【コラム】ネット配信にお金を払う気になれない
ライブがことごとく中止になり、無観客有料配信が主流になってきたのだが。これ、ちょっと納得いかない。というかお金を払う気になれない。
当初はほとんどのミュージシャンやバンドが無料で配信していた。DVDで販売していたものや劇場で公開されたものをフルサイズでyoutubeにアップするという「大盤振る舞い」をしているところもあり、それはそれはお得感があった。
その流れがひと段落して、今や有料が当たり前になっている。二時間の配信でアーカイブが三日間。それで2,000円以上というのが多い。誰が決めたのか知らないが、最初にやり始めた人の基準にみんなが合わせるという、いかにも日本人らしい発想だ。
よっぽどのファンなら分かるが、今まで無料で見ていたものを、わざわざお金を払ってまで見たいと思う人がどれだけいるのか?と疑問に思う。ライブハウスやホールに行って、生で観るならお金を払う価値はある。今までずっとそうしてきたし、それはそれで楽しい体験の一つだ。それが家のモニターになると急激にグレードダウンする。率直に言うと、youtubeと何が違うの?と思う。
もちろん配信する側の事情は分かる。CDが売れない、配信もそこまで伸びない、そんな時代。ライブで日銭を稼がないといけない。だからといって、youtubeと同じクオリティのものを配信して、そこそこの金額を払ってもらえるほど甘くなはいと思う。
ライブハウスの再開はかなり先になると思う。一年後とか二年後とかになるかもしれないし、もしかすると永久に再開できないかもしれない。そう考えると、ライブハウスに行くこと自体、もう叶わないかもしれない。これまで北海道から沖縄まで日本全国のライブハウスで生のライブを観てきた。そんな男が、だ。こんなに諦めの境地に至っている。
お金を払うなら生で。ネット配信にはビタ一文払いたくない。無料なら見るけど。そういう人は意外と多いと思う。今後はその辺のニーズをどのくらい汲んでいくかが勝負だと思う。いつまでもネット配信で満足すると思わない方が良い。熱心な音楽ファンからのエールでした。
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