魂の目覚め
Facebook・清水 友邦さん投稿記事
頭に浮かぶ思考は次々と浮かんでは変化して消えてゆきます。
どんな出会いも必ず終わりがきます。
怒り、不安、恐怖、心痛、嬉しいこと悲しいことも来ては去ってゆきます。
あらゆる現象に実体がなく、すべては関係性によって起こり、変化しています。
すべては無常です。
世界のすべてはうつろい、変化してゆく(諸行無常)
あらゆる存在には実体がなく(空性)
関係によって支えられている。(縁起)
永遠不滅の実体は存在しない(諸法無我)
そのことに気づいているのが変わることのない本当の自分です。
夢幻の世界に気づくことができれば恐れや不安を乗り越えて本当にやりたい事をするようになります。
現象の世界はいずれ無に帰ります。
大和朝廷に恭順しなかった縄文の民は熊襲(くまそ)、隼人(はやと)、土蜘蛛(つちぐも)、国樔(くず)蝦夷(えみし)と呼ばれました。
最後まで独立を保ち大和朝廷に服従せずに千年以上、抵抗を続けたのは東北の蝦夷(えみし)でした。
その蝦夷が滅びたのが文治五年(1189)です。
文治五年(1189)8月22日平泉を攻め滅ぼした源頼朝は28万4千騎の兵を引き連れて岩手県紫波町陣が丘に陣を敷きました。
そこで奥州藤原氏最後の当主藤原泰衡の首実検が行われ泰衡の首は父秀衡の眠る中尊寺金色堂の金棺に納められました。
その時、紫波町の五郎沼に咲いていたハスの種を泰衡と親戚関係にある領主樋爪(ひづめ)氏が泰衡公の首桶に供え菩提を弔ったと言われています。
紫波地方では、葬儀の時に死者を弔う意味でハスの花を入れる風習が残っていました。
平泉が滅亡した800年後の昭和25年(1950)に中尊寺で学術調査が行われました。そのときに100個あまりのハスの種子が泰衡公の首桶から発見されました。
約2000年前のハスの発芽に成功した大賀博士に(1883 - 1965)に託されたましたが発芽させることができませんでした。
種子の発見から50年後、に大賀一郎博士の門下である恵泉女学園短大の長島時子教授に託され、平成6年(1995年)にやっと発芽することができました。
それから4年後の平成10年にようやく開花させることができたのです。
中尊寺の泰衡公の首桶から発見された古代ハスは中尊寺蓮と命名されました。
中尊寺蓮は他の古代ハスと違い葉は真ん中がつるつるして端がざらざらしているのが特徴です。
中尊寺蓮は株分けされて故郷の五郎沼で800年ぶりに再び美しく毎年咲いています。
蝦夷は鬼、山賊にされてしまい東北の民は大和朝廷の文化に同化してしまいました。
けれども縄文の魂は今も日本人の心の中で眠っています。
中尊寺蓮は800年の時を超えて再び咲きました。
今朝5時過ぎに中尊寺蓮が開花している五郎沼に出かけると虹が出ました。
眠っている日本人の縄文の魂が再び目覚める時を告げているようでした。