自分の売りや強みは自分では気付きにくい
自分の売りや強みを発掘し、アピールしようとして、盛大に失敗している人が、あまりにも多いです。なぜかというと、自分が売りや強みだと思っていることは、大した売りでも強みでもないことが、ほとんだからです。
自分の姿を一番見れないのは、自分です。鏡で見ない限り、見ることはできません。後ろ姿に関しては、全く見えません。人間というのは、自分が自分を見ている時間より、他人が自分を見ている時間の方が、はるかに長いのです。そこに気付くと、他人のアドバイスを、素直に聞けるようになります。
観光地もそうです。ずっとそこに住んでいると、その街の良いところは、なかなか分かりません。初めて来た人は先入観が無いので、珍しがったり面白がれます。地元の人間が売りにしたいことと、観光客が面白がることは、常に違います。どちらをPRした方が、より観光客が増えるか。少し考えたら分かると思います。
これを個人レベルに置き換えてみましょう。あなたの良さは、あなた以外の人間の方が、たくさん知っています。より多く気付きます。自分はここが売りだと思っても、それを「買いたい!」と思う人がいないと、商売としては成り立ちません。だから、さっさと他人に聞くことです。数人に聞いてみて、同じことを言われたら、それがあなたの「真の強み」です。
個別コンサルに来て、その人の適性と仕事が合っていなければ、正直にそう言います。文章力は高いのに話が下手な人が、対面式のカウンセラーを、やろうとしていました。この人はメールを中心にした方が、相談者の満足度は上がります。そういう風に変えてもらったら、リピーターが続出しました。
雑貨を作っている人が、どうしたらブログで売れるようになるか、相談に来ました。この人は写真が上手いので、インスタグラムをベースにした方が、より売れると思いました。写真の撮り方と、背景を統一することをアドバイスしました。本当にバカ売れしました。こういう例は、いくつもあります。
私は年間で数百名の女性の相談に乗っています。メールでのやり取りや、パッと見た瞬間の印象、少し話しただけで、相手のことが分かります。自分のことを自分で判断せずに、他人に見てもらうということも、一度、試してみてはいかがでしょうか。今までとは違う、あなたの売りや強みが、見つかるかもしれませんよ。