人は、向いていることをやると幸せになれる
人は、向いていることをやると、幸せになれるようになっています。逆に、向いていないことをやると、不幸になるようになっています。驚くほどシンプルですが、これが「自然の摂理」です。
生まれつき野球の才能があり、一生懸命に努力して、運もあると、プロ野球選手になれます。プロになって活躍すれば、周りから評価されて、年に数億円という高額な年俸がもらえます。
逆に、野球は好きでも、才能のない人もいます。こういう人は、どれだけ練習しても、プロにはなれません。大学まで野球部に所属しても、社会人で野球を続けても、評価はされません。高額な年俸も、もちろんもらえません。むしろ、用具代でお金がかかります。
お金儲けが大好きで得意な人は、お金儲けに力を注ぐと、お金がいっぱい入ってきます。向いていることには、人は抜群の集中力を発揮します。成果も出やすいです。逆に、お金儲けが好きではなく、不得意な人もいます。こんな人が無理にお金儲けをしようとすると、詐欺に遭います。お金儲けどころか、全財産を失うこともあります。
会社に所属して、組織の中で生きるよりも、個人で仕事をした方が活きる人がいます。そういう人は遅かれ早かれ、放っておいても起業します。タイミングの問題だけです。事業には失敗する人が多いですが、本人は幸せそうです。
逆に、個人で仕事をするより、組織に属した方が、活きる人もいます。はっきり言って、日本人の「99%」は、こちらのタイプです。日本の学校教育の起源は、工場の従業員の育成です。だから、これでもかというくらい、集団の規律、チームワークを叩き込まれるのです。
この99%の人が、無理に起業しようとしているのが、昨今の起業ブームの「実態」です。起業する人は増えましたが、向いていないことを無理にやっている人が多いので、成功者はごく少数です。
大切なのは、あなた自身が、どちらのタイプなのかを、よく「見極める」ことです。どちらが良いと悪いとか、そういう話ではありません。自分のタイプをよく把握し、向いていることをやる方が、圧倒的に幸せになれますよ、という話です。