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おたのしみイベント

2020.07.26 23:00

晴れた…!

誰もが心の中でガッツポーズをした朝でした。

前回、子どもたちは天気とは関係なく楽しみ方を知っているとお伝えしましたが、

やっぱり子どもたちのために万全のシチュエーションを用意したいと思うのが親心。

夏らしい日差しの中、いつもの園服とは違う子どもらしい鮮やかなお洋服でおうちの方とおててを繋いで登園してきました。


今日は普段の園生活ではできないことができる日。

いつもおにいさんおねえさんとして頑張ってくれている年長さんが小さい子たちを気にせずに先生に甘えられる一日です。


例年お泊まり保育の前はおうちの方も子どもたちもワクワクした楽しみな気持ちと、ドキドキちょっぴりの不安とが入り混じります。

さみしくて泣いたりしていないかな、

夜ひとりで眠れるかな、

夜の幼稚園、おばけは出ないかな、と考えれば不安は尽きません。

でも、今までにひとりも「お泊まり保育なんて行かなければよかった」と言う子はいませんでした。

さみしくなったら泣いてもいいし、

眠れなかったら先生が眠るまでトントンしてくれるし、

お友だちもたくさんいるから大丈夫。

みんなお帰りのころには自信に満ち溢れて、「こんなことした!」「あんなことできた!」とっても饒舌になっています。


今日はお泊まりこそなかったものの、

楽しかった年長さんの一日の様子を少しだけ、お伝えします。


おうちの人とバイバイしたら、いよいよお楽しみイベントのはじまりはじまり。

先生たちと今日なにをするのか話し合います。(行事の少し前から園でお話をしたり、兄姉がいる子たちは事前に情報を仕入れてきます。)

野菜の収穫、公園でのお遊び、カレーにキャンプファイヤー。

期待と興奮でもうすでに子どもたちは汗だく。

マスクをしていてもにやけ顔が隠せません。

まずは今晩のカレーに欠かせない、野菜の収穫。

こちらのブログでもにんじんとじゃがいもの生長の様子を追ってきました。

「おさるに食べられちゃったんでしょ?」と子どもたちも気にかけてくれていたにんじんも、

バスの運転手さんが毎日かわいがってくれたおかげで、一人2本も収穫することができました。

印象的だったのは、野菜の収穫前に土を触った手でおめめをこすらないでね、という注意事項をお話しているときのこと。

先生が「おててが汚れたままおめめを触ると…」と言いかけると

「コロナになっちゃう?」と不安げな一声。

子どもたちも子どもたちなりに“怖いこと”について理解を深めているようでした。


子どもたちが一番楽しみにしていたのは、プールだったようです。

子どもは順応と言っても、ずーっとマスクをしていると息が詰まります。

マスクを取って、笑い合う。

いつもマスクに隠れていたかわいい笑顔をたくさん見ることができました。





「もう帰るみたいだね」と言いながら黄色いバスに乗り込みます。

いえいえ、まだまだお楽しみは盛りだくさん。

着いたのは大きな公園。

アスレチックやローラー滑り台に楽しい遊具はもちろん

そおっと川を覗き込んだり、タモを持って走り回ったりと

子どもたちは一瞬も止まることなく遊び倒していました。

「タケノコ生えてる〜!」と小さい笹をまるで“おおきなかぶ”さながらにみんなでよいしょよいしょ、と引っこ抜いていました。





たくさん遊んだらおうちの人が用意してくれた水筒で喉を潤し、

ひんやり汗拭きタオルで汗をぬぐってひとやすみ。



いつもおうちの人と行く公園も、

幼稚園のみんなで行くといつもと違う場所みたい。



幼稚園に帰ったら、

今度はキャンプファイヤーのときに捧げる“おねがいごと”を班ごとに相談して決めます。

みんなのなりたいこと、ほしいもの、おねがいごとはバラバラ。

子どもたちだけで話し合って、折衷案に落ち着いたり、よくばりさんのおねがいごとができたりします。

短冊におねがいごとを書くのも子どもたち。

大きくなったらなりたいもの、ほしいおもちゃや山盛りのお菓子なんかをお願いすることが多いけど、

「ころなが なくなりますように」

これもまた今年らしいおねがいごとでした。



おうちの人も暑い中、お手伝いにいらしてくれました。


自分たちが育てた野菜を使って、

大好きなおうちの人がグツグツ作ってくれたカレーの味は忘れられない味です。

不思議なことに同じ野菜、同じルーを使って作ってもこの味にはならないのです。

その証拠に、普段食が細い子もペロリと平らげてしまいます。




ごちそうさまのあとは、おまちかねのキャンプファイヤーです。

いつもは何してる時間?と先生が尋ねると

「もうねてる」

「ゲームしてるよ」といろんな声。

暗くなってきた幼稚園も、大きくて熱い火も、みんながいれば怖くなんかありません。




音楽が流れると身体が勝手に動き出します。

年中さんのときに踊ったアラジンのフレンドライクミー。

ドゥビドゥバッバー、おねがいごとも天まで届きそうです。


きれいだけどちょっぴり怖い花火も、先生がそばにいて手を繋いでくれるから大丈夫。

お友だちに火の受け渡しもできました。


外はすっかり真っ暗になりました。

降園ホームのころにはウトウトしている子もチラホラ。

今日一日どうだったか振り返ります。

何が楽しかった?

どんな気持ちだった?

またしたいね、とどの子も一日の出来事を反芻しているようです。


お楽しみ会(お泊まり会)の一番の盛り上がりは、お迎えの時間だと思います。

おうちの人や、お兄ちゃん、お姉ちゃんも心配そうな顔で子どもたちを出迎えます。

泣かなかった?寂しくなかった?怪我はしなかった?

そんな不安は子どもたちの表情を見ればすぐにどこかへ行ってしまったようです。

「みんなまたね!」

一番におうちのひとのところに飛んでいくと思いきや、

まだみんなといたいと後ろ髪を引かれながら出てくる子どもたち。

半日離れていただけなのに、とても頼もしく大きくなったように見える子どもたち。

子どもたちの表情は自信に満ち溢れ、とても誇らしげです。

今年のお楽しみイベントも大成功。

子どもたちもおうちの方も、先生たちも忘れられない一日になりました。


おうちでもたくさんお話聞いてくださいね。


次回もお楽しみに。