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一号館一○一教室

私のメルマガを読んでいただけませんか

2020.07.18 14:02

                                                                                                                           黄 文葦

 読者諸賢、ずばり本題に入らせていただきます。

 自分の有料メルマガ「黄文葦の日中楽話(らくわ)」を2020年8月3日から創刊することになった。7月15日、「メルマガ発行承認のお知らせ」というメールのタイトルが目に飛び込んでくる瞬間に、「長年の夢がかなったんだ」と心の中にきらめいた。

 単刀直入だが、私のメルマガを読んでみませんか。日本語は母国語ではないのに、日本語メルマガの発行人になるのは大胆ではないか、と思われるかもしれないが、私、思いっきり精一杯チャレンジしたい。

 幼い頃から、話すのは苦手だが、文字の表現をいつも夢中になっている。中国語も日本語も、自分なりの表現のカタチをずっと探索している。

 私は中国の大学のマスコミ専攻を卒業した後、数年間中国の新聞社に勤めた。社会主義と資本主義のジャーナリズム理論を両方把握してみたいとの思いから、日本留学の道を選んだ。20年前に来日して、大学の日本語別科で「あいうえお」から日本語の勉強を始め、日本語に深い愛着を持つようになった。半年後、初めての日本語文章を大学の新聞に載せられた…

 十年前からSNSにて発信を始めた。オンラインでの友達の輪がだんだん広がってきた。こころから、コラムリストになるチャンスをくださった二組の仲間たちに感謝の気持ちを伝えずにいられない。一つは中国、韓国など東アジアの話題を配信するニュースメディアであるレコードチャイナ。もう一つは学生時代の学生記者仲間たちが集まるサイトである「一号館一〇一教室」。仲間たちと様々なテーマについて話し合って、コラムを書くエネルギー貰って、さらに日本語に浸かることは自分の生きがいと悟った。三年間すぎに、コラムの「口座」に十数万文字の「貯金」ができた。

 なぜ、タイトルを「日中楽話」をつけたのか。20年間、日本と中国の間に行き来、正直言って、日中政治関係のめまぐるしく変化するのをあきれてしまった。実に、「両国の政治関係は自分たちとは関係ない」という見方を持つ中国の若者はだんだん増えていくはず。むしろ、両国の人間同士の交流には真価が生まれる。

 いつも、心の中、日本と中国、日本人と中国人を比較し、常に面白いギャップを発見する。したがって、自分のメルマガを通して、面白くて役に立つ情報を発信したい。「楽話」とは楽しい話、面白い話。日中の間の「楽」を抽出したい。誰でも情報を発信できる時代では、独特な世界観・価値観を表現するのに心がける。

 来日してから、生涯にわたって継続的にできることを見つけた。それはチャレンジ精神溢れるフリージャーナリストという仕事。フリーだから、信念を持ち、自らの意思で動く。素早い行動力を求められているはずである。

 中国で、新聞社に所属する時期があった。組織に所属されると、組織の意思で動かさなくてはならない。「これを書きなさい」、「それを書いてはいけない」、そういう言論環境の空気に不慣れであった。文章を書くことだけ、私は「わがまま」を貫いていきたい。書きたいテーマを書くのは、自分の原則である。本当に思っていることを伝えようとする。やりたくないこととやりたいこと、ちゃんと分けている。記事を通して「自分磨き」ができたらいい。

 2011年、東日本大震災の時、「日本のために、私はできることは何ですか」と繰り返し自問した。自由な日本のおかげで、何の不自由もなく暮らしていて、書きたいことがちゃんと書ける。恩返しことを何も見つからなかった…

 2020年、突如新型コロナ時代に入る。国境が封鎖されても、不思議に、日本と中国のつながりをよりつよく感じられた。日本人と中国人がマスクを送りあうお互い様に感激。「日本と中国の間、自分なりのできることがなんですか」、と自問した。考えに考えた結果、念願のメルマガを作ると決意した。中国と香港のマスコミの友人からも情報提供の協力を得た。香港のテレビ局で勤めるキャスターの恩師が特約コメンテーターとして「黄文葦の日中楽話」に「出演」することを快諾し、「香港通信」コーナーを担当してくださった。

 メルマガの内容構成について、熟考に熟考を重ねて決めた。キーワードは:日中比較、在日中国人、新日本人、令和時代、日本の国際化、東アジア、新型コロナ時代、オンラインなどである。

メルマガのコーナーは以下の通りである。

〇時評

〇日中関係ニュースにコメント

〇時事ネタオピニオン(日本あるいは中国の時事を自らの視点で解説する)

〇香港通信(香港のテレビ局のベテランキャスターが香港の最新情報・中国情勢・日中関係などを中国語で解説、私が日本語に訳する)

〇新中国語(今中国では流行っている最新ネット用語を紹介する)

〇今読んでいる本(週に少なくとも一冊の本を読む。自らの視線で本を選んで、感想を簡約にまとめる)

〇中国に関する質問(中国の社会・文化・教育・暮らしなど問題に責任をもって答える。不得意分野は軍事)

 「私のメルマガを読んでみませんか」、赤裸々な自己宣伝に見えるかもしれないが、日本で言論自由を享受する同時に、言論自由の責任感を果せ、精一杯価値ある文字を書かせていただこう。特に、中国と中国語に興味を抱く方に自分のメルマガを薦めたい。日本と中国の間に立って、「不特定多数」に向けて自由に発信できるという幸せを大事に味わいたい。

 最後までお付き合い、ありがとうございました!


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