タモさん。
春を迎え、若手の新人君たちや専門学校に出向き学生さんたちとも関わる機会も増えてきた中でよくこんな不安を持っている人も少なくないようで。
「お客様との会話をする時なにを話せば良いかわからない…。」
「接客中に緊張してしまう…。」
ウチにも同じような思いをもつスタッフが。
そんな彼にタイトルでジャケ買いしてプレゼントした本。
「タモリさんに学ぶ話がとぎれない雑談の技術」
私自身はずっと接客に携わってきたので、「会話」に対しての苦手意識は特にはなかった。
人前で話をする機会も多く慣れているので、どちらかといえば「話す」ということに関しては「得意」な方かなぁ。
…と、思っていたが…。
本人に渡す前にザッと読んでみると、これはどちらかと言えば「話すこと」に多少の自信がある人こそ読むべき本だと実感。
タモさんは当然、本来は圧倒的な「話し上手」であり知識も豊富(そりゃプロですから)。
だが、いいともテレフォンショッキングにおいて、タモさんが「話している」印象は確かにあんまりない。
- ゲストにトークのプロが来ようと、スポーツ選手などトーク番組のシロートが来ようと「相手に合わせて引き出していく」能力。
- 合間に「ビシッ」と差し込む絶妙なエピソード。
- それがウケても決してその場で自分の話は被せない「引き際」。
- あくまでゲストが主役であり、ゲストを見たくてTVを見ている視聴者が楽しんでもらう事が目的。
そうじゃなければ、確かにいくら話がうまくたって毎日毎日タモさん独壇トークショーだったらアレだけ毎日見たくはなくなっちゃいますわな。
話しが得意と思い込んでいる美容師ほど、「自分の話したいこと」の会話の比率が多くなってしまっていないか…?
そもそも「美容師」と「お客様」の関係の中で必ずしも雑談が必要不可欠かといえばそうとも言えない。
が、しかし。
お客様にとって担当として「いいとも」のように長寿番組であり続けるには、正しいコミュニケーションの取り方はちゃんと勉強するべき。
「会話」ということに不安を感じている若手に、変に話し上手になる必要はないよ?とアドバイスをするとともに、ヘタに接客にこなれてしまっているスタッフにこそ足元を改めて見たほうがいいなぁ。と、感じた1冊でした。
そしてやはり、たくさん話すことよりも髪の毛に関する知識をとにかく勉強したほうが話は早いね。
話のプロではなく髪のプロですから…。
簡単な内容はこちらのリンクで…↓