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元美浦トラックマンの競馬血統ブログ

ジュピターズジャズの19 シルクホースクラブ 2020年度募集

2020.07.20 11:57

ジュピターズジャズの19 募集価格1500万円

牡 吉村厩舎 坂東牧場生産

父オウケンブルースリ 母父サンデーサイレンス

祖母ビーバップはKingmamboとニックス配合で、イースター、リリーノーブル、デウスウルト、バティスティーニが活躍している。Mr.Prospector≒レイズアボーイ、Specialとネヴァーキャッチがニアリーな関係になるからだ。

この傾向はKingmambo以外でも絶大な効果ではないがコンスタントに走り、いかにビーバップの血をいじるかが重要になる。オウケンブルースリもビーバップの血をうまくいじれる配合を持ち、これを狙った配合と言えそう。

ノーザンテースト≒Vice Regent

Mr.Prospector≒レイズアボーイ

Specialとネヴァーキャッチがニアリーな関係



また、オウケンブルースリの母シルバージョイはGold Digger牝系で、Gold Digger4×3の血を持ち、レイズアボーイもGold Diggerと同牝系であることから継続クロスになるのも好感。

父がジャングルポケットの系統となる、バンクショット(父トーセンジョーダン)やフラウティスタ(父カンパニー)と似たような血統構成であり、その2頭よりもMr.Prospector≒レイズアボーイの増幅、ノーザンテースト≒Vice Regentとうまくいじった、いかにも狙った配合だ。

◆バンクショットの血統構成


もちろんオウケンブルースリ産駒では心許ない気持ちも理解できる。実際、オウケンブルースリのアーニングインデックスは平均0.6と非常に低い。しかし、唯一のノーザンF生産馬であるオウケンムーンが共同通信杯を制しており、繁殖牝馬のレベルなどの問題も否定できない。配合・繁殖牝馬・育成次第で活躍する可能性もありそうだ。

ちなみに、血統構成が近いバンクショットはトーセンジョーダン産駒総賞金トップの約2500万円稼いでいる。トーセンジョーダンのアーニングインデックスが平均0.3にも関わらず。


【総評】

成功配合とまでは言えないものの、ビーバップ牝系で活躍する配合を狙った凝った血統構成。Kingmamboの血以外でこの配合パターンは大物にはならないものの、堅実に走ってくれる強みがある。前述のトーセンジョーダン、カンパニー以外にもジェイドロバリーやバゴもしっかり勝ち上がっている。

募集価格1500万円は妥当なところで、馬代回収くらいは十分想定できる。カタログで"コスパ賞"と銘打ってマイナー種牡馬をクラブで募集するとは、何か勝算があるのでは?と勘ぐってしまう。満口にならなかった馬から、取り敢えず安い馬で一口馬主を楽しみたい方は出資してみても。


堅実性  ★★★★☆

大物感  ★☆☆☆☆

お買い得 ★★★☆☆