シルバーバーチの啓示
『霊的真理を手にした時点で、二つのことが生じます。
一つは、霊界との磁気的な連結ができ、それを通路としてさらに多くの知識とインスピレーションを手にすることができるようになることです。
もう一つは、そうした全生命の根元である霊的実在に目覚めたからには、今度はその恩恵を他の人々に分け与えるために、自分がそのための純粋な通路となるように心がけるべき義務が生じることです』
『一人間として生きて行くからには、世俗的な苦難に耐え切れなくなる時もあります。
そんな時には、あなたが手にしておられる崇高な霊的真理にしがみつくことです。きっと世間の荒波を耐え忍ぶための堅固な心の支えになってくれるはずです』
『埋め合わせと償いの法則というのがあります。人間はその行為によって、善悪それぞれに、霊的にそして自動的に影響を受けます。因果律というのは逃れようにも逃れられません。不当な行為を受ければ埋め合わせがあり、その行為者は償いをさせられます。それが自然界の摂理なのです』
『苦境に陥って不安になった時は、気持ちが未来へ向かうのを制して過去を振り返り、これまでに遭遇した、人生の節目となった体験のことを思い起こしてみられることです。
万事休すと思えた時、とても解決は無理と思え、どちらを向いても頼るものがなくて途方に暮れた時のことを思い出してみられることです。
不思議にも道が開け、絶体絶命と思えたものが克服されていったように、霊の力はこれからも導き続けます』
『霊の世界が何もかも明るく美しいものばかりと思うのは間違いです。
なぜなら、そちらの世界から送り込まれてくる者によって構成されているからです。
もしそちらから送り込まれてくる者が聖人君子ばかりてあれば、死後の世界は今すぐにも天国となるでしょう。
ところが残念ながら、現実はおよそそれとはかけ離れております。私たちが迎え入れる者の中には、性格の歪な者、無教養の者、霊的なことに無知な者がいます。
そういうものを学ぶ環境に置かれていなかった人たちです。また、利己的なことにばかり奔走して、霊的な側面がまったく眠ったままの状態でやってくる者もいます。
ですから、霊の世界を美と光と素敵さばかりであるかに想像するのは間違いです』
『神はご機嫌がいいと褒美を与え、腹を立てるとバチを与えるというようなものではありません。
原因と結果の連鎖が、摂理に則って自動的に、あるいは機械的に、途切れることなく続くのです。何事にも自分が責任を負うのです。
良い行い、つまり人のためになることをすれば、自動的に霊性の向上という結果が生じます。
反対に人間の煩悩から過ちを犯した場合、言い換えると物的欲望にこだわりすぎて堕落した生活に陥った時は、自動的に霊性が低下します。
人のために役立つことをしただけ、それだけあなた方も他人から、ここぞという時に手を差しのべてもらえるのです。
そうした生活を続けていると、内なる輝き、内なる落着き、内なる平安というものが備わってきていることに気づきます。
それは、霊の世界の援助者との繋がりがより緊密になってきていることの証拠です』