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富士の高嶺から見渡せば

奴隷制王朝国家の体質さらす韓国左派政権の人権抑圧

2020.07.18 15:25

民主的な選挙を通じて選ばれた朴槿恵大統領を、騒がしい大衆を動員し、声の大きさだけで退陣に追いやったのが、文在寅政権であり、「ろうそく革命」という名の大衆動員を、ソウル中心部の広場を管轄する当局者として演出したのが、朴元淳ソウル市長だった。

文在寅と朴元淳は司法修習時代の同期で、ともに人権派弁護士を名乗り、いまや世界の民主主義の旗手を自認する二人だが、その二人を支える与党政治家と与党支持層の左派系市民は、朝鮮古来の古い身分制度と差別意識に囚われた人々であることが明らかになった。

朴元淳市長は元女性秘書からセクハラ被害の告発を受け、その翌日に自殺した。この事件によって、朴市長とその取り巻きの秘書室の実態が白日の下に晒され、ソウル市役所6階の市長室と秘書室は、まるで朝鮮王朝時代の宮廷政治の再現であり、後宮の女性や宦官に取り囲まれた王宮とほとんど変わりのない実態が明らかになった。

女性ジェンダー問題や慰安婦問題に長く携わった人権弁護士、市民運動家として知られた朴元淳市長は、自分の女性秘書を自らの性奴隷に貶め、女性の人権をどん底に突き落としても省みることもない人物だった。近代人権思想の持ち主かと思ったら、とんでもない。古代奴隷性国家のDNAをしっかりと受け継ぎ、20世紀初め、日本が併合するまで奴婢や白丁といった奴隷身分制を残していた朝鮮古来の古い体質をそのまま体現した偽善の政治家だったのだ。

慰安婦を「性奴隷」だと世界に言いふらし、反日活動に邁進した彼が、自らの汚らわしい欲望のために、自分の秘書を性奴隷にしたことに、何の躊躇(ためらい)も羞恥心を抱くこともなかったという事実を、彼を支持し擁護する与党「ともに民主党」の党員と支持者たちはどう説明するつもりなのか。

元女性秘書が朴元淳から受けた被害は、単にセクハラや性的嫌がらせというには度が過ぎていて、まさに性暴力事件であり、強制わいせつ事件として犯罪捜査の対象とすべき事案であるのは明らかだ。

被害者の元女性秘書を支援する女性団体「韓国性暴力相談所」と「韓国女性の電話」は13日の記者会見に続いて、16日には性被害の詳しい経緯を文書で公開した。

それによると、市役所の他の部署で勤務していた被害女性が秘書室への異動を命じられた2015年7月から4年間にわたって、市長による「業務上の威力を行使した性的嫌がらせ被害」は続き、秘書室を離れることができた2019年6月以降もSNSのショートメールや写真を使った性的な嫌がらせが続いたという。

被害者支援の女性団体によると、秘書室の女性秘書に求められた役割は、「市長の機嫌を良くすること」だったといい、「そうした仕事は北朝鮮の『喜び組』のような役割」だと表現した。

ソウル市秘書室の女性秘書たちが行っていた「日常業務」についても公表した。

運動のあとシャワーを浴びる朴市長のために新しい下着を用意してシャワー室のそばまで行かければならず、市長が脱いだトレーニングウェアと下着は秘書が袋に入れ、市長の家に持参するように強要されたという。また、市長室の隣の寝室で昼寝をしている朴市長を起こすのも女性秘書の役割で、秘書室の職員たちは「女性が起こさなければ市長の機嫌が悪くなるから」という理由で、女性秘書が寝室に入ることを要求したという。こうして秘書が市長の身近に近づく機会を利用し、二人の写真を撮ろうと言って自撮り写真を撮る際に身体を密着させてきたり、寝室に被害者を呼んで抱いてほしいと言って身体的接触を求めたりしたという。

また本来は医療スタッフがやるべき血圧測定も女性秘書の役割で、その際、朴市長は「君(女性秘書)が血圧を測ると、私の血圧が上がるので記録に良くない」などのセクハラ発言もしたという。朴市長が週末の早朝にジョギングをする時には、女性秘書も出勤して一緒に走らなければならなかった。女性秘書は「市長の機嫌が良い状態で、望み通りの答えをもらわなければならない人々」から「市長の機嫌を良くする役割」を暗黙あるいはあからさまに要求された、という。

支援の女性団体は、この元女性秘書以外にもソウル市役所で働く別の女性公務員たちの被害事例も公表した。▲会食のあとにカラオケに行って腰に手を回したり、肩を組んだりする ▲酔ったふりをしてキスする ▲家まで送ると言って、タクシーの中で一方的にキスをしてわいせつ行為をする ▲床に手をつくふりをして脚に触るなど、日常的なわいせつ行為・セクハラがあったと主張した。

ほとんど性的倒錯者の世界で、間違っても公職者がやる行為ではない。権力さえ持てば、女性に対しては何をしても許されると考え、実行に移すことが、朝鮮古来の奴隷性身分制度と女性差別意識を今も引きずっている証拠でもある。

