Ameba Ownd

アプリで簡単、無料ホームページ作成

THP-NoharA

TCM(中国伝統医療・東洋医学)の考え方(後編)

2020.07.17 02:00

こんにちは、ドイツ仕込みの動物自然療法士・ティアハイルプラクティカーの野原です。


新型コロナウイルスの感染者がまた増えていますね。

感染者数や状況を把握するのは大事な備えですが、テレビ番組のあれがこーだからあーだ、これをこうされるとどーだという取り上げ方はどうも苦手で・・・^^;


ちょっと(だいぶ?)バタバタしてるのもあり、テレビを見ない時間が最近多いですが、そちらの方が心が乱れなくて良いのかもしれません。


必要ない情報は必要な情報とともに放送され、私たちの不安を掻き立てます。

ニュースで一喜一憂しないよう、心掛けたいものですね。




さて、今日は前回の続き。


TCM(中国伝統医療・東洋医学)では身体の各臓器を現代(西洋)医学とは異なった捉え方をしています。


「五臓六腑に染み渡る・・・」

なんて言葉がありますよね。


これ、TCMの考え方だったんですね、実は。

私はここで勉強するまで全く知りませんでした。


TCMではメインの身体の臓器は11個しかありません。


それらは「臓」と「腑」のグループに分けられます。

五臓六腑ですから、「臓」は5つ、「腑」は6つの臓器です。


それぞれの臓器は木火土金水のいずれかに属しています。


【Zang Organe】(五臓)

「臓」のグループ:

肝(木に属する) Leber

心(火に属する) Herz

脾(土に属する) Milz

肺(金に属する) Lunge

腎(水に属する) Niere


【Fu Organe】(六腑)

「腑」のグループ:

胆(木に属する) Gallenblase

小腸(火に属する) Dünndarm / 三焦(火に属する) 3 facher Erwärmer

胃(土に属する) Magen

大腸(金に属する) Dickdarm

膀胱(水に属する) (Harn)Blase


さて、ここで「三焦」という臓器が出てきました。

これは物体上の臓器ではなく、機能的システムを指しています。


上焦、中焦、下焦があり、それぞれ体腔別に分けられています。

上焦(胸腔)

中焦(腹腔上部)

下焦(腹腔下部)


こういう、目に見えない、科学的に説明できないところが難しいですよね。


うちの教科書に書いてありましたが、教える人によっては三焦に関してほんの少ししか触れないこともある(分かりにくいため)ようですが、TCMの考えを元に治療法を検討する際に、ここの知識は欠かせないとのこと。


そうですよね。

分かりにくいからと言って理解しようとしないのはよろしくないですよね。

(↑半分自分に対して言ってます・・・w)


実際診察する際には、三焦と対になるものとしてPericard(心包、サイクル、性)が登場します。


簡単な図は以下の通りです。

(わ!見えにくい💦すみません。。。)


赤いところが「臓」グループ、緑が「腑」グループとなります。



以下は臓器でないですが身体を構成するのに重要なものです。


【Qi】(気) Energie

簡単に言ってしまうと、エネルギーです。

常に身体の中を循環しています。

いろんな種類の気が存在するのですが、ここでは省略します。


【Xue】(血) Blut

そのままですね、血です。

これももちろん常に全身を循環しています。


【Jin-Ye】(津液) Körperflüssigkeit

血以外の全ての体液。

関節を滑らかに動かす作用など、身体に潤いをもたらす役目があります。


【Jing】(精) Essenz

前回でもご紹介したように、親からもらう精と栄養から作られる精があります。

これは年をとるにつれて減っていきます。精を使えば使うほど、生命力が減っていくのです。


【Shen】(精神) Geist

「心」の中にあるとされています。

これが健康な状態であれば、その人物、動物は正常な行動をとりますが、これに支障が生じた場合にVerhaltensstörung(行動障害)が起こるといいます。



ちなみに、こちらでは「Qi(気)」のことを「チ」と発音します。

本場の中国でもそうなのかな、ちょっと分かりませんが、初めてセミナーで聞いたときは大混乱しました。


だって、「気」と「血」が重要単語で頻繁に話題に出るのですが、「チ」と言われて日本人がピーンと思い当たるのは「血」の方ですからね(大汗)


最初はとても混乱したのを覚えています。

「「キ」と発音してくれ~!頼む~!」

と思いながら講義受けました(笑)



ではでは、本日もご訪問頂き、ありがとうございました!