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SOGIと〇〇を考えるプロジェクト

レポート:らしく生きたい 大切にしたいわたしの気持ち

2020.07.24 09:52

(↑写真は子どものアサーショントレーニングで使われるロールプレイの小道具)

シンママにじとも交流会イベントにご参加頂いた皆さん、ありがとうございました。

参加者は20人以上集まってくださり、有意義なイベントになりました。にじとも(LGBTQの大人)の参加が少なかったことが残念ですが、コロナ感染の拡大という背景が影響していたかと思います。それでも子どもたちと元気いっぱいに遊ぶことができて、良い交流の機会でした。

(また、消毒ジェルやマスク着用、部屋を密閉しないなど、コロナ感染防止対策を行って実施しました。)

アサーションということで、自分の気持ちをきちんと伝えるためのトレーニングでした。子どもたち、シンママ、にじともの3つのグループに分かれて行いました。

(↑子ども情報ステーションからダウンロードが可能です!)

子どもたちは小学校低学年以下と以上のふたつに分かれて、年齢に合ったアサーショントレーニングをしました。イラストを使って、自分の気持ちをきちんと把握し、表現したり、想定した状況での気持ちを考えてみるなど、楽しく学びました。また、日常の中で友達と言い争いになったりする時にどのようにうまく言い返したり、自分の主張をしたらいいかなどをロールプレイをして学んでいました。また、大人から嫌なことをされたり、街で迷子になった時のことを想定してどのように行動したらいいのかを考え、練習したようです。ゲームやロールプレイ、気分転換も交えて、子どもたちが飽きずに楽しめるアサーショントレーニングとなりました。ファシリテーションは、えんぱわめんと堺様に行って頂きました。

シンママの方は、アサーションの理論的を最初に学び、自分がどんなタイプなのか、相手に圧倒されて言いたいことを言えないタイプか、相手に怒りを向けて言いたいことは言うが伝わらなくて孤独に感じるかタイプかなど、自分のコミュニケーション方法の癖を振り返るところからはじまりました。そして実際に、言いたいことが言えない、嫌な気持ちになる、関係がどうも上手くいかない、といった日常の具体的な誰かとの関係性をひとつ取り上げて、どのように自分の気持ちを伝えるかを、メソッドに乗っ取って台詞を組み立てていき、実際に発声して練習するところまで行いました。モヤモヤしがちな人間関係を変えるアクションを理論的に整理し作り出すことで、シンママたちのエンパワメントになったのではないでしょうか。ファシリテーションは、まえむきIPPOの加藤伊都子さんが行いました。

にじとも(LGBTQの大人)は、3名の参加を得て、アサーティブなコミュニケーションを学ぶ部分(理論編)と、実際にコミュニケーションの練習をする部分(実践編)からなるアサーティブトレージングを実施しました。理論編では、よくあるコミュニケーションのパターンとして攻撃型・受身型・作為型を紹介し、続いて、「アサーティブネスの4つの柱」である「誠実・対等・率直・自己責任」について学びました。理論編の最後では活発な質疑応答がありました。ここで、お仕事の都合で、残念ながら退席されたかたが1名おられたので、残りの2名とわたし(いのもと)の3名でアサーティブなコミュニケーションの練習をしました。にじともさんそれぞれから、実生活なかでトライしたい例を出してもらい。本人役、相手役を設定して、どのように言うのがいいかなぁと、アサーティブな考え方も入れつつ、伝え方を決めて、ロールプレイ(それぞれの役割を演じるお芝居)をして、感想を述べあい、改善案をみんなで話して、2度目のロールプレイ、感想を述べ合うという、練習をしました。それぞれに、自分が今までしてきたコミュニケーションと違うパターンのコミュニケーションを体験してもらって、それをお土産に、アサーティブトレーニングを終了。終了後には、アサーティブトレーニングと似た練習を行っているQWRCの「メンヘル!」というイベントを紹介しました。

アサーションを終えると、にじともが子どもたちに合流して、部屋で走り回ったり、フラフープをしたり、カードをしたりして遊びました。近頃はコロナの影響でなかなか友達と遊べない日々が続いているせいか、子どもたちは元気いっぱいにはしゃいで遊んでいました。にじともともすぐに仲良くなり、時間ぎりぎりまで一緒に過ごしました。

アンケートでは「勉強になった」「具体的で良かった」「悩みが整理できた」「今後も時間をかけてやってみたい」「考え方を知れて良かった」「自分でも練習したい」「子育てにも活かしたい」などの感想を頂きました。アサーションについての理解を深めるとともに、お互いの状況をシェアすることでエンパワメントされたのではないかと思います。

今回は、にじともとシンママが交流する時間があまりありませんでしたが、次回のイベントからはそうした時間も作っていく予定です。

今後も、皆さんのご参加をお待ちしております。