好きなものが繋がる快感
2020.07.13 07:56
こんにちは、ナツコです。
今日は完全にわたしの趣味のはなし。
中学生のときに読んで衝撃をうけた、
新井素子さんの
「ひとめあなたに・・」
という小説。
地球滅亡まで数日となった日本で、
女子大生が別れた彼に会いにいく決意をする
のだけれど、道中かかわる「静かに狂っていく」
人々の描写がぞっとして、、、
あ、脱線しました。
その本の中の、
ムンクの「マドンナ」という絵がまつわる
エピソードが印象的で忘れられず、
数年後、四国方面へ向かう修学旅行の
自由行動時間に、
倉敷市の大原美術館でやっとその絵を
目にした時は感慨がひとしおでした。
この絵です。
ボードレール「惡の華」
の表紙に使われてます。
この「惡の華」の翻訳者、
堀口大學の紡ぐ日本語が
本当に美しくて。
有名なところだと、
マリー・ローランサンの
「鎮静剤」とか。
こちらです。
退屈な女より もっと哀れなのは 悲しい女です。
悲しい女より もっと哀れなのは 不幸な女です。
不幸な女より もっと哀れなのは 病気の女です。
病気の女より もっと哀れなのは 捨てられた女です。
捨てられた女より もっと哀れなのは よるべない女です。
よるべない女より もっと哀れなのは 追われた女です。
追われた女より もっと哀れなのは 死んだ女です。
死んだ女より もっと哀れなのは 忘れられた女です。
知っている方も多いですよね。
彼の日本語を堪能したくて、
今度の旅のお供本は
堀口大學訳の
ジャン・コクトーの詩集にしました。
美しく、洗練された作品を
ゆったり楽しめる幸せ。
もちろん、とびきり
目に入るものすべてが美しい場所で!