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itoaware -いとあはれ- 京都店

【アクセサリーのメッキ加工】メリット、デメリット

2020.08.23 01:00


みなさまはアクセサリーの「メッキ加工」についてご存知でしょうか?


こんにちは。

「itoaware -いとあはれ- 京都店」です。

「メッキが剥がれてボロがでる」という言葉があるように、上辺だけごまかす悪いイメージをお持ちの方がいらっしゃるかもしれませんね。

しかし決して悪いことばかりじゃないんですよ。


当店はオーダーメイドリングの専門店ではありますが、もちろん宝飾品全般に精通しております。

今回の記事ではその見識を活かし、アクセサリーに施されるメッキ加工の種類や、メリットデメリットを、お伝えしたいと思います。



メッキ加工とは?


ある金属の表面を、別の金属の薄い膜でおおうことです。

私たちの業界では鍍金(ときん)とも呼ばれることもありますね。

アクセサリーでは安い金属に高価な金属を重ねることが一般的。

なんとなく英語っぽい気がしますけど、実は滅金(めっきん)という日本語に由来があったりもします。

なんでも1300年前の奈良の大仏様は、金メッキ加工がほどこされ、全身が黄金に輝いていたのだとか。

また、京都の金閣寺がまさにそうであるように、木材や石の表面に薄い金箔を貼り付けることもメッキ加工の一種です。




メリット


色と輝きを変える

メッキ加工、一番ののメリットは、やはり見た目の印象を大きく変えられることでしょう。

中身が別の素材であっても、たっぷりの金メッキで覆えば、見た目にはゴージャスで重量感あふれるゴールドそのものになります。


メッキ加工で使われるのは何も高価な金だけではありません。

例えば、ほのかに金の色合いを残したホワイトゴールドに、ロジウムという金属をメッキ加工することによって、ゴールドの特性を保ったままより白く輝かせるということもあります。



手にとりやすい価格

安価な素材に、ゴールドのような価値の高い素材を重ねるのが一般的です。

そのため、ゴールドやシルバーの輝きを持った美しいアクセサリーを、リーズナブルな価格で楽しむことができるでしょう。


メッキ加工のアクセサリーは、自然と手にとりやすい価格のものが多くなります。

ですから、流行によって買い替えるなど、気軽にファッションを楽しむことができるかもしれませんね。



金属アレルギーを抑える

もし、お気に入りのアクセサリーで金属アレルギーが起きてしまったら…

そんな場合は、アクセサリーの専門店でゴールドやシルバーなどでメッキ加工をすれば、アレルギー反応を防げるかもしれません。

肌に触れる表面をイオン化しにくい素材(=アレルギーが起きにくい素材)でおおうことにより、お気に入りのアクセサリーをずっと身につけられるでしょう。




デメリット


剥がれる

一番大きなデメリットは、メッキアクセサリーには寿命があるという点。

丁寧に扱うよう気をつけても、金属どうしが擦れ合うなどして、少しずつメッキは剥がれてしまいます。

水分や肌からでる汗などもメッキを劣化させ、剥がれやすくなる原因となります。



手入れが必要

メッキが剥がれないようにするにはどうすればいいのでしょうか?

まずは、ぶつけたり無闇に擦れたりしないよう、丁寧に扱うこと。

メッキのリングやブレスレットを付けたまま、洗い物や力仕事をするのは厳禁ですよ。


そして、こまめに水分や汚れをやさしく拭きとりましょう。

柔らかに布を使うのがオススメです。


逆に、やってはいけないのは「こする」こと

表面の汚れや小さな傷をこすって消そうとすれば、ただでさえ薄いメッキがさらに薄くなってしまいます。



再加工が必要に

どんなに丁寧な手入れをしても、メッキ製品はその寿命に逆らえません。

よく使うアクセサリーであれば、5年ほどでメッキが剥がれ、再加工が必要になります。

お近くの専門店に依頼すれば、意外なほど簡単に生まれ変わりますよ。

お値段はアクセサリーの大きさやメッキの素材によって幅広く変わりますから、まずは見積もりを出してもらうとよいでしょう。




メッキを施さないアクセサリー


これまでの説明とは逆に、メッキ加工をしなければどうなるか?

といえば、素材本来の輝きや色調を活かしたアクセサリーになります。

私たちのお店でお出ししているリングには、一切メッキ加工を施しておりません。

上でご紹介したメリットもデメリットも無いということですね。

ですから、ゴールドやシルバーの質感そのままの風合いをお楽しみいただけるかと思います。




実はメッキ加工とはゴリゴリ超理系の領域なんですが、アクセサリーショップで働く私なりにかみ砕いてお話ししてみました。

「金属の表面処理」や「成膜機構」なんて言われてもピンとこないですもんね。


いかがだったでしょうか?

このブログでは、これからもアクセサリーの基礎知識や京都の観光情報をお伝えしていきます。


最後までお読みいただき、ありがとうございました。

思いの詰まった大切なアクセサリー。

せっかくなら、長く愛用したいものですよね。



itoaware -いとあはれ- 京都点