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己とはなにか

2020.07.16 03:42

つまり経歴まとめ的ななにか



ネットの海に飛び込む

 オタクになった切っ掛けは千差万別だと思うが、私は3DSとの出会いから全てが始まった。


 一番最初にやったゲームはなんだろう。

 親がそれなりにオタクだったこともあって我が家には兎に角ゲームが多かった。父親に桃鉄で泣かさせられた記憶もあるし、母親がやっているドラクエを隣で見ていた記憶もある。

 そんな環境下で私もゲームをやりたくなるのは当然であり、また買い与えられるのも当然だった。一番最初にやったゲームは確かポケモンのプラチナ。初めて自分一人でクリアした時の感慨は今にも通ずる部分があるだろう。まぁゲームオタクにはならなかったわけだけど。


 時が経ち、引越しして一人部屋が与えられた。その年の誕生日に3DSを貰った。ネットとの出会いである。

 親の支配を受けないプライベートな空間、自由なインターネットの海。小学校3年生、人生が狂いだしたタイミングはどこだと言われたら確実にここだと答える。9歳に一人部屋は絶対に早い。自信を持って言える。


 しかしここまでは良かった。オタクではなかったし、そもそも見るサイトが無いのでインターネットデビューと言っても鼻で笑っちゃうような幼さだった。精々知らないことを検索する程度。

 ここまでは、ただの少女漫画コミックスを見て親の本棚から物語を盗み読み、未来へ希望を馳せる、そんな夢見がちガールであった。ここまでは。



アニメに出会う

 うちの母親は新しいアニメは取り敢えず全部録画して取捨選択するタイプのオタクであり、私も時折その取捨選択作業に付き合ったり、母親が見る前に私が見たりしている。

 その日は後者だった。

 確か小学5年生、とあるアニメを見て「なんだか面白いな」と思ったとこから始まって、3話が終わる頃にはもう夢中だった。貯めていても使い所がなくて現ナマとして机に押し込まれていたお小遣いを全部溶かしてブックオフで漫画全巻買った。オタクの始まりである。


 暫くは原作を何度も何度も読み返して楽しんだ。もしもこんなキャラクターがいたら、もしも私がこの漫画の中に入ったらどうするだろう。そんなことを考えていた。

 そして出会ってしまう。Yahoo検索ワードにとうとう原作タイトルを入れる。ざっと見て、数件目。pixiv辞典。出会った。


 ファンアート、所謂二次創作というものは私の目に酷く魅力的に映り、自分が思い描いていた妄想を肯定されたような気分にもなっていた。のめり込む。のめり込む。もっと見たい、もっと知りたい、もっともっと。のめり込む。当時はネット小説にはあまり興味がなく、イラストばかりを見ていた。もっと、には、底がない。ネットの海を渡り歩けばやがてそのサイトに辿り着く。

 占いツクール、正真正銘、出会いである。



二次創作を始める

 そのサイトは魅力に溢れていた。なにより操作が単純で、いくつか見た私は、「これなら私にも書けるのでは」などと思ってしまってそうして、始めてしまう。


 最初は兎に角真似をするところからである。周りは所謂“そういうもの”ばかりであったけれど、普通の分からない少女に異常などわからない。真似をした。兎に角真似をした。

 台本書き、記号乱用、半角カタカナ、スラッシュ、最強夢主、駄作者、堕天使、愛され、扱いの酷い作者、孤児、元暗殺者エトセトラエトセトラ。

 物の見事にフルコンボである。黒歴史以外の何物でもないが、それで評価が貰えるのだから自己肯定感がバカになった。いっぱい書いた。沢山書いた。異常には気付かなかった。途中で他ジャンルにもハマった。そこでも同じような話を書いた。それなりにウケた。自己肯定感がバカになった。

 ただ、楽しかった。だめにんげんにはなったけれど。すごく楽しかった。



オタク、気付く。

 ある日突然天啓が落ちる。

「あれっ……私の書いてる小説、小説では無いのでは?」

 書き始めて多分一年とか経った時だった。


 ハッと気付く。慌ててマトモな話を書こうとした。自分が下手くそだと気が付いてしまったのだ。このままではまずいと思った。自己肯定感がバカになっていたせいで「読まれない話に、読まれない私に価値はない」なんて思考が常に回っていた。これは今でも続いている思想なので多分創作者共通の闇だと思う。多分。


