日誌より(小さい組)
夏休みに入りました。今回は、当番が毎回作成する日誌から、文章を抜粋して掲載。7月から4月まで、活動のようすを振りかえります。※当番=過去記事「なかよし会とは」イラストを参照ください(このページ右側にリンクあり)※名前や場所名は記号に変えていますまずは、小さい組のようす
(7月5日写す)7月1日(1、2歳組合同) 畑でさつまいもの苗を植え、カラスに食べられず無事だったキュウリ2本を収穫。 海へ飛び込んでいく、RとU。YとSは相川さんと手をつないでゆっくりと。LとMは恐る恐る足を入れる。冷たくて気持ちいいねというと2人ともニコリ。EもIも駆け出し、Kはお風呂に入るみたいにちゃぷんと身体をつけ、Dは飛び跳ねる。最初は服を脱ぎたがらなかったOも来て、みんな裸ん坊でどろんこに。一通り興奮が落ち着くと、みんな各々思い思いのことを始める。ひたすら穴を掘るL。長い竹をどこからか見つけてきて大事そうにママのところへ持っていくI。Sは波打ちぎわに座って満面の笑みを浮かべている。いきなりハイハイを始めるYに、どんどん沖に出ていくK。気がつくともう11:30。誰も泣いていなくて誰もお弁当と言わなくて、きっと誰もまだ出たがらない。 (キュウリを)みんなで丸ごと回してかぶりつき、ボリボリ食べる。たっぷりと水分を含んだとれたてのキュウリが乾いたのどを潤してくれるから、みんなひと噛みでは回したがらない。(A記)6月24日(1歳組) Yが泣きぜんぜん進まない間にL、K、Oの3人と花やちょうちょを見たりして待つ。一向に姿が見えないのでKに「お迎えに行ってきて」と頼むとすたすたと走って迎えに行ってくれた。その後をLが追いかける。しばらくするとKとYが手をつないでやってきた。あれだけ泣いていたYもすっかり泣きやんでいる。なんだか頼もしく見えるKに驚いた。Kが手を離し先に行くとYが「Kちゃん、てつないでよー」とすぐに泣き顔になる。Kが仕方ないなという感じでまた迎えに行き2人で歩く。思わず相川さんと顔を見合せて笑ってしまう。小さな川で水遊び。YとOが水辺へ下りる橋を渡れないとしばらく泣いていた。けれども今日は全員が靴を脱ぎ、ズボンも脱いで川へ入る。水は冷たくてとても気持ちよかった。Yは最後まで水の中で遊んでいた。 田んぼの脇でお弁当。お弁当配りはL。みんな少しずつ弁当袋の持ち主も覚えている様子。飲むか少し不安だった青しそジュースもみんなごくごく飲んでいた。(C記)5月26日(2歳組) 水たまりをじーっと覗き込んでいるのはD。後ろからそっとのぞいてみると「あ、お花が見えなくなっちゃった」と口をとがらせた。なるほど、邪魔をしてしまったのね。花びらに水滴がついてきれいなように、お日様に反射してきらきらする水たまりが、写っているお花と重なり合って、とてもきれいだった。素敵な時間だなあと思った。(D記)
(5月10日写す)4月19日(1、2歳組合同) 9時過ぎから徐々に子どもたちが集まり始める。公園に泣き叫ぶ声が響き渡った。 U母が遠慮がちに、でも少し嬉しそうに「Uは手をつながなくても大丈夫です」と話していた。数か月前にこのような状態が想像できただろうか。だっこだっこ、泣いてせがんだUとは別人のようだ。 先に進んでいたRが戻ってきたので「Sくんをつれてきてあげて」と言うと「うん」と迎えにいった。Sと何回か手をつなごうと試みたものの、拒まれて戻ってきてしまった。 新入会の子も次々にA坂の洗礼を受ける。子どもたちの泣き声が一段と大きくなり、あたり一面に響き渡った。ここがクリアできれば、根っこをつかんで登る基礎が身につき、どこへでも行ける。1歳組の子どもたちにとって、このルートは基礎を身体に覚えさせる意味でも重要な行程なんだと感じた。 Dは小さい子のお世話に大忙し。片手でYの手を引き、もう片手でLの手もつなごうとしたが、Lに拒まれる。 最後尾のZとO、道草が大好きでなかなか進まない。Mに「Oちゃんつれてきて」と頼むと、Oの手を引いてふたり仲良く歩き始めた。しばらく進むとMがつまづいて転倒し大泣きを始める。横でただ立っているOに「泣いているね、よしよししてあげようか」と声かけしたら、Mの頭をなでていた。(M記) ★専任保育者より★ 保育中は、心配の度合の多い母の心をできるだけ尊重して、雨を避けるだけでなく、木の実、草の実、海の幸を口にしないよう心がけてきた。子どもが見つけたら、「おみやげにしようか」とポケットに収めるよう促し、できるだけ素通りするようにした。10年前の本には「泣く子も黙るくわの実」と書いたはずだが、五感のうち味覚を除いた感覚だけで自然を堪能しようとすると、それはそれでできるものだと、今回知ることができた。今まで以上に、虫や草花に注意を喚起することができたのも、新たな発見となった。 鎌倉だけでなく、子どもの健康を第一義に考える様々な動きが各地で起こっている。連携を取りながら、冷静かつ速やかに対応しながらも、どんな過酷な状況にも耐えられる強い身体と心が親子ともに育つよう、できるだけ今までなかよし会が行ってきた活動を続けていきたいと願っている。次回は、大きい組の活動のようすを紹介します。