【コラム】サッカーやラグビーや野球の審判ってもはや不要なんじゃないか説
2018年のサッカーワールドカップからビデオ判定が導入された。際どいシーンを映像で確認し、それを踏まえて判定を下すということなのだが。結構な頻度でこれが取り入れられ、判定が覆ることもよくあった。
2019年のラグビーワールドカップ でも、ビデオ判定は頻繁に行われた。大きな体格の男が大勢で密集し合うスポーツなので、当然見にくい場面は多い。それに加えて、タッチラインを越えているかどうかというシーンも多い。両チーム合わせて30人の選手を、たった3人の審判で判定すること自体、無理がある。
2020年のプロ野球を見ていると「リクエスト」がとても多いことに気づく。これは判定を不服としてもう一度よく見てくれないかと、監督の判断で行われる。各チーム一試合につき二回ずつ権利を行使できる。これもまた判定が覆ることがよくある。
そもそも審判の体力が動体視力が、選手を下回っている。プレイしているのは現役ばりばりの選手なのに、それをジャッジするのはそれより年上のおじさんが圧倒的に多い。サッカーはまだ若い人がいるが、ラグビーはもっと年上だし、野球に至っては、もはや「初老」みたいな人も多い。そんな人が正確な判断を下せる訳がないのだ。
もう一つの問題は、特にサッカーに多いのだが、判定に不服があるとして、審判を取り囲むシーン。PKの判定の際によく見かける。審判もそれをよく分かっていて、笛を拭いた後、すぐに逃げるようにしてペナルティエリアの外に走っていく。これ、本当に無駄。いくら文句を言ったところで判定は覆らないし、時間が浪費されるだけ。そんなものを見る為に、ファンはお金を払っているのではない。
これらを考慮すると、もはや審判自体が不要なんじゃないかと思う。審判がいるから選手は文句を言う訳で、いなければ文句の言いようがない。最初から全てビデオ判定にしておけば、曖昧なプレーの判定もすぐにジャッジできるし時間のロスも防げる。
ファウルがあった時は場内に笛の音が鳴り、その理由がビジョンに示される。微妙な時にはリプレイが同じくビジョンに流され、それを観衆と共に見る。そうすることにより、みんなが納得できる判定が下る。これって良いことづくめじゃないだろうか。
サッカーはゴールラインを割ったかどうかを判定する為に、両サイドに一人ずつ審判を追加したり、マッチコミッショナーが試合ごとにいたりするが。それでは根本的な解決にはならない。もっとテクノロジーを駆使するべきだ。その方がよっぽど楽だし、安価に問題の解決になる。