HGFC デスビースト レビュー 2020.07.24 04:12 今回のレビューは、1/144スケール ハイグレードフューチャーセンチュリー より、“HGFC デスビースト” です。 “機動武闘伝 Gガンダム” より、デビルガンダムが自らの細胞(DG細胞)により生み出した尖兵、デスアーミーのバリエーションの1種、“デスビースト” がプレミアムバンダイ限定にてHGFCで発売されました。 デスアーミーのバリエキット第1弾(エルドラブルートは別として)・・と信じたいデスビーストです。 展開としては、リーオーやマグアナックのときとおおよそ同じパターンですね。 やはり同様に原型機の一般販売とさほど変わらない時期にビルド系の改造機も一般販売されていますが、デスアーミー系は原型機ではなく、このデスビーストの改造機がオリジナルに先が変えて一般販売されることになりました。 こういった場合、ランナータグにはとりあえず先に発売されるものの名称が書かれる(この場合はエルドラブルート)場合が多いですが、共通ランナーには普通にデスビーストと書かれていたので、販売方法や順番などはバンスピとしてもけっこう悩んだ末のことだったのかもしれません。 結果としてビルド系のエルドラブルートが先行かつ一般販売されるに至ったわけですが、多くのファンは当然オリジナルを待つでしょうし、先のタグの件がけっこう早い段階で露呈したこともあってか、エルドラブルートはあまり売れなかったような感じですね。 僕も、やはりオリジナルのデスビーストを待つつもりで、当初エルドラブルートはスルーしていたのですが、たまたま訪れた店先で980円で投げ売りされていたのを見かねて1体だけ保護してしまいました(笑)。 これは、いつかのRギャギャからRジャジャの流れのようになってしまうのでは? という不安もありましたが、意外と早くオリジナルの発売となりましたね。 まぁ、さすがに一般ではなかったですが・・ ともかくもそんなデスビースト。 デスアーミーの上位互換機というイメージもありますが、特徴的な4脚ユニットのボリュームもあって、量産型のヤラレメカとしてはそこそこのお値段となっています。 それでは、レビューしていきます。 キットは素組みに最低限の墨入れ、付属シールでの仕上げです。 なんか、公式のデザイン画でも左向きに描かれているので、今回はそれに倣いました。 脚部を背中側に折りたたんだデスアーミーに、オプションの4脚ユニットが装備された形態になります。 機動力と走破性が向上しているものと思われますが、それ以外はとくに性能がアップしているわけではなさそうです。 ただこの4脚ユニット、例えば馬のように前脚と後脚が前方に対して正しい向きに生えているわけではなく、まったく同じ形状の脚部が放射線状に4方向に生えている、というかたちになっています。 これでまともに歩けるんだろうか・・? また、キットとしての仕様なのか、そもそもの設定なのかわかりませんが、脚部の付け根は固定されており、その直下と膝とで曲げる以外の可動はできません。 4脚というイメージから、もっと動くものと思っていたんですけどね・・ あ、もちろん足首は軸+ボールジョイントである程度柔軟に動きますが。 そして今回最大の残念ポイント。 なんと、本体(デスアーミー)と4脚ユニットの合体が差し換え式になっています。 下の画を見てもらえればわかりやすいと思いますが、 腰まで組んだ状態のデスアーミーと4脚ユニットの基部を接合。 さらに、専用のジョイントパーツに足(靴)を収納状態に交換した左右の脛を、膝関節を使って取り付け。ジョイントパーツをユニット基部の後部にははめ込み(上の画像はすでにはめ込んだ状態です)で完成です。 なお、組立説明書にはあくまでデスビーストの組立しか載っていないので、デスアーミーの太腿や通常状態の足(靴)は余剰パーツ扱いです。 もちろんすべてのパーツがそのまま付属するので、デスアーミーとして組むことも可能ですが。 いやいや、デスアーミー単体で一応変形ギミックは再現してたやん・・ まぁ、それこそ脚を後ろ側にたたむだけなんですけどね。 エルドラブルートの時点でもちろん差し換えになっていたので、おいおい・・と思いつつも、デスビーストでは完全変形合体が再現されるはずだ、とわずかな期待を抱いてはいたんですけどねぇ。 べつに差し換えを否定するわけではありませんが、なんで原型機のキットでできていることを活かさないのだろうか・・と。 もっとも、デスアーミーの変形ギミックそのままでは、脛の位置がデスビースト本来のデザインよりも低くなってしまうのは確か。 そもそも変形ギミックをもう少し練っておけばいい話だとは思うんですが、だとしてもそっくり差し替えるのではなく、例えば膝関節に延長パーツを噛ませるとか、そういう方法もあったはず。 