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「リハビリの春」の振り返り

2020.07.23 11:26

トレーニング期への移行にあたり、最初の関門の「筋力測定(BIODEX)」が終わりました。前回の序盤3ヶ月の振り返りでは、冗長的だったので、今回は備忘録の意味も込めて、専門的に数値にこだわった振り返りを。

※何度か死ぬかと思ったトレーニング※


◯ACL(前十字靭帯断裂)について

4月の手術では、

・断裂した右脚の前十字靭帯を除去

・右脚のハムストリングスの腱を30cm採取

・折りたたんで膝へ移植を(金具で固定)

というフローを経て、新しい靭帯を1年がかりで作る計画です。前十字靭帯断裂(以後ACL)ではオーソドックスな術式だそうです。手術の影響としては、

・歩けないことによる筋力低下

・移植の影響でハムストリングスが細くなる

などがあり、2月に受傷・4月手術で5ヶ月近く「生きるべきこと以外、何もしてこなった足」はかなり細くなりました。

手術後は松葉杖から入り、歩行練習などを経て、術後3ヶ月でやっとサポーターからの脱出。ただ、術後3〜4ヶ月が一番靭帯が弱く、歩行も慣れてないので、こけたりすると再断裂のおそれも(絶対あの手術はもう一回したくない)。だから、トレーニング期に入る3ヶ月以降は「脚の筋力が大きな指標」となり、それにより運動等の許可が出ます。

ということで、最初の3ヶ月は「できる範囲で筋力低下を抑える」こと、を最重要項目としてトライをしてきました。


◯筋力測定「BIODEX」の結果

筋力はBIODEXという機械で脚の「蹴り上げ」「引く力」の最大筋力の測定を行います。元々何度も測定したことある機械で、やり方はイメージついていたのですが、正直、かなり脚は細くなっていたので「数値が出なかったら・・」と心配はしていました。

結論からいうと、トレーニング期移管への必達目標「蹴り上げの180(最大トルク/体重:%)」に対し

・右脚:252(目標比:140%達成)

・左脚:327(自己ベスト更新)

という形で最高数値をもとに3ヶ月を通過しました。

正直「これ以上やりようが無い」くらい日常生活を変革し、トレーニングを積んだ3ヶ月だったので、すごく嬉しかったです。病院の測定メンバーもざわめくくらいの数字を叩き出せたので、やってきたことは間違いなく無い、と思いました。


◯現状の課題と打ち手

「蹴り上げ」の最大数値は良かった一方、数値をリハビリ担当のメンバーと議論する中で、2つの課題が上がりました。

①右脚の速筋への対応

瞬発性の筋力を有する「速筋」。蹴り上げの波形を見てると、青の怪我をしていない波形は「瞬間的にMAX値」を取っているのに対し、ピンクの患部の波形は「なだらかに上昇」してMAX値を出しています。

ある程度想定していたのですが、瞬間的な筋肉への力を入れることが右脚ではできてい無いので、刺激に対しパフォーマンスを発揮するトレーニングを行います。


②ハムストリングスへの対応

移植等で筋力の低下は予想していたのですが、ここは一重に強化ポイントです。復帰の時の目標値まであと+30%成長が必要なので、ターゲットに据えながら各種トレーニングをリハビリ担当と相談しながら推し進めていきます。(そしてよく補給します。)


◯まとめ

トレイルのレースに例えると、ココはまだCP2(CP10ぐらいまである想定)くらいです。序盤は「努力したこと」が「数値に反映」される期間です。だから、やれば結果はそんなブレない。これからは、中盤に入ります。調子が良い時ほど、実力を過信をし潰れていくことが多々あるし、逆に慎重になりすぎて、パフォーマンスが上がってこないことも。


ここからのテーマは「主観と客観の反復横跳び」を大切にすること。トレーニングピークスなどの管理ツールを使いながらパフォーマンスを「客観的に定量化」する中で、自分の感じたこと「主観的要素」を反映、その結果を担当ドクターやリハビリメンバーに伝えながら、軌道修正を加えていく。そんな暑い夏、絶対に成長したい。