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宙海の音(Sorami no Oto)

ちゃんと選ぼう

2020.07.19 09:48

今世界で起こっていることはコロナだけではない。


昨日、英語のプレゼンをしたが、テーマは「Free Meat Monday」を取り上げた。

「Free Meat Moday」とは2009年にポール・マッカートニーが提唱した運動で、月曜日は肉を食べるのをやめようというもの。それが地球を救う一つの手段だというのだ。


私自身は肉は食べないが、このプレゼンをするにあたり、いろいろ数字を調べて驚いた。2015年の数字なのでもっと今は増加していると思うが、13億万トンの食料が食べられずに廃棄されている一方で、77億人の世界人口のうち約9人に1人が飢餓に苦しみ、5百万人の子どもが栄養不良で死んでいる。そして家畜を育てるための土地が地球の4分の1を占め、そこから地球温暖化の原因となる温室効果ガスが自動車や飛行機などの交通手段からのガス排出量と同じぐらい排出され、このまま何もしなければ2050年には温室効果ガス排出原因の半分を占めると予想されている。


放牧の絵はアルプスの少女ハイジのような牧歌的なイメージだったのだが、そんなほのぼのとしたものではないことに衝撃を受ける。そして人口増加でより機械的に肉が生産されている。ほぼ愛情もなく肉として売るためだけに育てられて殺されている56億万頭もの家畜。1kgの牛肉を生産するために11kgの穀物が必要で、穀物は飢えた人たちの口に入らずに家畜たちの口に入る。何かがおかしいというより、何もかもがおかしい。だが、全体の絵が見えなければそれこそスーパーで牛肉の値段が上がったり下がったりすることだけに関心が向くだろう。ものごとは単独では存在しない。すべてつながっている。


そして地球温暖化による気候変動は日本以外でもあちこちに集中豪雨による洪水被害をもたらしている。


あらためて数字を追っていくと、今本当に世界は岐路に立っているとしみじみ感じる。


我々は何を選び、何を選ばないのかによって地球の未来が変わっていく。

例えば、一人一人が肉の食べる量を減らすことも我々が地球のためにできること。


この転換期に何を選んでいくのか。

一人一人の選択が方向性を決めていく。


ちゃんと選ぼう。

地球は決して弱くはない。

ただ、サポートなしでは持ちこたえられない。

ちゃんと自分の行動でサポートしていこう。


一度失えば二度と戻ってこないものがたくさんある。


自分の行動が全体につながっていることを意識しよう。

大丈夫。我々はできるはずだ。