デセールコースについて
なかなか終息が見えませんね。コロナ。
デセールコースをお休みにしてから3ヶ月がたちました。
悲しい事に、まだコース再開の予定はたてられません。
お問い合わせが日に日に多くなってきている今日この頃、改めて弊店の考えを皆様にお伝えしたく、ブログを書かせていただきます。
なかなかまとめるのが難しいのですが、読んでいただけるとありがたいです。
まず、気持ち的なお話からいたしますと、
「デセールコース専門店なんだからデセールコースやりたーい!!!!!!!!!その為に借金してお店開いたのにー!!!!!!!!」
です。
しかしながら、お客様やスタッフ、お店の事を考えるといまの時点では、何度考えても、『やらない』という選択肢になります。
「他のお店はもう再開してますよ。シェルシューズさんのコースが早く食べたいです」とお客様から仰っていただくと、とてもとても嬉しい。待っていてくださることに安心します。
しかしながらお店により事情は様々で、再開しているお店は
再開しないとお店を継続できなかったり、立地やお店の広さ・換気の設備等により感染リスクが低かったり、など、始めなければならない理由、始められる理由があるのだと思います。
そんな中シェルシューズはどうなのだ?という事情をご説明したいと思います。
弊店は緊急事態宣言のでる直前4/5から、コースを含むイートイン利用の休止を始めました。
アルバイトスタッフも休みになり、人手も減りました。
その間テイクアウトと、途中からオンラインショップも開始し、営業を続けさせていただいてきました。
大変ありがたいことに一時はオンラインショップの商品全てが完売し、お店を閉めて仕込みをする日を作ったりもしました。
店頭での販売も、在宅勤務になった近所の方々がお越しくださり、「このお店が開いていてくれて良かった。お菓子で癒されています」という嬉しいお言葉を本当に沢山頂きました。
緊急事態宣言解除後は、遠方のお客様はまだ来られないものの、久々にお顔を見ることが出来た常連の方々も徐々に増え、アルバイトも徐々に復帰してくれ、今月には中止続きだったPOPUP SHOPの開催もできることに。
そんな感じで我々は、デセールコースを再開しなくてもなんとかかんとかお店を存続させられそうです。(あくまでも今の所は、です)
とは言えもちろん絶対に終息したらデセールコースのお店に戻します。
以上は再開しなくても大丈夫な理由です。
次は再開にネガティヴな理由です。
今、デセールコースを始められない理由はいくつかあるのですが、
まず、休止前に弊店のデセールコースをご利用くださっていた方々の多くが他県からお越しくださっていた事が懸念事項の一つです。
遠方からの方はまず躊躇する方も多いと思います。コロナ以前の客数には戻らない確率が高いです。
もし、それでも弊店に来たい!と思ってくださる方や、弊店を応援したい!と思ってくださる方がいたとしたら。遠方の方からのご予約が入ったとしたら。我々が一番に考えることは、その方の安否です。長距離になる程リスクが高くなることを考えずにはいられません。大きなお世話でも、弊店のような小さな店の影響がどんなに小さいとしても、ニュースの感染者数の「1」は誰かの大切な人で、弊店のお客様がその「1」になってしまったら、という事を考えずにはいられないのです。
そんな思いの中で美味しいデセールは作れません。
命を扱う仕事をしている私達が、命を軽んじてはいけないと思います。
かといって近場の方のみOKとするのも、ちょっと違うかなと思いますし、確認作業が増える事も少ない人手の中難しいのが現状です。
また、もし再び緊急事態宣言(またはそれと同様な事、飲食店が休みに入らざるをえなくなる事態)が出たとしたら。
前回休止すると決めた時のキャンセル作業は精神的にも時間的にも用意していた食材的にも大変辛いものがありました。時間をかけてデセールを考えて、時間をかけて仕込んでいたものもありましたし、キャンセルをお伝えした時のお客様の残念そうな声・・・本当に心削られました。またあんな事をするのはいやです。
店内スペースの問題も多少あります。
オンラインショップを開始してから、元々イートイン用のスペースだった場所を、梱包作業のスペースにしています。
配送用の梱包資材って場所取るんですね・・・これはどちらにせよコース再開までにどうにかしなければならない課題です。
細かい点は他にも色々ありますが、以上の件を踏まえ、弊店はまだデセールコースの営業はできません。
でもどうにかコース再開できないかも毎日考えています。
現状はまだ再開できませんが、再開のタイミングを見極め、また絶対復活します。
そのために潰れないよう、なんとかふんばります。
テイクアウトに関しましてはカウンターに透明シートを張ったり常に換気したりいつもより念入りに消毒したり、できる限りのことをして営業しております。
オンラインショップも、ちょこちょこ新商品を出しておりますので、チェックしていただけますと嬉しいです。
美味しいお菓子を、心を込めて作っています。
最後に、
医療従事者や生活に必要な仕事に従事してくださっている方々へ感謝申し上げます。
どうか早く終息しますように。
悲しいニュースが多い昨今、chercheusesが少しでもその悲しみに寄り添えますように。
chercheuses