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台湾いとしこいし

粽を喰らう。端午の節句~!南園食品。

2016.06.09 03:00

本日6月9日は、端午節。

旧暦の端午の節句だ。端午の節句といったら、粽!

台湾人にとって、端午節の粽は日本の粽とは比べ物にならないくらい、重要なもののようで、毎年、端午節が近づいてくると、いろんなところで粽の予約購入のポスターを見かけるようになる。

全国各地に有名な粽の店があるが、本日は台北の超有名店の一つ南園食品をご紹介したい。

南園食品は、中正紀念堂そばの南門市場の中にある食品店。中国大陸の浙江省にある都市湖州式という、湖州粽が看板メニュー。歴代の台湾総統も贔屓にしているとかで、端午節前になると、南門市場に粽を求める人で長い行列ができるのが風物詩にもなっている。

どれくらい並ぶかというと、端午節直前は、地下にある製造直売所から階段を上がって、通路沿いにぐるっと南門市場の表まで人の列が続くくらい、並ぶ。

こんな感じだ。

このときはまだ、先週通りかかったときの状態なので、階段の中ほどまでの行列だったが、今週通りかかったときには、もう階段の上から通路沿いにまで人があふれていた。両手にたくさんの粽が入った袋を提げて階段を上がってくる人の多いこと。大変な人気だ。

持ち帰って、暖めて食べるようなら、南門市場一階入り口すぐにある、南園食品の売店で粽を購入するのもいいだろう。地下に比べて行列が短く、時間によっては誰も並んでいないのだ。

先週、私が一階で買い物をしたときは、鮮肉湖州粽(肉粽)は売り切れていたが、高級バージョンの黒いもち米を使った黑糯米鮮肉粽(一個100元!!ぎゃー、高級!!)と、大好きな豆沙粽(小豆あん・一個55元)があったので、そちらを購入した。

受け取ると、キンキンに冷えた冷凍ものだった。お店のお母さんに、「これは、すぐ食べられないよ!」と釘を刺されたが、寮に持って帰ってレンジでチンして食べるので、全然問題なし。逆に、持ち帰る途中に自然解凍されてちょうどいいというものだ。すぐ買えて、ラッキー!


持ち帰って、いざ食べようとしたときに、どっちがどっちなんだか見分けがつかなくなって焦ったが、店で貰って帰って来た写真入のチラシで、粽を区別することができた。今後買い物される方は、店頭にあるチラシも持ち帰ることをお勧めしたい。(一階の店舗にも、地下の販売所にも、チラシは置いてあった。)

そんなわけで、チラシとにらめっこした結果、下の写真の、上側の竹の紐で巻いてあるのが、肉入り、麻紐だけなのが小豆あんであることがわかった。

一日目は、まず黒もち米の肉入り高級粽から。

レンジで暖める際に、容器に少し熱湯を入れて加熱すること数分、笹の香りも爽やかに、粽が蒸しあがった。

南園食品の肉入り粽の素敵なところは、まず、肉が大きくて、大体どこを食べても肉に当たるところ。そして、油ギッシュじゃないところだ。黒もち米バージョンは初めて食べたが、プチプチ感のある食感が楽しい。とにかく、物凄く美味しい。「超好吃~~!!」と何度も叫びながら速攻で完食した。本当に、やばいくらい美味かった。

また別の日の朝食に、こんどは小豆あん粽を堪能した。

こちらは、素(ベジタリアン)もOKの小豆あんで、よくある中華式の小豆あんのようにラードを使用しておらず、口の中でさらりとほぐれるさっぱりした小豆あんだ。もち米部分もさっぱりしていて、日本の道明寺みたいな感じ。

私はこれが物凄く物凄く好きで、肉の粽より好きなくらいだ。

久しぶりに食べて、改めて美味さに感動。ああ、一個じゃ足りないわ…。

食べ終わった後、また数日後に、もう一度小豆あん粽を買いに走った私だった。

でも、粽はカロリー高そうなので、食べすぎには注意しなくっちゃ!!


※台湾人の友人によると、南門市場にあるほかの二軒、立家、合興の粽も南園に負けないくらい美味いらしい。粽好きな方は食べ比べしてみるのも面白いかもしれない。


南園食品

住所:台北市中正區羅斯福路一段8號(南門市場192攤)

電話:(02)2396-3852

営業時間:一階は7:00-19:30 市場が休みの日は休み

がぁこ訪問:写真は2016年6月