獣医師&中小企業診断士になってみたら
以前に
を書いたが、今回は資格取得後の話だ。
私は昔から試験において運がいい。
この中小企業診断士の受験勉強も
2000年の2月からスタートして
同年8月の一次試験をギリギリ合格した。
本番まであと2週間というところで
7月に受験した模擬試験ではまるで受かるはずがない成績。
一通りの勉強をやっと一周終わったところであった。
そして迎えた本番当日。
なぜか直前にパラパラとめくっていた場所が全部試験に出る。
苦手だった店舗レイアウトの問題も
得意な飲食店のイートイン店舗のレイアウト作成が出た。
ペーパーテストは実力よりも運の要素が大きいのでありがたい。
そして翌年に正式に中小企業診断士に登録されると
様々な変化が起こった。
まず、名刺に【獣医師 中小企業診断士】と記載してみた。
すると意外にも中小企業診断士受験をしている人が
業界に多くいることが分かった。
オレも取ろうと思って勉強してるんだよ。
その方々も今では動物医療業界で社長の人もいるし
幹部となり引退した方もいるがとにかく何人もいた。
それともう一つ。
獣医師&中小企業診断士
こう名乗り始めると
みんな私が会計や経営が分かっている人だと思うようになった。
当時は28歳。社会人経験は4年目。
学生時代はバックパッカーと空手とバイトしかしていない元獣医学生。
そんな若造がちょっと勉強したくらいで経営など分かるはずがない。
今の経験を積んでから振り返ってみると分かるのだが、
経営書で学べる内容は意外と少ない。
実際の経営者をやる上で必要な内容の
60%程度しか書いていない。
中小企業診断士で40%
MBAやその他資格を加えてせいぜい60%
そんなイメージだ。
これに実務で必要な知識補強20%
後は実践経験20%。
これで何とか学習を続けて
古くなる知識をアップデートしているのが
実際のところだ。
獣医師兼中小企業診断士
勉強だけでは意味がないと書いたが、
経営に必要な様々な課題や悩みを
若造に話していただけるようになったことで
私自身の経営者になるための学習スピードは飛躍的に上がった。
資格 = ゴールではなく、
資格 = 実学の学習のスタート
となった。
勉強したいと思う刺激をくれた先輩には今でも感謝している。