たろうの思考法!BLACK DIVISION 第4節 2回戦A卓レポート
6/4(土)22:13よりAbemaTV「麻雀チャンネル」にて配信された、RTDマンスリーリーグBLACK DIVISION 第4節 2回戦A卓の様子をお届けします。
対局者は、起家から順に
白鳥 翔(日本プロ麻雀連盟)
鈴木 たろう(日本プロ麻雀協会)
柴田 吉和(日本プロ麻雀連盟)
村上 淳(最高位戦日本プロ麻雀協会)
レポートは、鈴木聡一郎(最高位戦日本プロ麻雀協会)がお送りします。
開始前の成績はこちら↓
例えば、東場で6万点台まで突き抜けた後、南2局を迎えて35000点のトップ目というところまで点数を減らしたら、あなたはどう思うだろうか。
きっとこう思うのではないか。
「ヤバイ。まくられるかもしれない」
今回のたろうが正にそうだった。
東1局、ここからカン4sチー、8sポンと仕掛けると、すぐにテンパイを果たして即ツモ。
2000・4000でまずはトップ目に立つ。
すると、自身のオヤ番で猛攻。
村上のリーチに追いかけて、6mを村上から出アガリして3900。
1本場では、絶好の2sを念入りにダマテンにし、国士含みの白鳥から2sがツモ切られて12000。
2本場では、柴田のリーチに追いかけると、柴田が一発で掴んで9600。
これであっという間に6万点オーバーの大トップ目となった。
しかし、次局村上に倍満をツモられオヤ落ちする。
さらには白鳥にハネ満を引かれ、白鳥・村上の2人に追いかけられる展開となってしまった。
とはいえ、この状況をどのように考えるかは人それぞれ。
冒頭のように「ヤバイ。追い上げられてきた。まくられるかも」と考える人もいるだろう。
一方、たろうはというと・・・
「追い上げられた35000点持ちトップ目も、追い上げてきた35000点持ちトップ目も、今リードしているという状況は変わらない」
「なんとなく、追い上げられると『ヤバイ』、追い上げてくると『イケル』と思うのは、錯覚である」
なるほど、確かにその通りかもしれない。
たろうはその辺のフラットな気持ち作りが本当にうまい。
事実、ここから一切慌てることなく、普通にオリて、普通にアガり、普通にトップを決めた。
トータル2着は変わらないが、首位白鳥との差を50ほどにまで詰めてきた。
さて、一気にまくってしまおうか。
追い上げてきたたろうが、そろそろ白鳥をまくってしまうのではないかと思うのは私だけだろうか。
あるいは、これも錯覚ということになるのかもしれないが、たろうならきっとこう言うだろう。
「うん、まくっちゃうかもね(笑)」
鈴木たろうとは、そういう男である。
鈴木聡一郎(最高位戦日本プロ麻雀協会)