[blog]植物は水不足によるストレスを受けたり、茎が切断されたりすると、人間には聴き取れない周波数の音を出す
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イスラエルのテルアビブ大学の研究者Itzhak Khait教授率いるチームの研究によると、トマトやタバコの木(ナス科の植物)は水不足によるストレスを受けたり、茎が切断されたりすると、人間には聴き取れない周波数の音を出すというのです。
「この発見は、沈黙していると思われていた植物に対する考えを変えるかもしれない」と研究チームは語っています。
https://doi.org/10.1101/507590
植物は声帯を持っているわけではないので、ぎゃーと悲鳴を上げているわけではありません。
植物の出す音はキャビテーションと呼ばれる現象で生じる音です。キャビテーションとは、液体が流れるときに気泡が生じることを言います。このキャビテーションの気泡の破裂などによる振動が音を発しているのです。
植物の中には水を輸送する維管束が走っていますが、ここでキャビテーションが起きることで、植物の周りにはクリック音のようなものが生じるのです。
温室内に置かれた植物が乾燥しているのか、切断されてストレスを受けているのか、正確に特定することに成功したのです。
この成果は、農作物の状態をきめ細かく制御して、収穫量や品質の向上を図る精密農業の分野に役立てると考えられます。
この研究は、まだ植物の他のストレス状態については詳細に検証されていません。またこの音が周囲の動植物に影響するかも明らかになっていません。
しかし、この超音波の周波数は昆虫やマウスなどは聞き取ることが可能なものであり、周囲5メートルまで響いているという事実も考慮すると、この植物の音が他の生物にも影響している可能性は十分に考えられます。
植物が周囲へサインを送る手段は、他にもすでに多く発見されており、昆虫が音に反応するという考えは現状推測の域を出ないものです。
実際は悲鳴というよりは、意図せず発せられる音のようですが、予備実験によるとこうした音はサボテンでも確認できているそうです。
やっぱり植物は楽しい!