一霊四魂
ハート型の葉を持つ四つ葉のクローバーは一霊四魂を連想させます。
魂とは何でしょう?
私の体験では「セルフであり、意志としてのエネルギー」です。
魂の成り立ちを語る説はいろいろあります。
・中国の五行思想
万物は木・火・土・金・水の5種類の元素からなるという説
・古代エジプトの人格を構成する五大要素
カー(精霊)、バー(魂)、肉体、名前、影の5つが結合して、初めて完全なる人格が形成されるという説
・仏教の五元素
宇宙( あらゆる世界)は、火・水・風・地・空で成り立っているという説
・日本の一霊四魂
日本古来の考えは神道・一霊四魂に見ることができます。
『ウィキペディア(Wikipedia)』には
「人間の心は四つの魂、四魂(荒魂、和魂、幸魂、奇魂)からできていて、この四魂を一つの霊、直霊(なおひ)が統括するとされる。荒魂には勇、和魂には親、幸魂には愛、奇魂には智というそれぞれの魂の機能があり、それらを、直霊(なおひ)がコントロールしている。簡単に言えば、勇は前に進む力、親は人と親しく交わる力、愛は人を愛し育てる力、智は物事を観察し分析し、悟る力である。
直霊(なおひ)の機能を一語で表すと『省』(かえりみる)で、自分の行動の良し悪しを省みることで、四魂を磨いていく働きをする。直霊はものごとの善悪を判断して、人を誤らせないように導き、もしも誤ってしまった場合は、それらを反省し、自らを責め、悔い改めようとする。またこの直霊だけが、直接『天』につながり、四つの魂をコントロールすることで四つの魂を磨くという働きをする。」と紹介しています。
「言霊はこうして実現する」出版社:文芸社 著者:大野靖志には
「一般の神道では、魂にはその新しいものを生み出す側面を表す荒魂(あらみたま)、優しく平和的な側面を表す和魂(にきみたま)、収穫をもたらす働きを表す幸魂(さきみたま)、奇跡のような力をもたらす奇魂(くしみたま)……という四種類があるとされているが、伯家神道はそこに精魂(くわしみたま)が加わって五魂となる。そして、そのそれぞれの働きを調整させることが鎮魂であるとされている。 」
佐々木合気道研究所の研究論集 【第153回】 には
一霊四魂三元八力
古神道では『天上から下された四魂を一霊が統括して人体に宿り、霊止(ひと)になるという。四魂とは、荒魂・和魂・幸魂・奇魂である』。 また、明治時代の神道家である本田親徳(ほんだちかあつ)は、『霊には力無く、力には霊無し。霊、力相応じて、而して神と為り物と為るを得る也。』という。本田親徳の古神道霊学では、万物の生成は「霊」、「力」、「体」の三大要素によって起こるとしている。そして、「体」として剛体、柔体、流体の3つを挙げ、これを三元とし、そして「力」として動、静、引、弛、凝、解、分、合の八つを挙げ、これを八力としている。
その他一霊四魂の考え
Facebook・「神道の心を伝える」投稿記事
【霊とは何なのか?】
大陸では宇宙全てを作った神の事を【唯一神】と呼ぶ。
しかし、日本では既に宇宙はあった。
では、この宇宙はなのなのか?
それは【霊】である。
その霊の依り代として最初に現れた神様が【アメノミナカヌシ】
アメノミナカヌシから発展の神、【タカミムスビ】と【カミムスビ】に霊を分ける。
この事を【分け御霊】と呼ぶ。
タカミムスビ、カミムスビは山や川、海や空に霊を分ける。
そして、我々人間にも同じ様に霊が分けられた。
つまり、依り代に霊が宿って【命】が誕生する。
その命に意識が生まれると、四つの塊になる。
それが和魂、荒魂、幸魂、奇魂の四魂である。
この魂は良いことにも悪いことにも働く。
良いことに働くときは霊と繋がり、悪いことに働くときは人間の意思のみで何かをやろうとした時である。
つまり、宇宙の真理に逆らうと上手くいかなくなるのだ。
そして、肉体が朽ち果てても、霊はものに戻る。
我々がその霊を磨き清らかなものにすれば次の世は清らかな世になり、霊がくすみ、穢れたものならば次の世は穢れたものになる。
そうやって私たちは未来とかこの間。
中今を生きている。