可動域と可動状態
可動域と可動状態の違いは、前回説明したとおりですが、思うところがあります。
それは、若い時に腕立て伏せやスクワットをしていると、いつも感じていたことです。
100回腕立て伏せをしよう!!
と決めて腕立て伏せをしたとします。途中しんどくなってきます。10回では思わないけど、30回、40回と行っていると、腕がパンパンになって、限界を感じてきたりします。
その時に、身体をまげたりして、綺麗なフォームで腕立て伏せをできなかったりします。
これって良いのかな?
って当時やっていて思ってました。
回数をこなすことより、いくらしんどくても綺麗なフォームでやれなければ意味がないんじゃないかと言うことです。崩れたフォームでやった回数は、回数に入らない。
そう考える方が普通なんじゃないかと思います。
ところが人は、決めたことを無理やりにでもやらないと!!
って思うのです。
どこかで聞いた言葉ですね。そうなんです。これが代償運動のはじまりです。
100回腕立てを行おうと最初に決めてしまうと、途中フォームが崩れても100回を目指します。綺麗なフォームで腕立て伏せをしようと思ったら10回しかできなかったとします。
どちらが大切だと思いますか?
殆どの人は、100回を目指します。
なぜ、100回を目指すのか?
それは、きっと他人がいるからだと思います。100回やったというのを自慢したいからなんじゃないか?
つまり、自分とは向き合ってません。
常に他人との比較です。
10回を綺麗なフォームでやりましたと言っても、あまり自慢になりませんからね。筋トレをする人は、やっぱり人に認めてもらいたいという願望が強いのだと思います。100キロベンチプレスで挙げたというのが自慢になるからです。
他人との比較で起こるのが代償運動です。
自分と向き合うのが状態を把握する運動
この違いが関節可動域と関節可動状態との差です。