結局は太腿とユニット基部とのクリアランスの問題だったんでしょうかね。 ちなみに、脛を取り付ける専用ジョイントですが、エルドラブルートと共通ではなく新規になっており、より脛が高い位置で固定されるようになっています。 その違い要る? ブルートのパーツもそのまま付属しています。 デスアーミーからの共通ギミックですが、モノアイは、内部パーツを引っ繰り返すことで2種類の表情を選択可能。 さらに顎下のつまみを動かすことで、左右に可動します。飛行形態 足先のみ差し換え(こちらのパーツは1パーツ成型で色分けされていません)、4脚の角度を調整することで飛行形態に変形(?)可能。 どういう理屈で飛ぶんだろうか?付属武装デスライフル デスビースト仕様の専用追加オプション。 なんか、イメージしてたより小さいような・・ ビーム兵器ではなく、ゴルフボール状の鉄球を撃ち出す実弾兵器らしいです。 保持には汎用の持ち手を使用しますが、設定画などでも印象的な左の添え手が新規で付属します。 ただし、手甲パーツのみ後述の金棒の持ち手と共用になっています。 なんでもう1パーツくらい増やせないのか・・金棒型ビームライフル デスアーミーの標準装備もそのまま付属。 ライフルとして持つ場合は汎用の持ち手、金棒として持つ場合は専用の右持ち手を使用します。 先のデスライフルより射程は短いのかもしれませんが、ビームだし、口径も広いし、接近戦にも対応できるし、こっちのほうが威力も汎用性もありそうな気がする・・比較画像 まずは原型機デスアーミーと。 あれ・・? 思ってたほどでかくない。 せいぜい頭一つぶんくらい背が高くなっているだけですね。 デスアーミー系は全長や重量などの詳細なデータがありませんが、実際こんなものだったのかなぁ・・ HGFC デスアーミー レビュー ゴッドガンダムと。 当然、こちらも同様のサイズ感。 脚だけで並のMF並の高さがあればかなりの威圧感があっただろうし、なんとなくそんなイメージがあったんですが・・ まぁ、確かに本体が巨大化でもしてない限り、比率からいったらこんなものか。 風雲再起に騎乗のマスターガンダムと。 あらためて、風雲再起がでかい・・(笑) 最後にエルドラブルートと。 けっこう違いがあります。 一般機(デスビースト)と指揮官機(エルドラブルート)みたいな感じ。 ブルートが普通にGガンに出てても、まったく違和感ないですね。 先にも言った脛の位置の違いですが・・微々たる差です。いったいなんのこだわりなのか・・?以下、画像 先にも言ったように、せっかくの4脚ながら可動域が狭く、派手なポージングがほぼできません。 脚部が付け根部分である程度左右に振れ、かつ上方向にも少し跳ね上げられたりしたら、カニクレーンのような動きもできたと思うんですが・・ 実際には内側に曲げる方向にしか動かせないため、普通に歩くポーズすら不自然です。 ただ、4点支持なので自立はまったく問題なし。 せっかく平手(添え手)もあるのに、金棒持ち手と手甲パーツ共用とか・・なんでそんなケチなことをするのか・・ 画像はデスアーミーより金棒持ち手を拝借しております。 飛行形態でも。 スタンド対応穴は4脚ユニット基部の後部底面にあるため、微妙にバランスが取りにくいです。 あと、今思ったんですけど、この飛行形態を横向けにして前後を引っ繰り返すと、イージズガンダムの巡行形態みたいですね。 まさかここからヒントを・・? 小隊イメージで。 まぁ、秩序だった行動ができるイメージはあまりないですが。 構図によっては意外とミリタリーチックな雰囲気になるものです。 さらに、マスターガンダムに随伴のイメージで。 やはりこの脚の生え方では、風雲再起と足並みを揃えることは難しそうですなぁ。 VSゴッドガンダム。 3対1程度なら、一瞬で蹴散らされそうですけどね。 案の定・・(笑) このあとヒートエンドされました。 ゴッドフィンガーで葬ってもらえただけありがたいという説も。 100対1くらいでドモンもちょっと疲れた・・くらいでしょうか。 以上、“HGFC デスビースト” でした。 合体構造、そして脚部の可動域に若干の不満はあれど、こんなゲテモノ機体をキット化してくれたことには素直に感謝、です。 僕自身はデスアーミー系・・というかGガン系の機体にほとんど思い入れはにものの、これがイケるならもうどんな機体がキット化されてもおかしくない。という前提ができたことは非常に大きいことだと思います。 さらにネービー、バーディと続いてデビルガンダム発売にまで漕ぎつけてほしいところろです。 もちろんデビルガンダムは第2形態から最終形態に組み換えできる仕様で。そうなると万超えしちゃうかな? マスター以外の四天王は・・どうかな? むしろシャッフル同盟よりも需要があそうな気がするんですが。 といったところで、今回もあっさりめで終了。 またのご訪問を。