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Ocha journal

夏休みにおすすめ🎨 水彩色鉛筆

2020.07.24 10:00

 こんにちは、Ocha journal 1年のほまです。

 突然ですが皆さん、今年の夏は何をして過ごしますか?外出をするにしても暑いし、コロナも心配、旅行にも行けない……などということもあり、今年はいつもよりお家で過ごす時間が増えるのではないでしょうか。そこで今回はお家で過ごす時間にもぴったり(!?)なものを紹介します!




 ということでさっそく本題に入ります。今回紹介するのは 水彩色鉛筆 です!

 水彩色鉛筆とは、簡単に言うと水で溶かすことのできる色鉛筆のことです。敷居が高そう、難しそう……というイメージから、存在は知っていても使ったことはないという方も多いかもしれませんね。ですが水彩色鉛筆を使うと、意外と簡単に、クオリティが高く見えるイラストを描くことができるのです!今回は水彩色鉛筆の使い方や魅力を紹介し、実際に水彩色鉛筆を使ってイラストのメイキングをしてみようと思います。


 まずは水彩色鉛筆の主な使い方を4つ紹介します。




  1. 色鉛筆と同じように塗る
    水彩色鉛筆はその名の通り色鉛筆なので、水を使わなければ色鉛筆と全く変わらない使い方をすることができます。

  2.  色鉛筆のように塗ったあとから水でぼかす
    これぞThe・水彩色鉛筆、という使い方ですね。水でぼかすだけで、水彩絵の具で塗ったかのようになって雰囲気が一気に変わります。水の量によっては色鉛筆の質感を残しつつぼかす、といった水彩色鉛筆ならではの使い方もできます。また、色鉛筆のように塗りたかったけどはみ出してしまった・失敗してしまったというときには、この要領で水をつけたあとティッシュなどですぐに拭き取ればきれいに修正できますよ!

  3. 水彩色鉛筆の芯に直接水をつけて描く
    これも水彩色鉛筆ならではの使い方です。芯に水をつけて描くと、かなり濃い色を出すことができます。色鉛筆とクレヨンの中間のような独特の感触が楽しめます。

  4. 水彩色鉛筆の芯を固形絵の具代わりにする
    これは③の応用として筆者個人が半ば自己流でしている使い方です(笑)③の描き方だと色がかなり濃くなってしまうのですが、水をつけた筆で芯から色をとった後にティッシュやいらない紙に筆をつけることで自分好みに色を調整することができます。この描き方をすると水彩絵の具とほぼ同じような仕上がりになってイラストの見栄えがよくなる気がします!

 水彩色鉛筆の魅力は何といってもこの多様な使い方です。先ほど紹介したどの使い方もそこまで技術の必要なものではないので、楽しく好きなように色を塗ることができます!また、水彩絵の具ほどたくさんの道具を準備せずに済み、片付けが簡単なのも魅力の一つです。さらに、難しいことをしなくてもイラストの見栄えがよくなるのも嬉しいポイントです。これについては見ていただいたほうが早いので、さっそくイラストのメイキングをしていきます。

 はじめに今回使った道具を紹介します。


 

 水彩色鉛筆は SAKURA Water Colored Pencils 24 colors を使用しています。いきなりそれなりの値段がするものを買うのはハードルが高いという方は、100円ショップなどの安価なもので試してみてもいいかもしれません。

 そのほかの道具は、写真左から ダイソーのエンボスペーパー(水彩画用でにじみや紙のヨレが気にならず安価なのでおすすめです)、セリアの水彩筆(水がこぼれる心配もなく片付けが非常に楽になり安価なのでこちらもおすすめです)、uni-ball SigNo ANgelic Colour ACホワイト(ハイライトに使用した白のボールペン)、STAEDTLER karat aquarell Art.Nr.125-43(肌色が欲しかったので買い足した水彩色鉛筆)です。そして写真にはありませんが、一番大切なのがティッシュペーパーまたはいらなくなったタオルです!筆の水分をとったり、色をとった筆を押し付けてなじませたりと、何かと使える場面が多いで忘れずに準備しましょう。


 それではさっそく始めましょう。今回は鉛筆とシャープペンシルでエンボスペーパーに線画を描きました。夏らしく爽やかな絵を目指して塗っていきます。ちなみに今回は自分で線画からイラストを描いたのですが、100円ショップや書店で買える市販の塗り絵でも十分楽しめます!



