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読了めも。

2020.07.12 08:33

◆黒祠の島 小野不由美

先日の火曜日(7/7)深夜、読了!

サスペンスでミステリー、、、最後の最後で突然ホラー(?)早く早く!と続きが気になり、またしてもドシドシ読んでしまった。あっという間!!よそ者徹底排除の離島コミュニティ、独特の風習信仰、当たり前の常識が通じない居心地の悪さ無気味さ気持ち悪さ怖さ。「ひぐらし」を思い出した。


主人公が廃屋に踏込む度に「おいおい、、、そんな奥までグイグイ行ったら殺されるんちゃうん......?なんか出てくるんちゃうん......」と、どきどきスリリング。あまりにも惨すぎる死体の描写は惨すぎて様子を一発で思い描けず「ん?」と頭に浮かぶはてなマーク(笑)落ち着いて音読しながら、その様子をゆっくりしっかり理解しながら「地面から15cm」と言われれば15cm辺りに印をつけてみたりしながら、頭に思い描いた画を部屋の白壁に投影してはじめて「えぇっ!!やっば!!猟奇が過ぎる!!w」と走る戦慄。ホラー映画が好きでグロも結構平気な方だけど、文章でまじまじ想像すると戦慄度高まることをコレにて知ったで候。

死体は逆なんじゃないか?説は最初の死体の段階で疑っていたから「やっぱり!」感が爽快で気持ちよかった。オチというか、かの者の正体を読み手がどう解釈するかで、ホラーか否かが分かれるんじゃなかろうか。人間か神か。どちらにせよ、いろんな意味でホラーなような気もする。

最後の最後、命辛々生存エンドに安堵。異世界からの脱出。比喩でなく、まさしくそんな感覚がした。島に唯一ある下界との接点に気がついてそこへ向かっていく様子は、異界と世界とを繋ぐトンネルの中に射す光に向かって必死に駆けているようだったもの。「間に合ってくれ~!(ダッシュ)」みたいな、漫画アニメでよくあるあの展開描写が浮かんだ。


読み終わった後には、ネットで色んな人の感想を読むのもまた一つの楽しみ。

たくさんの感想の中にあった「血縁関係が複雑で理解するのに苦労した」的な感想に「あ~わかるぅ!」と悶えた。よかった、わたしだけじゃなかったのか(笑)確かにその通りで、人物が多いのよね。誰それのこどもでそのうちの一人は腹違いでどうのこうの、、、ってのが。例の爆速読了したGHシリーズでも、6巻「海からくるもの」で全く同じことを思ったから。「海からくるもの」は黒祠の島以上に家系図がエグくて「本家が分家が、本家が分家で、、、7人兄弟の三人目の誰それが、、、って、なんて??あ~さっぱり覚えられん!」とお手上げ状態に。白状すると「海からくるもの」は、家系図・人間関係をきちんと明瞭理解出来ないまま読み進めてしまった。再読するときには、家系図等を書き取りながら読み進めるつもり。(実は、いま書き取りしながら再読しているのだけど、図書館の返却期日に間に合いそうもないから、ひとまず断念。)


黒祠の島に話を戻して。笑

話の内容がわかっていても、読み返して面白いと思える作品だとわたしは思った。全てを知った後にまた最初から読むと、最初には分からなかった違和感に気がついてそれを理解しながら読み進めるとまた別の面白さ楽しさがある。話の中にはいろんな知識がたくさん詰まっていて勉強にもなるし。少し時間をおいて、また改めて読んでみたい。


たまに見るYouTubeチャンネルで「八丈島に伝わる七人坊主(?)の呪い」の話がなされていたんだけど、まんま黒祠の島でビックリ!これもモチーフの一つにだったりするのかと沸いてしまった。普段なかなか簡単に踏み込めないような場所・土地って、不思議がいっぱいで興味深いこと満載。島は特に。次回、故郷:長崎に帰るときは五島に行きたいと思っている。ここ数年帰省の度に思いながらも未だ実現に至らず。こどもの頃に一度行ったっきりで、また行ってみたいのだ。いまの社会情勢では帰省すらままならず一体何時になることやら。悲しみ。


さて。

黒祠の島に続く次の一冊をまだ探していないから、GH文庫2巻「人形の檻」を2周目してる。わたしこれ好きだわ~。初読時、全巻読了時、それぞれに思った。人形の首と胴体が離れていくシーン、寝ている典子さんのお腹にこどもが乗っかってくるシーン、ほかいろいろの現象が起こる様がいちいち怖くてキモくて最高。(これはGH全編に渡って言えることだ)井戸に引きずり込まれるところはめちゃくちゃ高まる!先ほど上記した人間関係もこれはそんなに複雑でなく(笑)こんがらがらずに読めるから恐怖に集中できるし。


あ~!GH文庫の3巻以降、はよ欲しい!!特に4巻「悪霊遊戯」が好きだから、もうはよして欲しい。(無茶苦茶いってるw)安原くんがツボなんす。ああいう面の皮厚くて頭の回る男、大好きなんす。安原くんが加わってから俄然楽しみが増し増しのぶち上りまくりで、5巻で再登場したときには歓喜したほど。


あれま。

気がついたらGHの話してるし。どんだけハマっているのか。

結局ソコに着地してしまう、まだまだGH狂いのわたしなのであった。


さて。次はなにを読もうかなぁ。