完璧を求めすぎると一歩も進めないどころかマイナスになることもある
「どのくらいのレベルであれば、お客様に提供して大丈夫ですか?」と、起業を考えている人に相談されました。
お客様が求めているレベルであれば、それで「充分」です。本人がまだまだと思っていても、全く構いません。お金を払うのは、お客様です。お客様がそれで良しとなれば、それで良いのです。
完璧主義な人は、なかなか前に進めません。
・お客様に提供する以上は、完璧な商品でなければいけない
・完璧なサービスにしないと、他社に負けてしまう
こんな風に思い込んで、日夜、研究に励んでいますが。お客様はそこまで求めていません。ということに気付かないと、時間とお金を無駄にするだけです。
家の近所に、ビル一軒丸ごとレストランが、2020年1月に開業するという、チラシが入りました。去年の11月のことです。ホームページを見てみると、かなり「凝った」つくりです。海外のどこそこで修行したとか、オーガニックな素材がどうとか、仰々しく書かれてあります。たまに前を通るので、工事の段階から見ていました。
1月になっても、なかなかオープンしません。貼り紙があったので、近づいて読んでみました。「商品のクオリティを上げるため、オープンを先延ばしにします」そう書かれてありました。そうこうしているうちに、コロナ騒動が起こり、現時点でまだオープンしていません。
そこは大通り沿いの角地で、元はガソリンスタンドがあった場所で、広さもなかなかのものです。そこに4階建の新築ビルが立ちました。全フロアを借りています。ということは、ビルの完成後から今までずっと、家賃は発生している訳です。それまで売上も収入も無いので、かなりキツいと思います。
資本がどうなっているのかは、分かりません。大手がバックについて、支援しているのかもしれません。が、その大手がもし飲食業だとしたら、今回の騒動で「大打撃」を受けています。ということは、その支援もいつまで続くか分かりません。個人でやっているとなると、もう無理だと思います。このままオープン出来ない可能性も、あると思います。
完璧を求めすぎて、さっさとやらなかったからです。不完全な状態でも、とりあえずは提供してみて、後から修正すれば良いのです。お客様の意見が入るので、その方がより満足度は上がります。売れている人というのは、躊躇なくこういうことが出来ます。
① まずはやってみる
② 意見があれば素直に聞く
③ 適宜、修正していく
こういうスタンスです。そうすることにより、成功の確率が高まるのです。
あなたも、起業しようかどうしようか、迷っているかもしれませんが。完璧を求めすぎると、一歩も前に進めません。場合によっては、このレストランのように、マイナスになることもあります。それを防ぐ為にも、まずは無理のない範囲で始めてみる。そんな選択肢も考えてみましょう。
大丈夫。挑戦には失敗がつきものです。失敗を怖がらずに、修正していけば、ちょっとずつ成功に近付きます。成功者は皆、そうやってきたのです。きっと、あなたにも出来ますよ。
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