 まずは肌を塗っていきます。色を塗る順番は、失敗したりはみ出したりしても修正がきくので、基本的に色の薄いもの・遠くにあるものから塗るのが一般的です。

 初めに②の塗り方で、肌色でベースを、薄いピンクで影を塗ってぼかしました。ぼかすと影がほとんどわからなくなるので割と適当です。

次に④の塗り方で影を塗りました。色は薄いピンクです。光源などの勉強はしていないのでこちらも割と適当です(笑)そして①の塗り方で(たまに水でぼかしましたが)影の境界など気になるところに赤で色をのせました。奥行きが出た気もしますが、やはりかなりフィーリングで塗っていますね……



 テーマに沿って青っぽい絵にしようと思っているので、アクセントとして影に④のやり方で青色を加えました。かなり雰囲気が変わりましたね!色を混ぜたりグラデーションをかけたりするときは基本的に同系色(オレンジと黄色など)がきれいにまとまりますが、水彩だとこのような色の組み合わせも意外と雰囲気が出る気がします。失敗したと思っても何とかなるので気にせずに塗り進めましょう(ちなみに筆者もこのときは失敗したと思いました)。ここで肌は終了です。



 次は瞳です。とはいえ基本的にはすべての部分の塗り方が肌と同じです(笑)瞳もベース→④の塗り方で描きこみ→①の塗り方で描きこみ、という風に塗りました。最後にハイライトを入れたり全体のバランスを見て色を加えたりするので、一度ここで置いておきます。



 次は髪の毛を塗りました!茶髪にしていきます。まずは明るめの茶色を②の塗り方で塗りました。次に②の塗り方で一気に茶色くし、光が当たる部分は色を塗らないようにしてみました。そして肌と同じようにして、影を茶色と焦げ茶色で塗りました。



 ここで肌と同様に青を入れてみました!ちなみに髪の毛先や奥行きのある部分に青や紫を入れると立体感が出るらしいです。確かに雰囲気が出てきたような気がしますね。髪もあとから調整するので一度ここで置いておきます。



 全く同じ工程で服の部分を一気に塗りました。青の部分の影は、質感が気に入ったのであまりぼかさずに色鉛筆の跡を残してみました。



 人物を一通り塗り終わったので微調整です。髪に紫や青を入れたり目の描きこみを増やしたりしました。無事に肌や髪に入れた青も馴染みましたね……!このように多少失敗したり冒険したりしても、むしろそれで雰囲気が出る気がします。そのおかげで何となくクオリティが高く見えませんか……?

 そしていよいよ仕上げです。まずは背景に水滴のようなものを描きました。すべて④の塗り方で重ねていきます。そして最後に白ボールペンでハイライトなどを入れました!今回はあくまで水彩色鉛筆がメインなのでこれ以上のことはしませんでしたが、マスキングテープやシール、色ペンなどなどお好みのものを使ってさらにデコレーションをするのもオリジナリティを出すことができて楽しいですよ。



 ということで完成したイラストがこちらです!



 いかがでしょうか?実はどの工程も数分塗って乾かすことをひたすら繰り返していただけなので、単純な作業時間はそこまでかかっていません。作業時間にしては見ごたえのあるイラストにはなったのではないでしょうか……!

 あくまで自己流の塗り方でメイキングをしてみましたが、参考になれば幸いです。興味のある方は、YouTubeなどを見て他の方の描き方もぜひ参考にしてみてくださいね。




 今回は水彩色鉛筆についていろいろと紹介をしてみました。水彩色鉛筆は使ってみると意外と簡単ですし、どうしても乾かす時間が必要なので、作業の息抜きに少しずつ進めるなど、ちょっとした趣味として楽しむことができるのではないかと思います。この記事を参考に、今年の夏はお家でゆっくり水彩色鉛筆を使って絵を描いてみてはいかがでしょうか?