Ameba Ownd

アプリで簡単、無料ホームページ作成

DENMARK-DESIGN

Johannes Hansen

2022.07.26 15:00

ウェグナーと共に多くの名作家具を生み出した名工房

Johannes Hansen(ヨハネス・ハンセン)は1940年代にJohannes Hansen(ヨハネス・ハンセン)により創業された工房です。現在は廃業をしています。Johannes Hansenは1940年~1960年代にかけてHans J. Wegner(ハンス・ウェグナー)の様々な名作家具を手掛けました。ウェグナーの恩師であるOrla Mølgaard-Nielsen(オルラ・モルゴー・ニールセン)の紹介により、ウェグナーとの関係が始まります。1947年にヨハネス・ハンセンの工房に入ったニルス・トムセンと交流を深めたことにより、協力関係は高まります。1947年にピーコックチェア.JH550がデザインされ、その後もザ・チェア.JH-501、カウホーンチェア.JH505など多くの名作を製造しました。ヨハネス・ハンセンは JH-503のフィンガージョイントを見て分かる通り、非常に高い木工技術を持った工房でした。ウェグナーとの関係は良好であり、ヨハネス・ハンセンのロゴもウェグナーによってデザインがされています。しかし1966年のキャビネットメーカーズギルド展の消滅と同時にウェグナーとの関係が薄れ、デンマークモダン家具の衰退や機械により効率的な家具生産という時代の変化に対応できずに1990年頃に廃業を余儀なくされます。 現在ではウェグナーの家具の製造ライセンスはPPモブラーに移され、製造が続けられています。しかし両工房のJH-503を比べてみるとフィンガージョイントの仕様やフォルムに違いがあり、ヨハネス・ハンセンのJH-503は特に美しいと感じます。他に手掛けた作品を見てみても高い技術力と家具づくりに対する強い情熱を感じる名作を多く手掛けています。


[ 作品 ]

The chair. JH-501(PP-501)

The chair. JH-503(PP-503)

Bull Chair. JH-518(PP-518)

Valet Chair. JH-540(PP-250)

Desk. JH-571(PP-571)

Dining Chair. JH-526
Dining Table. JH-567
Arm chiar. JH-525
Dining chair. JH-514
Arm chair. JH-509
Dining chair. JH-507

Arm chair. JH-513
Folding Chair. JH-512(PP-512)
Peacock Chair. JH-550(PP-550)
Bench. JH-589(PP-589)
Arm Chair. JH-713
Coffee Table. JH-576
Arm Chair. JH-704
Dining Table. JH-756

Bench. JH-574
Bench. JH-574
Coffee Table. JH-575
Swivel Chair. JH-502(PP-502)
Cow Horn Chair. JH-505(PP-505)


【刻印の年代について】


年代により刻印・焼印・プレート(3種類)・シール(2種類)の違いがあります。1950年にデザインされたJH503には刻印・焼印・シールのタイプが存在します。JH503にはプレートがついているものはありません。その一方JH513には焼印がなく、プレートのみとなります。つまり作品によって焼印とプレートを使い分けていました。1951年にデザインされたJH517に刻印が、1953年にデザインされたJH540に焼印が使用されており、また刻印タイプのJH503が殆ど存在しないことから1953年ごろに焼印を採用したと考えられます。1970年にデザインされたJH801にはシールタイプが使用されていることから1970年ごろからシールタイプを採用しているようです。1962年にデザインされたJH513のプレートには3種類のパターンが存在します。恐らくシールタイプと同様に1970年頃からデザインの変更がされたものと推測されます。またJohannes Hansenのシンボルマークがデザインされたプレートは2種類存在します。1965年にデザインされたJH701は電話番号が記載されている角ばったデザインのタイプであることから1965年頃から変更がされたものと思われます。