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EBP Research News

[EBP尺度のレビュー論文] Instruments for evaluating education in EBP - A Systematic Review

2020.07.15 22:00

EBPに対する関心の高まりとともに、EBPに関する自己評価尺度が多数開発されています.

このような中、Shaneyfelt Tら(2006)はEBPの教育を評価するうえで用いられる尺度のシステマティック・レビューを発表しました.

このレビューでは、次のことが報告されました.

・1980年~2006年4月までに347論文が発表されており、このレビューでは115論文について104 のunique instrumentsが特定されたこと
・EBPのスキルの評価で最もよく評価されていたのは、エビデンスの入手と吟味であったこと  
・多くの尺度で、EBPのステップのパフォーマンスを評価していたこと 各尺度の妥当性について評価した結果、尺度の53%は少なくても1種類の妥当性を検証していたが、3種類以上の妥当性が示されたのは10%であったこと   


なお、論文の発表からすでに14年が経過しており(2020年7月16日時点)、EBP教育評価で用いられる尺度はさらに増えています.その一方で、時代とともに評価尺度として使用される頻度が下がっている尺度もあるでしょう.研究者は、新しく開発されるEBP尺度の最新情報を得ながら、研究の目的にあった感度のよい尺度を取捨選択していくことが求められます.


Reference.

Shaneyfelt T, et al. Instruments for Evaluating Education in Evidence-Based Practice- A Systematic Review. JAMA. 2006;296(9):1116-27. doi: 10.1001/jama.296.9.1116.