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有事と「裸の王様」

2020.07.24 08:00

Facebook・矢作 直樹さん投稿記事  【有事と「裸の王様」】

 自分に馴染のない状況(有事)に出会ったときに「自分で情報を広く取り、俯瞰的に見て、総合的にバランスよく判断すること」ができないと不安に駆られ簡単にデマに引っ掛かる。それがどれほどおかしくてもわからない裸の王様状態です。瞬時に答えを求められるオレオレ詐欺に引っ掛かるのと似ています。ただオレオレ詐欺と違うのは状況が変わらないように見える時、目が覚めない洗脳状態になることです。

 有事には、ちょっと立ち止まり人生経験をフル動員して、ともかく何か似たものを思い浮かべ比較をしてみましょう。たとえば今回の新型コロナであれば、ウイルスとは、と考えてみます。

 ここ最近で一番流行ったのは、1世紀前に第一次世界大戦を終わらせる原因となったスペイン風邪です。インフルエンザ・ウイルスが3シーズンにわたり世界中で猛威を奮い、当時20億人に満たなかった全世界で最大推定5千万人が亡くなったと言われています。それでも人類でみればウイルスにより絶滅することなく今に至っています。ウイルスの性質上、宿主がいなくなれば自分も存在できません。最終的には集団免疫で均衡するわけです。つまり共生できるのです。

 そう考えたら自分のことはさておき何となく安心しませんか。後はある程度の時間がたてば朧げながら様子がわかります。新型コロナは人口比で日本より2桁多く死亡者をだした欧米も含めて全世界での死亡者はこの2ヵ月余毎日5千人で均衡し、下り基調に入ろうとしているとわかります。

 厚労省の「新しい生活様式」というのであれば、一番大事なのは厚労省の「新しい生活様式」を鵜呑みにせず「自分で情報を広く取り、俯瞰的に見て、理性と直観とのバランスよく総合的に判断するようにすること」ではないでしょうか。


思い過ごしでありますように(ブラックですみませんm(__)m)。

【新コロ断罪教】

●人は動物の一種で万物と共生、、していない

●したがって「万物への感謝」、、はない

●人は生きているのが当たり前、死亡してはいけない

●すべてにゼロリスクを求める(それ故、何事にも不安)

●情報を集め俯瞰的に見て理性と直観とのバランスで判断、、、しない

●幾多の感染症の中で新コロだけが特別。このウイルスには勝たねばならない

●新コロに罹患するのは悪、感染させるのは犯罪

●新コロ診断の確実性は問わない。PCR検査で陽性なら全て“罹患”とする(著者注:実際はほどほどの偽陽性と検査を受けていない膨大な数の無症状か急性の軽い気道症状だけで治った人々がいる)

●「感染の発症」には、ウイルスの毒性、暴露量(体内に入るウイルス量)、ウイルスへの感受性を含めた本人の抵抗力が関係する、、などと難しく考えない

●新コロに“罹らない”ためには自分や子供たちの生活を犠牲にすることも問わない。それにより心身の変調や経済が潰れることも構わない(教義には「合成の誤謬」という言葉はない)

●罹患可能性が高い(と喧伝されている)業種はいけない

●医療崩壊を起こさないよう、と言いつつ医療者が最も困る“ゼロリスク”を求める。

●ウイルスへの対応には自身の心身の抵抗力を高めることが基本、、、ではない

●政府や自治体が新コロ対策を主導すべき(他力本願)

●ワクチンや特効薬ができるまでは新コロは危険

●マスク“着用”への信仰は絶対。

●自分たちは正しく、教義にそぐわない人は“自分勝手、意識が低い”

本来の日本人らしさはどこへいってしまったのでしょう