Ameba Ownd

アプリで簡単、無料ホームページ作成

元美浦トラックマンの競馬血統ブログ

エレンウィルモットの19 シルクホースクラブ 2020年度募集

2020.07.24 02:04

エレンウィルモットの19 募集価格1800万円

牡 武幸厩舎 ノーザンF生産

父ミッキーアイル 母父ブライアンズタイム

本馬の魅力はディープインパクト×Pacific Princess牝系のニックス配合だ。これはディープインパクトの祖母BurghclereとPacific Princessの母Fijiがニアリークロスになるためであり、ディープインパクトのBurghclereをいじる配合より牡馬が圧倒的に走る。この配合を持つ牡馬は、キズナ、ラストインパクト、モンドインテロなど勝ち上がり率100%、1頭当賞金が約1億8000万円になる。ディープインパクト産駒を除いても、セダブリランテス、イプシランテが勝ち上がっている点も注目だ。

◆ディープインパクト×Pacific Princess牝系の牡馬


もちろんエレンウィルモットの産駒があまり活躍しておらず、アーザムブルーやイプシランテを見ると期待外れ感も理解できる。それを繁殖レベルが低いとなれば仕方がないが、配合的な観点では、母エレンウィルモットのブライアンズタイムの血を生かしきれずに鈍重になっているところがあるように思える。

Robertoの血が強いディープインパクト産駒牡馬は、SpecialやMr.Prospectorの血を併せ持つことで、Nashua≒Nantallahのクロスを実現させ、Robertoらしいパワーや機動力をONにするのが重要。ディープインパクト×Pacific Princess牝系で活躍している馬はすべてこの配合パターンだ。


本馬は今まで実現できなかったディープインパクト×Nureyev×Robertoを、ミッキーアイルを配合することで実現させた。また、母エレンウィルモットは5代アウトでNorthern Dancer の非クロスなので、3/4 Nothern Dancerと緊張→緩和を満たすのも好感。「Hyperion+Donatello+Fair Trial+Son-in-Law」のニアリークロスが各所にあるパワー血統になりそうだ。


【総評】

ディープインパクト×Pacific Princess牝系の牡馬という黄金配合を持ち、Robertoのパワーと機動力をONにした血統構成。半兄以上の活躍も期待でき、一発あってもおかしくないだけのポテンシャルは持っている。

もちろんミッキーアイルの種牡馬としての能力や単純に繁殖レベルが低い可能性もあり得るため、信頼性・大物感に欠ける面はある。それでも、勝ち上がり率が非常に高い保険付きで募集価格1800万円という低価格なら、そのリスクを許容してもいいだろう。安い馬の中でオススメの1頭。


堅実性  ★★★★★

大物感  ★★★☆☆

お買い得 ★★★★☆