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大肉球曼荼羅 第1章⑩ カンタスカラーナシダー

2020.07.22 12:06

お待たせいたしました。ようやく更新できました。


木元慶子&ちさと二人展「出会いと旅立ち」ご来場下さいました方々、大変な中、まことにありがとうございました。また、来年も開催しますので、次回は是非、実物の原画達に会いに来て下さいね。猫沢さん達がお待ちしています。


今回の画像は、昨年の個展作品「森羅万象のにゃー」

長のもとに訪れた猫沢さん達のキラキラした眼差しを、ご覧ください。


画材は、水性顔彩絵具使用で透明感のある作品に仕上げています。

では、物語の続きをお楽しみください。


《大肉球曼荼羅 第1章⑩ カンタスカラーナシダー》


カンタスカラーナシダー


猫の星カンタスカラーナを見守る大木

猫達が移住してくる以前、遥か昔から、この星に生存する植物…


猫達が漂着してきたのは、意外と歴史浅く1000年ほど前、猫沢さん達の先祖は、故郷星を破壊され漂流中、不思議な同型宇宙生命体ダーニャ(のちに女神ダーニャとして神格化され奉られている)に、導かれ、この星に辿り着き「東の猫の民」として、新たな生活を始め現在に至ります。


その後、別の猫型生命体達が、様々な理由で導かれ漂着し、様々な猫型の種族が集まって造られた星なのです。(地球でも、様々なヒューマノイド型生命体が、混ざり合って生存しているのと若干似ているかもしれません)


猫沢兄弟は、猫庭博士に案内され、長(おさ)の根を辿っていくと猫達10人が輪になっても抱き抱えられない程の巨木が、姿を現しました。


「なんと見事な姿だ…」


猫沢さんは、神々しく佇む長の堂々たる姿に感動していました。

風さんも、目を輝かせます。


「さぁ、長に挨拶を…」


猫庭博士が、胸に両肉球をあて立て膝をつくと、猫沢兄弟も見よう見まねで挨拶のポーズ、すると森全体から光の粒が現れました。二人は驚きます。


「二人共、心を無にしてください」

猫庭博士は、そう言うと、ソッと目を閉じました。


長の声が頭の中にフワッと浮かび上がり、心の奥底に到達し包み込むように響く、その声は、猫達の言語とは全く違います。

だけども、彼等には、なんとなく解るのです。


猫沢さんは、不思議と涙が溢れてきました。

風さんは、とても穏やかな表情で微笑みます。

猫庭博士は、安心した表情で、二人を見つめます。


「猫沢博士…何かを思い出したのですね…」


ポロポロを伝う涙の意味は…?


「私達が、この星に来た目的を…長は…」

「長は、私達よりも遥か、いにしえの宇宙の記憶を知る民です。あなたが遥か昔にいた星はリラでしたね。かつての寅次郎博士の同胞でしたね…時代は違いますが、私もです」

猫沢さんと猫庭博士は、カンタスカラーナに生まれる、ずっとずっと以前の頃のヒューマノイド型生命体だったのです。おそらく風さんも…


「テラは、私達にとって大切な仲間なのです…」


猫庭博士は、地球の屋久杉に貰った枝を、ソッと長の根本に添えると光を放ち空間の大気へと還っていきました。


「消えた…」

風さんは、目を丸くします。

「消えてはいませんよ。情報となったのです」

「情報?」

「これは[伝達の枝]です。カンタスカラーナにテラの情報を伝えました。途絶えかけたテラとの交信を復活させます」

「途絶えかけた?」

「はい、私がテラ滞在時ノイズが激しくなり、長との通信に障害が発生しました。良くない兆候でしたのでYAKUSUGI達の力を借りたのです…」


猫庭博士は、長の枝を一本丁寧にレーザーカッターで切断すると、絹のような布でくるみました。


「猫庭博士、障害とは何ですか?私には猫居博士達との交信中何も支障はなかったのですが…?」


猫沢さんは、キョトンとしています。


「伝達機能が違うんです。私が交信していたのは、テラのコアとカンタスカラーナのコアです」

「猫庭博士、あなたは一体…」

「私は、ただの庭師ですよ」


猫庭博士は、ニッコリ微笑みます。彼は猫庭十三郎の孫であり後継者、深き森の案内猫、そして「庭師KING」との異名をもつ庭師の棟梁、様々な顔を持つ猫。彼が創った庭園は見事なもので、星の各地の公園や広場を管理しているのです(弟子多数育成)


彼等は、挨拶を終え暫し、長の周りを探索します。


猫沢さんは、ふと、足下に生えていたキノコに視線を落とすと、なんとも可愛らしい妖精猫の姿が…


「珍しいですね。普段は絶対猫前に現れないのに…二人とも歓迎されていますよ」

猫庭博士は、妖精猫と何やらおしゃべりしています。


「今度、貴方達を華祭りに招待するそうです」

「華祭り?この森のですか?」

「はい!」


妖精達のお祭りに招待された猫沢兄弟、二人は、一体どんなお祭りだろう?と、胸踊らせるのでした。


「あ、二人とも、そろそろ帰りましょう。」


猫庭博士は、人工太陽の角度を気にします。


「ありがとう、カンタスカラーナシダーとコア!また来ます!!!」

長に、そう告げるとマンタの待つ場所に戻りました。


彼等は、長き帰路の旅へと向かうのでした。


[つづく]

  (※このブログでは、ブログ小説【猫沢さん作品[幻想の魚の秘密]】SF物語を展開中です。

そんな楽しい猫の星の世界観第6弾を2019年、東京.高円寺[猫の額]さんでの個展にて発表いたしました。2020年は、同会場にて、木元慶子さんとの二人展「出会いと旅立ち」を開催しました。来年も開催決定です。よろしくお願いいたします。

猫沢さん作品の挿絵のポストカードは[猫の額]さんでも購入出来ますよ(^O^)


※この猫物語は、私の好きなミュージシャン平沢進氏の楽曲をBGMに流しながら浮かんだインスピレーションを元に綴り上げる実験的SF物語制作の一環です)

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