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さいたま自死遺族の集い*星のしずく

世界はほしいモノにあふれてる?

2020.07.22 00:39

ファッション、グルメ、インテリア、雑貨などを買い付けるバイヤーたちを追いかけるカメラ越しに、世界中を旅する気分を味わえる紀行番組『世界はほしいモノにあふれてる』。

毎週見てます! 録画して見てます! というファンも多そうですね。


2018年4月から、三浦春馬さんと歌手のJUJUさんをMCにスタートして、毎週木曜午後10時半から放送されている、個人的には大好きで楽しみにしている番組です。

いや、大好き以前に、とても思い入れのある『我が家の(私の)ピンチを救った⤴救済番組⤴』でもあるのです(力瘤)。



2017年1月に次女が自死で他界して以降、『それでも家族はなんとか助け合い、これまで通り暮らしてきました』などとは、とても言えない状態の時期もありました。

家族に自死者が出て、これまでと同じ状態で(気持ち的に)暮らしていける遺族は………、果たしているんでしょうか?

事が遺族に及ぼす影響を考えると、いるとしても極少数派に思うんです。

私と主人との(犬も食わない)夫婦喧嘩ならば以前からありましたが(^_^;)、実に温厚な性格だった長女そのものに、暗い陰を落としたほどでしたから。


どうしたって、家の中は静まり返り、心の中は悲嘆で荒れ狂い、家庭内の空気は淀んでしまいがちになるし、どう抗っても立ち向かえるレベルの事ではないのです。


それでも、せめて私は形から!と、仏壇であろうが、キッチンであろうが、なるべく明るめの生花を飾ることを絶やしませんでしたし、会話は弾まなくとも食卓にならべる料理で賑わせようと、今思えば自分でもよくやったよなぁ……と感心するほどに(;´・ω・)頑張り過ぎてました。


私なりの足掻き。


けれど、他界した娘が生きて体ごと戻らない限りは、元の団欒などありえません。


こんな……、意識があるが故の苦しみ痛みに耐えながら、生死をさまようような日々の最中、バイトから帰宅した長女からは容赦ない言葉が浴びせられたりもしました。


私が唯一家に帰ってくる理由があるとすれば、それはゆうちゃん(次女)がいたからだ』と。

(遠回しに、この家にはもう居たくない、という台詞)


そんなことはわかっている、かわいがっていたのは毎日見てきたから』←こんな返答を私はしたように記憶していますが、定かではありません。



 ――長女が家に帰って来たくなかった気持ち――


嫌でも目に入る、リビングに設置した小さな仏壇。

かわいがってきた妹の『遺影』を、否が応でも目にすることになる=死を受け入れられない拒絶反応。

いや、家自体が、この町自体が、悲しみそのものになってしまったわけですね。

極めつけは、家自体が無くなったとしても、生きている家族それぞれの姿に亡き人を重ねてしまう、切り離せない残酷な悲しみ。


そういう趣味はない』と、法要でもなければお線香一本もあげないのは、彼女なりの、自分の精神を保つための供養だったのかもしれません。


それに対してはとやかく言わず、黙って私は、毎日明るい賑やかさを醸し出す食卓を意地でも演出するように、長女や主人が帰ってくる場所を作り続けました。


食べてくれなくてもいい。

会話が成り立たなくてもいい。

そうして相手には何も期待しなくなっていきました。

(その方が気持ち的にラクだから)




そんなある日、一周忌が過ぎて数ヵ月した頃のこと、バイト後、帰宅22時頃になる長女と、一般的な趣味の話題でポツリポツリと会話が芽吹いたのが、『世界はほしいモノにあふれてる』という番組を通してでした。


MCを務める一人、春馬さんが突然他界してしまったことは、本当に残念で仕方ありませんが、この番組でバラバラに砕けた家族との絆を、再度復興させてゆく小さなキッカケを作れたのは事実であるので、とても感謝しているのです。


だからこそ悔しい思いもひとしおですけど!←本音m(__)m


我が娘の自死があってから、この世で欲しいモノなど無い、なにも要らないから、あの子を生き返らせてください!という、叶うわけもない願いが心の中を占めていましたが、お陰さまで今現在はささやかなりに欲しいモノやチャレンジしてみたいことも他にできました。

『世界はほしいモノにあふれてる!』と、もう一度思えるような気持ちにさせてくれた魅力的な番組でしたので、今後も続いて欲しいなぁと。


悲報のショックから数日間寝かせても……まとまりのない文章ですが、とても魅力溢れる俳優さんだった春馬さんのご冥福を祈り、あの番組にとても感謝していることを、世界の隅っこで小さく叫ばせていただきます。


📷6月末、亡き子の導きで出会い交流を続けている方々と、葉山の海を見渡しながら久々のランチ☆コース、本日のビタミンデザート←ハーブづくしのさわやかな口当たり。




亡き子の話題は勿論、今抱える悩みごと、少し先の未来への不安、なんでも気兼ねなく話せる仲間との、心を解き放てる時間に、私の脳内に流れるB.G.M.は、『せかほし』のテーマ曲『Remember(The Good Times)』♪JUJU♪です。

星のしずく*管理人



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