朝鮮日報7/17「朴元淳ソウル市長、シャワー時に下着の処理まで女性秘書に任せていた」

中央日報7/17「シャワーをした下着の準備片付けをしたり昼寝から起したり…朴元淳市長の女性秘書の任務だった」

この日、被害者の元女性秘書が、支援団体を通じて訴えたもう一つの事実は、女性秘書に対するセクハラ被害やわいせつ行為は朴元淳個人の問題ではなく、秘書室が組織全体でほう助し、加害に加わっていたという事実だった。元女性秘書は秘書室に異動したあと、半年ごとに異動希望を出し、市長のセクハラ行為はスキャンダルになる可能性があると訴えたが、誰も聞く耳を持たなかったという。2019年夏に異動後も、秘書室に戻るようにという市長からの催促があった。

秘書室には、朴市長就任に伴って採用された特別秘書官など40人あまりの陣容がいたが、中には、市役所勤務の若い女性の中から容貌やスタイルで選考し、秘書に抜擢する専門のスタッフがいると、街の人々は噂している。市長室を訪れた市議会議員などは、女性秘書の足下から顔までじっくり観察し、容姿で集められた女性たちだとあからさまに品評するのだという。まさに王朝時代の宦官のような役割をする職員が秘書室にいるということになる。

その秘書室の幹部らは、被害女性が記者会見をすることや、支援の女性団体に接触することを妨害するため、さまざま圧力をかけてきたと市民団体は証言する。

被害者の女性秘書は、市長によるセクハラ被害を秘書室や人事部門に申告し、その救済を何度も求め続けてきた。しかし、「市長はそんな人物ではない」と無視されたと主張している。つまり秘書室ぐるみで市長のセクハラ行為に目をつむり、被害を助長させてきた疑いがある。法律専門家は「事実関係によっては職務怠慢またはわいせつ行為の幇助(ほうじょ)にあたる可能性がある」と指摘している。

与党「ともに民主党」の李海瓚(イ・ヘチャン)代表は14日、朴市長のセクハラ事件と関連し、「被害を訴えた方に、党の代表として謝罪する」と述べ、この問題で与党代表として初めて立場を表明した。李代表はまた、「ソウル市は事件の経緯を徹底して明らかにしてほしい」としたうえで、「被害を訴えた方に対する根拠のない非難を止め、(当事者の)苦痛を政争の手段に利用しないでほしい」と訴えた。

KBSワールドラジオ7/15「朴市長セクハラ疑惑に与党代表「謝罪」、国民64%「真相究明すべき」

問題はセクハラ被害を告発した「被害者」のことを、「被害呼訴人」という新造語まで作って表現し、決して「被害者」とは呼ばなかったことだ。同じく与党議員の李洛淵元首相は「被害告訴人」と呼んだ。与党にとって「セクハラ被害者」は「被害を訴えている人」に過ぎず、真偽は分からない、一方的な主張だというニュアンスを込めたいという気持ちが伝わってくる。しかし、こうした姑息な言葉づかいに対しては、被害者に対するさらなる「2次加害」だという批判が強い。

そもそも、与党「ともに民主党」にはセクハラ事件を起こす政治家が相次いでいる。忠清南道の安熙正知事は職員への性的暴行事件で、最高裁まで争い懲役3年6か月の実刑判決が確定し、服役中だ。また釜山市の呉巨敦前市長は女性職員への不必要な身体接触を繰り返したとして謝罪し、今年4月に突如辞職している。ソウル市の朴市長が同じ党のこれらの首長の行状を横目で見ながら、自らを省みなかったとしたら、あまりに鈍感というか、感覚がマヒしている。

朴市長の自殺とセクハラ疑惑について、当初、与党は何ら立場を表明せず、謝罪らしい謝罪もなかったが、文在寅大統領に至っては今に至るまで、この事件についてはいっさい言及していない。女性問題を所管する女性家族省の李貞玉(イ・ジョンオク)長官が、ソウル市長のセクハラ疑惑について責任を感じているとして、被害者の保護と再発防止に向けた対策を整えると表明したのは被害者の告発から10日目だ。文在寅政権はこの問題を避けているとしか見えない。

聯合ニュース7/17「故ソウル市長のセクハラ疑惑に「責任痛感」 韓国担当閣僚」

被害者の元女性秘書は、弁護士と支援団体による記者会見で、告発対象の市長の死という衝撃のあとの心境を綴った手紙を公開している。心に深い傷を負ったその生の叫びを聞くと、朴市長の仕打ちは本当に残酷で、許すことができないという怒りがふつふつと煮えたぎってくる。

(引用)「長い沈黙の時間、1人でとても辛く(心が)痛かったです。より良い世の中で生きることを望んでいるのではありません。ただ人間らしく生きることができる世の中を夢見ているだけです。

巨大な権力の前で、無力で弱い私自身を守るために、公正で平等な法の保護を受けたかったのです。安全な法廷で、その人に向かって「そうしないで」と大声を出したかったのです。辛いんだと泣き叫びたかったのです。許したかったのです。法治国家・大韓民国で法の審判を受けて、人間的な謝罪を受けたかったのです。勇気を出して告訴状を届け出て、徹夜の調査を受けた日、私の尊厳性を害した人が自ら人間の尊厳を手放しました。」(引用終わり)

<中央日報7/14「朴元淳氏セクハラ暴露の元秘書「辛くて泣き叫びたかった」

こんな取り返しのつかない悲劇がいつまで繰り返されるのだろうか?韓国という国と国民は、自分の寄って立つ文化的精神的基盤をもう一度、根本に立ち戻って見つめ直してはどうだろうか。