 そうしてマトモに話を書こうとすると、途端に評価が付かなくなった。需要を考えれば当然だろう。偏見でしかないがあのサイトにいるのはバカでわかりやすい話が好きな奴らと、それなりに書ける人間の話が読みたい奴しかいない。当然のように、ぱったりと、何もかもが収まった。

 焦るのは当人である。書いても書いても書いても読まれず、兎に角病んだ。めちゃくちゃ病んだ。自己肯定感はぶっ壊れていた。書くのがとにかく辛くって、読者層を変えようと思って、新しくアカウントを作った。てきとうに話を書いた。ウケた。ランキングに入った。ただ、それだけだった。

 とうとう辞めた。


スマホを得る

 中学に上がるとお下がりのスマホを貰った。家でしか使えないスマホだ。スマホというかタブレットだろうか。まぁ兎に角、再び世界は広がった。

 因みに引越しで中学校には誰一人として知り合いがいなかった。自己という存在が揺らぐこの時期で周りが一切知らない人間であるという事実はめちゃくちゃにしんどくて、結果的、クソコミュ障が生まれた。友達は片手くらいはできたので良かった。


 そんな感じで程よく不安定であり、またしても安寧の地を求める。文字は時々書いていた。楽しかったから。ここからの黒歴史はかなり新鮮度の高い黒歴史で発狂しそうなのでダイジェストでいく。


 中一、nanaを始める。声劇オーディションとかした。受かった。身内ノリで兎に角キャッキャした。フォロワー数とかに立派に悩んだりした。

 中二、実況者を信仰する。nmmnに手を出した。サイトに投稿とかした。

 中三、信仰はまだ続く。一次創作楽しすぎて書きまくる。


 中学で出会った友人と兎に角性癖が合い、LINE交換してオススメ小説送りあったりもした。偶に小説書いて送った。新鮮な感想が得られて自己肯定感が爆上がる。ただぶっ壊れていたので持続性は無い。


 高一、CoC楽しすぎてシナリオを書く。ついでにpixivに投稿したところ当時としては考えられないくらい評価を貰ってビビりまくる。嬉しくてそれから何個か書いた。結構評価を貰った。自己肯定感がバカになった。



新たなる地を踏む

 そして高二、オタクが本格的化してくる。

 その冬、あまりにも狂いまくって1000文字もいかないようなSSを書いた。二次創作BLである。


 折角だからどこかに投稿しようと思った。最近画像で小説を投稿しているのをよく見るから、あれでTwitterに投稿しよう。投稿するにはアカウントがいる。てきとうに作るか。メーカーに入れて、ツイート。



 結果2年足らずで50万字書いた。

 

 兎に角面白かったのだ。リアクションを貰えることが嬉しくて仕方が無くて、今まで直接自分に届いた感想なんて少なかったから兎に角嬉しくて、しっぽ振りながらそれなりに書いた。ジャンル移動しても評価を貰えた。実力があるとは言い難いが需要を満たしたので結構いっぱい褒められた。しっぽ振って書いた。


 自己肯定感がバカになっているせいで褒められると書いてしまう。飼い猫が枕元に仕留めた獲物を持って来るのと同じだ。見て!書いた!見て!って感じに。

 小賢しいので読まれる為に努力したりもした。いやまぁ自分の推しカプ過激派信者が暴れ回って交流を一切しなかったりはしたけれど。



現在に至る

 オタク経歴というより完全に字書き経歴になってしまった。なんだかんだオタク始めた瞬間から字を書いているので(クオリティは置いておく)切っても離せない。

 絵師になるという選択肢は何故かなかった。そもそもとして絵を描くのが嫌いだったのが大きいだろうか。話を書くのは好きだ。パッと見バカがバレないし。パッと見下手だってバレない。話を書くのは好きだ。

 多分これからも書く。多分。



 以上、創作歴7年、多分一応中堅字書きの私がお送りしました。