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代償運動

2020.07.16 22:27

例えば、つま先を真っ直ぐさせたとします。

外に開いているのが真っ直ぐだと感じている人にこれをさせると、足首以外のところで頑張ろうとしてしまいます。


この時、膝を内側にしたり、股関節の位置を変えたり腰に力を入れたり、肩や首に力を入れたりします。これを代償運動と呼んでいますが、代償運動をすると、目的以外の筋肉も頑張ります。

それに伴った筋肉の違和感というのが見られるようになります。無理やり真っ直ぐしようとすると代償運動がつきまといます。


そのままで良いでしょうか?

ストレッチして筋肉が硬いのに、無理やり曲げようとして曲がりますか?

曲がらないです。


逆に代償運動を頑張ると、どこかが破壊する傾向になります。若い時は少々破壊しても、元に戻りますが、年をとってから破壊するとなかなか戻らなかったりするという特長があります。

破壊運動をして、運動能力があがるとは思えません。


一生懸命やったから成果があがる訳ではないということです。この事実を知ってから一生懸命頑張ることを止めました。殆どの場合、ただ闇雲に一生懸命頑張ったところで成果はでません。

しかし、やらないと成果はもちろんでません。


運動しないと運動不足にはなりますが、無闇に運動すれば破壊行為になってしまいます。

腰が曲がった高齢者が無理やり背筋を伸ばそうとするのを見ていると、腰は伸びておらず、膝を伸ばして肩を上にあげ、首を反らしているだけの運動になっています。目的の腰は一切伸びておらず他の場所だけを動かして腰を伸ばしていると脳を錯覚させ勘違いさせます。

この勘違いが、腰を伸ばすということは、腰を伸ばさないということだと無意識の脳に動きを刻んでしまいます。


意味わかりますか?


そんな人にとっては、腰を伸ばさないことが、腰を伸ばしている状態だと脳が解釈しているのです。

これでは一生腰は伸びません。

だからどんどん曲がっていきます。


このような現象は高齢者にかかわらず若いスポーツ選手でも多くの人で起こっています。腰を伸ばすことが必要ではなく、腰だけを伸ばすという意識が必要だということがわかります。

これが想像以上に難しいのです。

昨日の夕日