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➤ 西垣 肇也樹(墨・油絵・ソーシャルエンゲージドアート)

2020.10.22 04:30

兵庫県生まれ。京都造形芸術大学大学院修士課程芸術研究科芸術表現専攻修了。ゴジラなどを描いた「墨シリーズ」や油絵などの「Wall」シリーズなどを制作するアーティスト。渋谷芸術祭2017/大賞、SNBA賞、京展2016/須田賞、第四回松蔭芸術賞ほか受賞。2014年から京都の銭湯をプラットフォームとする「京都銭湯芸術祭」を企画運営しています。

HP:http://www.sumarepi.jp/art/news/

Instagram:https://www.instagram.com/hayakinishigaki/

➤ 門司港アートワーフ展示作品 

〔作品タイトル〕
 二河白道図
〔技法/素材〕 
  墨、和紙
〔作品について〕
 我々日本人は、同じ時に居続けるための“繰り返しを愛でる虚無心“を
 潜在的に有しています。
 私はこれを桃源郷と捉えますが、初代仮面ライダーが“偶然“自我を
 得たように、“桃源郷の回遊“からの脱出を試みています。
 今回は、海峡の“通る“という行為をテーマにライブペインティングで
 作品を制作します。この海峡は6000年前に現れ日本を遮断しましたが、
 中国、韓国と交流する航路になりました。しかしコロナ下の現在は
 インバウンド需要も激減し、島国の価値が問われています。
 私は混乱する日本から、二河白道図の憤怒の炎と貪欲の河を想起します。
 東から悪党や猛獣が迫り(経済的困窮)、背後からは行きなさい
 (SNSの氾濫)、西からは来なさいと声が聞こえますが(インバウン
 ド)、私たちは、白道という海峡を通り抜け、新たな時へたどり着ける
 のでしょうか。 
〔展示場所〕
 西海岸緑地

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屋外展示にも関わらず墨や和紙を用いて創作した意欲的な作品。
真っ白なキューブという物体が、西垣さんの手によって
まるで生命を得たかのように鮮やかに息を始めた。
山や海を背景に行われたライブペインティングは観る者を夢中にした。
何かに突き動かされたような大胆な筆づかい。
その中に隠された繊細なタッチの波しぶきや
アマビエさんなども登場するユニークな絵。
遠目で観た面白さと、ぐっと近づいて観た面白さがそれぞれある、
いつまでも観ていたい、心躍る作品であった。
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門司港アートワーフの作品写真撮影は、上から2つ目が山口 仁さんです。

◉これまでの作品⼀例◉

ミンナニデクノボートヨバレ




遺ルコトト思イマス




一円相 左2




東溟




文字化け





Slow Fall




モンスターウォール




リメイク・ザ・ウォール




沿海浮揚図




西溟山水図




東溟山水図