Ameba Ownd

アプリで簡単、無料ホームページ作成

富士の高嶺から見渡せば

日韓関係悪化の黒幕、慰安婦史観の元凶の羞恥死

2020.07.13 15:11

こんないかがわしい、不埒な人物を、大勢の市民がなぜ慰霊し顕彰しなければならないのか。韓国の「左半分」の人たちのモラルハザードは凄まじい。

  (旧ソウル市庁の前に設けられた祭壇「故朴元淳 ソウル特別市葬 焚香所」とある)

             (焼香に参列する人の長い列)

      (新型コロナ対策のための検温、多数の市役所職員が動員された)

7月10日、ソウル市中心部、大統領府青瓦台のすぐ裏の山中で、自殺体で見つかった朴元淳市長の葬儀が「ソウル特別市葬」、「5日葬」として行われた。つまり7月11日から15日までの間、ソウル市旧庁舎前に「焚香(ふんこう)所」という祭壇が設けられ、朝8時から22時まで市民の焼香を受け付けるというのだが、12日日曜日の昼過ぎ、現場を訪れてみると、弔問客が続々と訪れ、ソウル市役所の新庁舎と旧庁舎(日本統治時代の建物で現在は図書館)、そして旧庁舎の前に広がる円形のソウル広場をぐるっと取り巻く、長い人の列ができていた。その弔問客の長い列と大学生らしい若者を含めごく普通の庶民の姿ばかりなのに驚かされた。この人たちは、朴市長から何か恩恵を受けたり、その考え方や人柄に共感共鳴することがあるという人々なのだろうか。おそらくそんな深い理由はなく、党派的な利害を守るために、政治的なシンパ・支持者であることを示すために集まった人々ではないか。

   (市役所前の道路の横断幕、「あなた様の気持ち(遺志)を記憶します」とある)

さらに驚いたのは、市役所の周りの道路脇には、与党「ともに民主党」が制作した「あなたの気持ち(遺志)は忘れません」と黒字で描かれた大きな横断幕があちこちに掲げられていたことだ。えっ?性的嫌がらせを受けた女性秘書から告発されたことに対する無念の気持ち、恨みは忘れない、という意味か。忘れてはならないのは、4年以上にわたってセクハラ被害を受けてきた被害女性の気持ちではないのか。この横断幕は、与党「ともに民主党」は、朴市長のセクハラ行為については不問に付すという宣言でもある。あまつさえSNS上では、与党支持派から性被害を警察に告発した市役所職員の女性を特定し、身元を暴いてやるといった書き込みで溢れているという。

<「セクハラの被害者は口を閉ざすべきだ」というのが彼らの主張だ。自分たちが支持する人物を無条件擁護し、相手を排斥する韓国社会の風土を改めて確認できる行為だ。>(朝鮮日報社説7/11)

あろうことか、SNS上では、秀吉の朝鮮出兵「文禄・慶長の役」(壬辰倭乱)の時、李舜臣に書いた陣中日記「乱中日記」に「『官奴と数回、床に入った』という一節があるからと言って、李舜臣将軍は尊敬されてはならない人物なのか」という書き込みがあり、これに瞬時に数十人が賛同したという。

朝鮮日報7/13「被害者に対する二次加害や故人を嘲笑…最低限の尊厳・マナーも守られない社会」

20世紀初めまで、朝鮮には「奴婢」という身分制度があり、両班はその奴婢をモノとして自由に売り買いし、女の奴婢を好き勝手に手籠めにし凌辱することができた。文字通り「性奴隷」である。それと同じことが朴元淳には許されると主張しているのだ。「性奴隷」だと称した慰安婦問題の解決を訴えた人権派弁護士という立派な経歴があるから、自分の秘書を性奴隷にしたとしても許される、という論理だ。韓国人のモラルなど、すでに地の底に堕ちている。

権力をかさに自分の部下の女性に性的嫌がらせを続けながら、警察への告発を受けたことを契機に、すべての真相を闇に封じ込め、永遠に真実の究明ができないように、自らの命を絶つというのは、本当に卑怯、卑劣で、とうてい許せるものではない。勇気を奮って告発した被害女性の人権と名誉は、これで永遠に回復不可能となり、社会的に抹殺されるかもしれないという深刻な二次被害をもたらしたのである。それが市民・国民の生命・財産を守り、万民の最大幸福のため命をかける政治家のとるべき態度なのか。

なかんずく、韓国で初めてのセクハラ裁判で勝利を勝ち取った人権派弁護士であり、女性・ジェンダー問題や「性奴隷」と自ら名付けた慰安婦問題にライフワークとして取り組んだ市民運動家だというのなら、自殺をもって何の釈明の必要もなくなり、すべてを墓へと持ちこみ闇に葬り去るなどということが許されるのか。

そんなことは許されるはずがない。彼が取り組んできたセクハラ問題の解決とその対策が、彼の個人的な醜い欲望と卑猥な行為のためにすべて虚偽、偽善、詐欺だと暴露された以上、彼がその設立に深くかかわり、ソウル市長になってからは市の予算を大量につぎ込んだ慰安婦問題解決のための「挺対協」の活動も、「性奴隷」というありもしない問題の解決のための「正義記憶連帯」の活動も、その根本からすべてが欺瞞であり、嘘で固められた虚構であり、国連をはじめ世界をだました国際詐欺だったことが証明されたことになる。

そうでないというなら、文在寅政権と与党「ともに民主党」は、今は亡き朴元淳市長にかわりに、今からでも、しっかりと証拠をあげて反論し、韓国国民だけでなく、国際社会にむけて説明責任を果たすべきだ。それこそが、30年以上の長きにわたり、慰安婦問題を世界に訴え、日本が20万人にも上る韓国人女性を「性奴隷」にしたと謂れもない非難を続けてきた韓国歴代政権の、歴史的・国際的な責任であるべきだ。

しかし、いまのところ、朴元淳市長の自殺とその原因となった秘書への性的嫌がらせの問題について、大統領府青瓦台も与党「ともに民主党」も正式には何のコメントもせず、固く口を閉ざしている。それどころか、与党「ともに民主党」の李海チャン代表は、朴市長のセクハラ疑惑に対する党としての対応を問う記者に対して「礼儀ではない」といい、「この**野郎」と、とても活字にできないような汚い罵倒の言葉を浴びせ、平然としていたという。

JBpress 7/13「朴市長のセクハラ疑惑不問にし被害者貶める韓国与党」

いつまでそういう態度を取り続けることができるのか、注目だ。

朴元淳こそが、日韓関係を史上最悪というレベルまで悪化させた黒幕であり、「慰安婦至上主義」という歪んだ歴史観を打ち立てた元凶である。

われわれは今後も、慰安婦問題の真実を追求するために、朴元淳の生涯とその活動実績、企業などから集めた寄付金の使い道や北朝鮮との関係などさまざまな疑惑について、今回のセクハラ問題という彼の個人的な趣向や品性を含めて、徹底して糾弾し続ける決意だし、文在寅とその左派一派から納得できる釈明があるまで、セクハラ問題を含めて朴元淳の怪しげな活動の実態を粘り強く、執念深く、繰り返しとりあげ続ける覚悟だ。別に驚くことではない。あなた方がこれまでやってきたことをただ真似るだけだから。

      (7月13日午前に行われたソウル市主催の告別式、オンラインで中継された)