【ウサギとカメ】あなたの目はどこを見てますか?
イソップ童話の「ウサギとカメ」の物語は、
誰もが知っている物語である。
<概要>
ウサギがカメのことを足が遅いと馬鹿にしたため、
二匹はかけっこで競争をすることになる。
当然のことながらウサギの速さにカメが追いつけるはずがなく、
スタート直後にウサギはカメを大きく引き離した。
しかし、ウサギはカメを引き離したことで油断しきってしまい、
ゴール直前で居眠りを始めてしまう。
ウサギが眠ってる間にカメは着実に歩みを進め、
ウサギが眠っているのを横目にゴールする。
ようやくウサギは目覚め、自分が負けてしまったのを知り、後悔する。
この物語を通して、僕たちは、
「油断してはならない」ということと、
「地道でも着実に前進していけば勝てる」
という教訓を学んだことと思う。
その上で、青木仁志氏は、著書の中で、
次のような考え方を示していた。
「なぜ、ウサギはカメに負けたか。
それは、ウサギはカメを見てしまったからです。
そして、カメはゴールのみを見ていたからです。」
なるほど、そうかと思いました。
自分の目標より、他人とを比較してしまったウサギと、
自分の目標のみにまっしぐらに進んだカメ。
ここに、大きな教訓があると思いました。
人間はついつい、誰かと比較してしまいがちです。
その比較で、喜びもし、落ち込みもする。
嫉妬もすれば、薄ら笑いを浮かべてほくそ笑んだり。
それが人間というもの。
しかし、その人の長所も短所も千差万別。
考え方も、受け取り方も、全く違う。
つぎの面白い話。
電車の中、3歳位の男の子がおしっこをしたがっている様子。
子供 「ママおしっこ」
ママ 「どうしてもっと早く言わへんのっ!」
すると子供は何を考えたのか、
早口で「ママッおしっこ」。
「早く言う」が、お母さんと、
子どもでは受け取り方が違ったということ。
今一度、他人との比較ではない。
自分はどうかということを、考えたいと思った。
多くの立場のある人は、いろいろな問題に直面して、
物事を裁かなければならないことがあるだろう。
その際は、絶対に先入観をすてて、
双方の意見を出尽くすまで聞かなければ、判断してはいけない。
双方に弁論の時間を与えなければならない。
同じ言葉でも、取り方が違うと誤解が生ずる。
誤解が解ければ、考えが一変する。
メールなどに「!」を多用する人がいるが、
最後が「。」で終わるのと、
「!」「!?」「?」「(^_-)」「(ー_ー)!!」で終わるのでは、
文章は同じでも、とらえ方が人によって、全く変わる。
冤罪、誤認逮捕のいかに多いことか。
正義ぶって裁くと、世紀の汚点になる場合がある。
いかなる場合も、双方の意見を聞こう。
どんな人でも、自分が有利なように色を付けて話すものですから・・・
あなたもそうではないですか?
ましてや、相手が反論できないとわかると、
平然と嘘をいう場合もある。
人間とはそういうものであることを知らねばならない。
「皆さん、人生は選択だ!
一度の人生!
二度無い人生いかにいきるか!
本気で生きるも一回!
半端に生きるも一回。
親にもらったこの命、いつかは人生の幕を閉じるときが来る。
その最後の瞬間を迎える時まで、
本当に生きていてよかったと思える人生を全うしていきましょう。」
青木仁志
僕は、
80歳まであと27年。あと24万時間ほどになりました。
ではまた。
他人と比較してものを考える習慣は、
致命的な習慣である。
(バートランド・ラッセル)