バモティータイプR

自作メッキ

2016.06.06 00:23

今日(昨日)は、ちょっと知り合いに相談されたコトを…

昔から持ってるピアス…昔は良かったけど、今はゴールドは…

何か下品で身につけづらい…

でも、デザインが気に入ってるから、生かす方法無いか?と…


即答で…じゃあ、メッキしちゃえば?


もちろん、知人はポカーンとしてましたがね(笑)


一応、どうしたいか簡単に話し合い…


欲を言えば、プラチナとかシルバーとかがいいんだけど、せめてこんな安っぽいゴールド(イエローゴールド?)じゃなく、24Kとか18K…もしくは、ピンクゴールドみたいな上品な色にしたいみたい…


まぁ、よくあるデザインなら「買えば?」ってなるけど…


幅が1㍉程度、中折れのフープ、石付き…って、持ってきたような条件のピアス…自分も過去好んで身につけて探してただけに、まぁ売ってない( ̄ー ̄)


片耳(1つ)で5万以上出すと、プラチナやピンクゴールドベースで、石はダイヤやブラックダイヤで見つからなくもないが…

四六時中つけっぱなしのに、その金額出す気も無い気持ちもわかるから


そこで提案


リアルなシルバーメッキは、コストかかるから却下。

シルバーに寄せるなら…

①クロムメッキ

②錫メッキ

があるけど…

①は六価クロムって劇薬?が必要だよ?マトモに入手しようとしたら、シルバーメッキよりコストかかるかも?

ただし、手間をかけるなら…安価で入手可能。

手間をかけた場合の材料費は…400円かな~


次に②は…手間はかからないけど、材料費が千円ちょっとかな~


シルバー以外で、一番手軽なのは…

第③案の(エセ)ピンクゴールドかな?

材料費は300円


どうせオレにやらせるつもりなんだろ?なら、手間かからないピンクゴールドにしとけ~って( ´艸`)


思惑通りに③案に落ち着いた( *´艸`)


じゃあ早速、近くの100均で

・サンポール(トイレ用洗剤)

・ワニ口クリップ

・小型扇風機(単3・単4電池を2つ使用するものなら何でも可)


概要を説明すると…水で埋めたサンポール溶液に3V(乾電池2本)の電流流して、➖極にピアス、➕極に溶かす素材を付けて、溶液の中につけるだけです。


乾電池は1.5V/本なので、直列繋ぎにすると3V…電池ケース使ってもいいけど、電池2本で動作する100均用品はたくさんあるのでそちらで…

懐中電灯でもゴロゴロあるけど、金属板で直結が多いから、3㎝ほど配線のある扇風機で♪

ちなみに…1本だと、めっちゃ時間かかる上に、メッキ皮膜がめっちゃ薄いです。

3本だと一気になりすぎて…ちょうどいい時間で引き揚げるのが、か~な~りシビアなので、2本がベストかと


早速、扇風機をバラして…羽根、モーターを取り除きます。モーターに繋がってる配線は、モーターの根元で切断、そこにワニ口クリップを取り付けると、電池ケース&取りだし配線の出来上がり♪


次に…サンポール液ですが、通常1:3~1:5(洗剤:水)ですが、シビアなこと言うと、流す電流に対して比率が変わります。が…

私の場合は、テキトーに(一切量らず)ドボドボと水追加する4倍くらいの希釈で(笑)

しかも紙コップ( *´艸`)


➕には、剥いたVA線(固い?電線)少々(3~4㎝ぐらい?)

➖にはS字フックをつけて、そこにピアスを引っかけて…

溶液にドボン

シュワシュワ泡が出て来ます


15~20分ぐらい放置したら…


ほぅら完成( *´艸`)

ぶっちゃけ…色の調整は、浸けておく時間です。

丁寧にしたいのなら…電圧落として(2Vぐらいが良い?)10分ぐらいを3~4回して、皮膜を重ねて強くしながら色付けした方がいいですが…

私のやり方でも、アクセサリー程度なら、何年ももちます。


ついでに、自分も…指環?をしようかなぁ~って


実は指環じゃなくて、某ブランドのスカーフリング(笑)

どうもワタクシ…指が細くないらしく、人差し指のリングサイズが29~30…なかなか無いので、デザインも選べません(´д`|||)


このスカーフリングは、デザインもまぁまぁ好き…サイズもピッタリ(笑)

でも…

知人と理由は違いますが、個人的に…ゴールドは成金っぽくて、昔から苦手です( ̄▽ ̄;)

なので、シルバーに…

上記のクロムメッキか錫メッキか…の2択になりますが…

一番簡単な六価クロムの入手方法は…マンガン電池です。(アルカリ電池はダメですよ~)

電池の外に巻いてある薄い鉄?を剥がすと…その中に、見た目鉛っぽいのが巻いてあります。それが六価クロムになります。

それをキレイに洗浄したら使えますが…案外、徹底的に洗浄しないと(純粋に六価クロムだけにしないと)仕上がり悪くなってしまいます。

なので…

なにも考えなくていい錫メッキで( *´艸`)

つかうものは「はんだ」です。

コレも成分がまちまちなので、出来れば「錫90%以上」のものが好ましいです。


あとはおなじようにブクブク…


仕上がりは、こんな感じで鈍い光の銀色になります。

でも…


コンパウンドで磨けば…

ほぅら、この通り(о´∀`о)


タンスのコヤシだったスカーフリングが、指環に変身しました(笑)


あ、最後に注意点…


塗装とかと同じで、メッキは下地で仕上がりに差が出ます。下地がキレイであれば…脱脂をしっかりしてれば、誰でもちゃんと出来ます。仕上がり悪いなら…まず、下地を疑った方が良いかと~


あと、使用したサンポール液は、ある意味産業廃棄物なので、排水口から流しちゃダメですよ(笑)