切れ目のない支援を目指して!
こんにちは takako です(^^)v
先日、日本産婦人科学会で報告された
「10年で63人の妊産婦が自殺」
23人が妊娠中に、40人が産後1年未満に・・・
産後に自殺した3分の1が「うつ」や「統合失調症」という精神疾患の通院歴があった、ということだそうです。
「産後うつ」
子供を出産したあとのホルモンバランスの影響や育児への不安、社会的孤立など様々な要因から発症すると言われています。
また、ママならほとんどの方が何かしらの経験があると思いますが、その一歩手前である精神状態になった経験がある、と答えたママは約8割(NPO法人 マドレボニータ実施アンケート)
そして、厚労省が児童虐待の死亡例を調べた結果、母親の産後うつが原因と考えられる例が4.4%あったそうです。
先日プロフェッショナルでみた、コウノドリのモデルになった産婦人科の萩田先生の物語。
「命」に携わる先生たちの言葉や言動は全てが重く、そして、衝撃を受けました。
出産はお母さんも、赤ちゃんも、そして周りの関わる人たちにも、命がけだということ。
私も出産の経験がありますが、きっとどんな事情であれ、ママは自分の赤ちゃんが無事生まれてくることを願って、出産に挑んでいると思います。
そして無事生まれてきてくれたと余韻に浸る間もなく始まる「育児」
育児って素敵な響きだけど、それ以上に大変な事だらけ。
病院からでたあとは、不安・不安・不安・・・
おっぱいのこと、睡眠の事、おむつかぶれ・・・
病気なんてすると、夜だって2、3日はほぼ徹夜状態・・・
当たり前と言われればそうだし、母親なんだから、と言われれば、もう何もいえない。
そんな状態が続くとね、外に出る気も失せてくるんですよね。
気力がなくなってくる。
本当は幸せなはずなのに、その幸せも感じられなくなるほどの精神的・肉体的疲労を感じるお母さん、本当に多いと思う。。。
それが「産後うつ」や「児童虐待」につながってきてしまう、残念なことなんだけど。。。
今、やっと国が「切れ目のない支援」を掲げ、妊娠・出産・子育てに力を注ぎ始めています。
妊娠までの若い世代には、これからくるライフプランをしっかりと考えてもらい女性としての生き方を考えてもらうこと
出産・子育て世代には、安心して産める環境と、産んだあとも気軽に相談できる場所・人
待機児童の問題も、すべてそこなんだと思います。
フィンランドでは「ネウボラ」というアドバイスをもらえる場所があり、家族全体をささえる支援サービスがあります。
http://dual.nikkei.co.jp/article.aspx?id=3454
妊娠から出産、生まれたあとも6歳まで切れ目なくサポートする総合的なサービスで身体の事もそうですが、精神的や家族のケアまで一貫して行っているそうです。
医療と自治体、民間、すべてが、<縦>ではなく<横>のつながりを持ち連携していく。
「家庭の事情で子供の人生の選択肢が奪われてはならない」
東京23区ではすでにたくさんの産後ケアへの設立が始まっており、関心の高さがうかがえます。
私たちとしては、医療だけ、自治体だけ、民間サービスだけ、という小さなしばりではなく
それぞれが手を取り合っていければ10年後、20年後の未来はものすごく違うのかなって思っています。
是非、愛媛で実現したい!!
産後ケアセンターはその中心であり、目指すは「切れ目のない支援」ワンストップ!
安心して結婚できたり、安心して出産できたり、安心して子供を育てられたり。。。
そして、女性であっても、男性と同じように能力を発揮できる世界であってほしい。
こんな理想を実現に向けて・・・
仲間とともに頑張ります(^^)v