の武装は一切付属しませんが、同じハンドスケールのものはもちろん、ヘキサギアのガバナー用のオプション類はほぼそのまま流用できます。

 上腕用のハードポイント付きリングや2㎜穴を3㎜軸にするパーツなどを使って、重装備。


 ここからはお遊び。

 これが新たな同志、イノセンティアだ!

 からの・・

 これこそ我々の最後の切り札、ビッグレティシアだ!

 ・・とか。

 ギャルっぽい集合写真とか。

 轟雷の無表情が・・

 お人形遊びとか。

 それぞれの扱い方に性格が出ますね(笑)。


 以上、“ハンドスケール イノセンティア” でした。


 ハンドスケール 轟雷の発売からけっこう短いスパンでここまで来ましたね。

 デザイン的なアドバンテージがあるとはいえ、オリジナルを踏襲した腰部の可動に膝の二重関節化、さらにアイプリントの精度も向上と短期間にもかかわらず確実に進化しており、コトブキヤのハンドスケールにかける情熱の強さを感じます。

 気になるのは接地性の悪さと、轟雷、スティレットよりさらに小さくなったハンドパーツの扱いに困ることくらい、かな?


 一方のオメガリアクターも、これまでのギガンティックアームズとはまた違ったアプローチは非常に面白く、来月に発売が予定されているヘキサギアのブロックベースシリーズとの相性も間違いなくよいので、遊びの幅がさらに広がっていきますね。

 今後も同様のコンセプトのアイテムが発売されることも期待されます。


  さて、これも来月になりますが、完全な素体モデルとなるハンドスケール プライムボディが発売されます。

 本家FAGやメガミですら発売されていないネイキッドタイプの素体モデルとなりますが、これはまぁ、ハンドスケールのサイズ感だからこそ実現したアイテムなのかもしれません。

 FAGやメガミで出すには、あれはいろいろ問題がありそうだし(笑)。

 ボディの構造はフレズヴェルクを踏襲しているようで、そこは気になるところなのですが、今の僕ではあれを活かす術を見つけられそうにないので、一旦スルーしておきます。

 ハンドスケール フレズヴェルクの発売を待つことにします。


 といったところで、今回は終了。

 またのご訪問を。